梅雨入りし始める頃になると台風の時期にも突入しやすいですよね。
台風は予測不可能な自然現象ですが、強風や豪雨といった現象を起こすため、災害などが大きく起こりやすいです。
台風の影響で様々な被害にあう人も多いのですが、暴風域や強風域などに入ると大変危険になります。
そこで、実際に暴風域や強風域の違いや、強風域から予想される被害についてご紹介していきたいと思います。
目 次
暴風域とは平均風速が何メートル以上
暴風域と強風域についてご紹介していくのですが、まずは暴風域についてご紹介していきたいと思います。
暴風域と強風域は言葉が似ているようですが、予測される被害の大きさと平均風速は大きく異なります。
先に強弱の話をすると暴風域と強風域ではどちらが強いのかお分かりですか?
暴風域と強風域ではどちらが驚異的・危険性が高いかというと、やはり暴風域になります。
暴風域は風速平均25m以上の場合に表示されるようになります。
この平均風速は低気圧の周辺の平均速度で判断されるのですが、地形によっては様々条件・状況が異なると思いますので、危険性が高いと感じられるところは暴風域に突入すると警告が出る場合が多いです。
予測される被害とは
暴風域はかなり危険性が高い状態と言えるのですが、次は予想される被害についてご紹介したいと思います。
暴風域はかなり危険性で、暴風域に突入している地域などは人命が失われてしまうことがあるほどです。
さらに、暴風によって建物の半壊や全壊が起こってしまうことも多いのですが、それよりも怖いとされているのが水害です。
台風の被害として、強風による危険性を意識してしまいがちなのですが、暴風・強風よりも危険なのが水害なのです。
暴風による激しい豪雨で建物が半壊するだけでなく、浸水する地域も多くあります。
さらに、建物が半壊するのではなく、高い地域や山に囲まれている地域は土砂災害の危険性も出てきます。
最近は特に台風の暴風による影響で土砂災害につながっていることも多いので極めて危険と言えます。
暴風域に入った際には指示に従って避難するようにしましょう。
暴風警報は学校が休みになる?
暴風域に入ることが予測される際には暴風警報が事前に流れます。
この暴風警報によって小学校や中学校など学校が休みになる場合があると思いますが、この学校が休みになるかならないかについては実は各地域によって異なります。
というのも、學校が休校になるのは国が指示しているのではなく、市区町村の教育委員会がそれぞれのマニュアルによって判断しているためです。
主に、暴風警報や大雨洪水警報などを確認し、台風が暴風域に突入する時期や解除されるであろう時期を予測し、そのことを踏まえて判断しているところが多いです。
そのため、極端な話で言えば同じ県内であっても、学校によっては暴風域でも登校するところや休校になるところがあります。
しかし、暴風域は先ほどご紹介したように侮ってはならないほど危険な状態でもあるので、注意するようにしましょう。
強風域とは平均風速が何メートル以上
暴風域についてご紹介しましたが、次は強風域についてご紹介したいと思います。
強風域は先ほどご紹介した暴風域と比べるとやや危険性は低いです。
しかし、強風域は暴風域と比べるとやや危険性が低いと言っても危険であることには変わりません。
強風域は平均が風速15m以上の時に出ます。
平均風速15mでも十分危険が高いので、ご自身が住んでいる地域が強風域に入るという時も細心の注意を払うようにしましょう。
予測される被害とは
次は強風域の予想される被害についてご紹介したいと思います。
強風域でも十分危険なのですが、風速10mを越えると雨傘が壊れる程度の風となります。
もちろん強風域はそれ以上でもあるので、さらに危険です。
強風域では少し立て付けの悪い看板などが飛ぶ危険性があります。
看板や突起物なども飛ぶ危険性があるため、強風によるけがをしてしまう恐れがあります。
そのため、強風域と表示されている場合でも注意を怠らないようにしましょう。
地域によっては強風域でも川が氾濫してしまう危険性もあります。
台風とは風速何メートルから
台風による強風域や暴風域についてご紹介しましたが、次は台風についてご紹介したいと思います。
台風の大きさと強さ
台風の大きさや強さは台風によって違うと思いますが、台風の中心付近の最大風速と気圧で判断されます。
この最大風速や気圧が高いほど強い台風と判断され危険も高い台風と判断されます。
さらに、台風の大きさは最大風速や気圧だけでなく、規模によって判断されます。
というのも、台風の大きさは暴風域の広さで考えられています。
台風の平均速度が15m以上かつ半径500km~800kmの暴風危険性がある場合は大型台風と報じられるようになります。
風速の算出方法
次は台風の風速の算出方法についてご紹介したいと思います。
台風の速さはどのように算出しているのか気になる人も多いと思います。
台風の風速は風速計を使って算出されています。
この風速計は各地の飛行場や丘、山頂などに設置されています。
距離定数などを使って考えられるのですが、風速計でも判断できない場合もあります。
危険な地域などで風速計がない場合に風速を知りたい場合は、気象庁風力階級等を基準にして地形などを考慮し判断しているとされています。
そのため、台風の風速などを表示される場合は正確なものが出ている場合がほとんどです。
最大風速の算出方法
次にご紹介するのは最大風速の算出方法です。
最大風速は最大瞬間風速と似ているようなイメージがありますが、少しだけやはり異なります。
最大風速は各時間帯で10分ずつ判断していることが多いのですが、10分間の平均風速の最大を表す場合が多いです。
そのため、瞬間とは違って平均してどのくらい強い風が吹いているかという見解をすると間違いないかと思います。
瞬間風速の算出方法
次は瞬間風速の算出方法についてご紹介したいと思います。
瞬間風速も最大風速と同様に風速計を使って判断されます。
瞬間風速は最大風速の時とは異なって「瞬間」という言葉が入っているように、その台風の強風・暴風の瞬間的な風の強さの事を指します。
そのため、瞬間風速が強い場合は物が飛んでいる危険性が高いので、要注意が必要となります。
最大瞬間風速とは
瞬間風速の中でもよくテレビやラジオなどのメディアで最大瞬間風速という言葉をよく耳にすると思います。
最大瞬間風速は、風速を計測している段階で3秒間ごとの間隔で最も強く風速が表示された数値を表します。
これは実は平成19年から変更されているもので、以前までは0.25秒ごとの数値を見ていました。
しかし、世界気象機関の意向によって変更されました。
最大瞬間風速も一瞬の数値ではあるのですが、高ければ高いほど危険であることに変わりはないので要注意するようにしましょう。
「まとめ」台風の暴風域や強風域を知って!
今回は台風の暴風域や強風域についてご紹介しましたがいかがだったでしょうか。
台風の強風域や暴風域はやはり危険です。
言葉にするとややその実感は軽減してしまいがちなのですが、人命に関わるほどの危険な状況にもあるので、強風域や暴風域に入った際には用心するようにしましょう。
もちろん強風域や暴風域に入る前に危険に備えた状態にするのも必須と言えます。