■はじめに
街のいたるところにあふれている音楽。
その中には昔から伝わる日本独自のものがあります。
いわゆる和楽器で演奏されるような曲ですね。
若い方でも和楽器バンドの存在を通じて和楽器を知っているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
三味線や尺八などのほかにも、和太鼓も日本の伝統が残る楽器ですね。
こういった邦楽に触れることのできる日。
6月6日はそんな邦楽の日です。
目 次
■邦楽の日とは
邦楽といいますと、いわゆるJ-POPを思い浮かべる方が多いかと思います。
しかし、邦楽には2つの意味があります。
日本人が作った歌曲という意味と、日本古来の音楽や和楽という意味があるんです。
この邦楽の日は、後者の日本古来から伝わる音楽のことを指します。
そんな邦楽の日を制定したのは東京邦楽器商協会です。
現在は東京邦楽楽器商工業協同組合となっていますね。
1985年に制定されたので、30年以上が経っています。
ちなみに、東京三味線や東京琴を作っている職人さんたちの組合です。
これらの楽器は、東京都の伝統工芸品として指定されています。
■意味
邦楽の日には色々な意味がありますね。
例えば実際に芸事をしている方なら、初心に帰る日になります。
楽器を演奏していない方なら、これをきっかけに新しい音楽に触れるということもありますよね。
日本古来の音楽に触れることで音を楽しむ日にするのも良いでしょう。
邦楽がさらに多くの人に認知され、さらには広がっていくように。
記念日にはそういった周知を目的とするものが多いですね。
■由来
邦楽の日の由来となったのは、6歳の6月6日から芸事を習い始めると上達するという言い伝えです。
ちなみに楽器の日も同じ6月6日にあるのですが、邦楽の日と同じでこの6月6日が由来となっています。
例えば歌舞伎の舞台などでは、この日を初稽古と呼んでとても大切にしています。
古くから芸事を習う方にとっては、非常に重要な日だったのですね。
三味線や日本舞踊など、特に年配の方だとこの6歳の6月6日から始めたという方が多いです。
最近は逆にこういった習慣が見直され、お子さんの習い事を6歳の6月6日からスタートさせるという方も増えてきていますね。
■イベント
邦楽の日は楽器の日と重なっていることもあり、音楽系のイベントが非常に多いです。
小さなイベントも多く、例えば街の小さな販売店でちょっとしたイベントをやっているというところも。
こういったイベントを探すのも楽しい一日になりそうですね。
具体的にはミニライブのほか、楽器職人さんと触れ合い楽器について相談できるイベントなどもありました。
街の楽器店はそう珍しくは無いのですが、邦楽器のお店となるとぐっと少なくなります。
こういった機会にプロに相談できるのはうれしいですね。
■邦楽の雑学
□歌舞伎の始まりは女性から
歌舞伎といえば男性のイメージが強いのですが、実は歌舞伎の発祥は女性なんです。
出雲の阿国と呼ばれる女性が歌舞伎踊りをスタートさせたことがきっかけで、この踊りは大反響を呼びました。
当時のお偉方、例えば徳川家康の前でも舞を披露したそうです。
出雲の阿国は今も色々な伝説の残る女性。
ゲームのキャラクターとして採用されることも多く、そこで知ったという方も多いのではないでしょうか。
□「コトの違いは?」
「コト」という楽器をご存知でしょうか。
知ってはいるものの、漢字はよくわからない…という方が多いですよね。
実はみなさんがよくイメージされる楽器は箏(そう)と呼ばれるものなんです。
琴と呼ばれているのは、弦が1~2本の物。
つまり、それぞれ別々の楽器ということですね。
多くの方が箏を琴だと思っていらっしゃるのですが、実は違う楽器なんです。
■まとめ
今回は邦楽の日を紹介させて頂きました。
いわゆる和楽器は普段はあまりなじみの無いものに感じるのですが、例えばお正月の音楽といえば和楽器がおなじみですよね。
みなさんも邦楽の日には、身近にある邦楽を探してみてくださいね。
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