▪はじめに
デブとは、太った人を指す言葉ですが、あまりいい意味では使われていません。
しかし、マイナスイメージのデブという言葉をユーモアとし、太っていることは恥ずかしくないと声を上げた団体によって制定されたのが、「デブの日」という記念日です。
目 次
デブの日とは
デブの日は、毎年8月8日にあります。
この記念日は、1978年(昭和53年)に大日本肥満者連盟(大ピ連)によって制定されました。
大日本肥満者連盟(大ピ連)とは、肥満者の社会的地位の向上を目指すことを目的として作られた団体で、初代会長は作曲家の小林亜星氏が務めました。
▪意味
デブの日は、デブを記念する日として制定された記念日です。
▪由来
デブの日が8月8日なのは、「8」の字がふくよかなイメージであることと、肥満体型こそ水着がよく似合うという理由が由来となっています。
▪イベント
デブの日に関するイベントは、残念ながら見つけることができませんでした。
デブの雑学
<デブの語源とは?>
「デブ」とは太った人を指す言葉ですが、使われ始めたのは意外と古く、明治時代から普及したといわれています。
「デブ」という言葉の語源については色々な説があるので紹介していきましょう。
・「出っ張り」という言葉が語源
「出っ張り(でっぱり)」とは、何かが突出した様子を表す言葉で江戸時代にすでに使われていた言葉で、このころには太った人を指す言葉としても使っていたといわれています。
その後、太った人を表すためだけの言葉として「でっぷり」に変化し、これが「でぶでぶ」となり、その後「でぶ」と省略されたといわれています。
・「Double chin(ダブルチン)」が語源
「Double chin(ダブルチン)」とは英語で「二重あご」という意味の言葉です。
太っている人には二重あごの人が多いため、二重あご=太った人というイメージが根付いたからだといわれています。
そして、「Double chin(ダブルチン)」は日本人には「デブチン」と聞こえたようで、これが省略されて「デブ」となったとされています。
・「Death and Burst(デスアンドバースト)」が語源
「Death and Burst(デスアンドバースト)」とは「死と爆発」という意味の言葉です。
なぜこの言葉が語源となったのか、理由ははっきりしていません。
・「デイブ」という人名が語源
昔、ある街にデイブという太ったことで有名な外国人がいました。
街の人たちはいつしか太った人を「デイブさんみたいな体型」という意味で「デイブ」と呼ぶようになり、これが略されて「デブ」となったという説があります。
・「出不精(でぶしょう)」が語源
「出不精(でぶしょう)」とは、家から外にあまり出ない人のことを指す言葉です。
家から出ないということは、運動不足で太ってしまいがちになります。
そこから「出不精」の「精」を略して「デブ」となったという説があります。
・「出歩(でぶ)」が語源
「出歩(でぶ)」とは、江戸時代に田畑の測量結果で以前より増えた部分のことを表す言葉として使われていたものです。
江戸時代に入ると、豊臣秀吉の時代に行われた太閤検地とは違う基準で検地が行われるようになり、一反が太閤検地の時より狭くなったことで「出歩」の部分が多くでたので、当時の人たちには耳馴染みのある言葉となっていました。
このことから体重が以前より増えた人のことを「でぶ」と呼ぶようになったという説があります。
「デブ」の語源にはこれらのような説がありますが、「出っ張り」の説が1番有力だとされています。
<ふくよかな女性が美しいとされる国とは?>
日本では太っていることがあまり良いこととされておらず、とくに女性は体型を気にする人が多いです。
理由ははっきりとは分かりませんが、日本人は女優やアイドルなどメディアに出ている美しいとされる女性が痩せていること、日本人が見た目を重視する文化が根付いた人種であること、多様性を受け入れにくい文化であることなどが原因なのではないかと考えられています。
しかし、世界には太っていることが富の象徴とされ、ふくよかな女性が美しいとされている国があります。
今回は、その一部の国を紹介していきましょう。
・モーリタニア
モーリタニアは、西アフリカにあり、国土の9割以上がサハラ砂漠で、1年のうち10日ほどしか雨が降らない干ばつに苦しむ国です。
モーリタニアではふくよかな女性は美しさと富の象徴とされていて、出産後ふくよかなお腹周りを維持できなくて離婚されてしまうこともいるほどふくよかであることに重きを置いているのだとか。
若い女性の中には太るために高脂肪のラクダのミルクを毎日飲んだり、抗ヒスタミン剤とステロイドを飲んで食欲を増進させたりしているのだそうです。
・タヒチ
タヒチは、南太平洋のど真ん中にある小さな島です。
リゾート地としても有名なタヒチの歴史は古く、昔からふくよかな女性は美しいとされてきました。
タヒチには、「ハーポリ」という村の長による脂肪が付いているかどうかをチェックする習慣があり、タヒチの女性は太るためにココナッツや炭水化物などを沢山食べるようにしているそうです。
・アフガニスタン
アフガニスタンは中東の砂漠の中にある国です。
昔から過酷な環境である砂漠を遊牧しながら暮らしていて、女性はふくよかであると子宝の恵まれると考えら、ふくよかな女性が好まれているそうです。
・ジャマイカ
ジャマイカは、中央アメリカのカリブ海にある島国です。
ジャマイカでは、お尻や下半身が特にふくよかな女性が美しいとされていて、医学的に適切なサイズの約2倍が理想的な体型だとされています。
そのため、成人女性の約7割が肥満体型で、さらに体重を増やしたいとピルを服用する女性が増えているそうです。
▪まとめ
日本では、太っているよりも痩せている方がよいとされていますが、海外では逆に太っている方がよいとされている国がたくさんあります。
近年は、日本でも太っている人は優しそうとか朗らかそうといった印象を与えやすく、好ましく思う人が増えてきました。
太りすぎは健康を害してしまいますが、痩せすぎも体によくないので、無理なダイエットをせず少しぽっちゃりしているくらいがちょうどいいと思って食事やおしゃれを楽しんでみるのもいいと思います。
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