湖・池・沼・潟・浦・泉の違いをしっかり知っている人は多くはないでしょう。
湖・池・沼・潟・浦・泉はどれも似ているような意味合いであるのですが、明確な違いがそれぞれ存在します。
水に関係がある言葉たちなのですが、似ていることから一緒と感じている人も多いです。
実際にどのような違いがあるのか細かくご紹介していきたいと思います。
目 次
湖・池・沼・潟・浦・泉の定義
先ほども少しご紹介しましたが、湖・池・沼・潟・浦・泉は似ている言葉ではあるのですが、それぞれ定義が存在し、異なる言葉でもあります。
この湖・池・沼・潟・浦・泉は最初にもご紹介しましたが、どれも水に関係ある言葉で、主に水が溜まっている状態を指しています。
しかし、この湖池沼潟浦泉の中でも「泉」だけは水が溜まった状態以外を指す言葉でもあるので、区別はつきやすいです。
浦も少し意味合いは違うのですが、残りの湖池沼潟は水が溜まった様子を指しているのでやや区別がしにくいです。
それ以前に、湖池沼潟では国土交通省や環境省が管理しているのですが、この国土交通省や環境省では定義が細かく決められていません。
そのため、はっきりとした定義は決まっていないという認識で間違いないのですが、言葉にはそれぞれ意味が存在しますので、次は実際にどのような言葉・使い分けをしたらいいのかについてご紹介していきたいと思います。
湖とは
まず最初にご紹介するのは湖についてです。
日本でも代表する湖と言えば阿寒湖や十和田湖、琵琶湖などが特に有名ですよね。
阿寒湖は13k㎡で、十和田湖は61k㎡、琵琶湖に関しては670k㎡と湖と一言で言ってもその大きさはかなり違います。
環境省では湖の基準として深度が5mから10m以上のものが湖としてあらわされます。
さらに、沿岸には植物が生えていると名称が変わってしまうのですが、湖の場合は沿岸には植物が生えていない状態を指します。
沿岸には植物が生えていないのはもちろんですが、湖の場合は四面が陸地で中央に水が溜まっている状態の水たまりを湖という事が多いです。
池とは
次にご紹介するのは池です。
池と言えば北海道の神の子池や長野県の御射鹿池が有名です。
池は湖と比べるとやはり水溜りの規模で言うとやや小さいです。
池の場合もあまり水中には植物が生えていない状態で、水深5m以下の場合を池と指す場合が多いです。
さらに、池の場合では普段の水たまりとは少し違って、自然の環境下で雨などの降水によりできた自然の水たまりの物をいう場合が多いです。
池が大きくなると湖と呼ぶようなことが多いので、湖と池では規模によって使い分けているという認識で間違いないかと思います。
ため池とは
次にご紹介するのはため池です。
ため池は名前からもわかるように、先ほどご紹介した池とかなり似ている言葉でもあります。
池は自然の環境下で降水によって出来た水溜りとご紹介しましたが、ため池の場合は全く正反対と言ってもいいです。
というのも、池が自然下であるとご紹介しましたが、ため池の場合は人工池となります。
降水などが少ない地域で近場に河川などがなく、農業用水などを使用するときに不便となるので、ため池を作るところが多いです。
そのため、ため池の場合は先ほどご紹介した池とは違って自然か、人工的に作られたものかという点や、水溜りの大きさで判断するとわかりやすいです。
池と比べてやはりため池の場合はやや水たまりの規模がやや小さいです。
沼とは
次にご紹介するのは沼です。
沼と言えば、底なし沼や沼にはまるというような言葉として使われることが多いですよね。
沼では日本では五色沼や宮島沼が有名です。
沼の場合はドロドロっとした濃厚な泥沼をイメージする方も多いと思います。
沼はやはり沼の代名詞としても知られる泥土が底に含まれていることから、ぬめっとした印象が付きやすいです。
規模で言うと水深5m以下の水たまりの事を指し、池よりも大きく湖よりも小さい、池<沼<湖のような順番になります。
さらに、泥土だけでなく、沼の中には池などではほとんど見られない沿岸や水底には植物が生えているのも大きな特徴として挙げられます。
このことからもわかるように、沼の場合は泥土や水中に植物が生えているかによって判断するとわかりやすいかと思います。
潟とは
次にご紹介するのは潟です。
潟は普段はあまり聞きなれず、聞くとしても県名の新潟がほとんどだと思います。
新潟の潟も同じ水たまりに大きく関係のある言葉でもあります。
潟は主に池とかと異なって、海水が混じっているのが大きな特徴と言えます。
海の砂とかによって分かれてしまい、潮の満ち引きによって表れるのが潟とほかの水たまりとの違いと言えます。
潟はさらに海水が混じっているだけでなく、低地のところにできやすく、海水交じりの低地にできる水溜りという認識をすると間違いないかと思います。
また、他の水たまりとは異なって外海に極めて近いことも特徴的と言えます。
そしてこちらも大きな特徴と言えるのですが、潟は今回ご紹介している湖池沼潟浦泉の中でも唯一海に面している水溜りです。
他の湖池沼浦泉は四方に陸地に囲まれているので、最も特徴的といっても過言ではないです。
浦とは
次にご紹介するのは浦です。
浦もあまり水溜りとしては聞きなれないことが多いと思いますが、浦はご紹介している
湖池沼潟浦泉の中でも水溜りのことを指さない言葉でもあります。
というのも、浦は陸地や海岸などの水面と陸との境界線のことを指す言葉です。
そのため、浦は水たまりとは違う言葉として認識すると間違いないかと思います。
水面と陸との境界線を指すため、地形の名称と思うといいです。
泉とは
次にご紹介するのは泉です。
泉は馴染みのある言葉だと思います。
泉は温泉や間欠泉という言葉として聞くことが多いと思うのですが、泉は水たまりとは異なって水が湧き出る場所のことを指します。
そのため、泉は水たまりとは違うので湖池沼潟浦泉の中では区別がしやすい言葉でもあります。
浦と同様に水たまりを指さない、水が湧き出るポイントのところを泉と覚えると間違いないかと思います。
湖池沼潟浦泉の違いをまとめると?
湖池沼潟浦泉についてご紹介しましたが、ご紹介したことを簡単にまとめると次のようになります。
泉・・・間欠泉など水が湧き出る場所
浦・・・陸地と海面の境界線の名称
潟・・・海に面している、または海の近くの低地の水たまりで、海水交じりや潮の満ち引きで表れる
沼・・・泥土交じりの水たまりが特徴的で、水中植物などが生育している
池・・・沼よりも小さな水たまりで、天然でできたものや人工的に作ったため池などが存在する
湖・・・池や沼よりも大きな水たまり。日本でも有名な湖は多く、陸地に囲まれて水深10m以下の水たまりである場合もあります。5m以下の水深で植物なども生育していない極めて大きな水たまりのことを湖として指すことが多い
このようになっています。
このように、簡潔にして書いていくとそれぞれの違いが大きくわかりやすいかと思います。
「まとめ」湖池沼潟浦泉の違いを把握
湖池沼潟浦泉の違いについてご紹介しましたがいかがだったでしょうか。
湖池沼潟浦泉というと、どれも似ている言葉でもあるのですが、それぞれ大きな違い・特徴があったと思います。
言葉にそれぞれ意味がありますので、ぜひ皆さんのご参考にしていただいて違いを把握していただけたらと思います。
学生などのテストにも出てくる場合がありますので、合わせてご参考ください。