■はじめに
“オリエンテーリング”という言葉、知ってますか?
聞いたことはあるけど・・説明せよ、と言われたら言葉につまってしまうという人が多いのではないでしょうか。
そういえば、学校の遠足でしたことあるかも?
友達とグループを作ってワイワイしながら歩いて、途中でクイズに答えたりして目的地を目指したなぁ、なんて覚えがある人もいるかもしれません。
実は、オリエンテーリングとはスポーツなんです。
学校で体験したのもオリエンテーリングの一種なのですが、もともとは地図とコンパスを頼りに目的地までの所要時間を争うかなりハードな競技スポーツ。
日本全国各地でも頻繁に大会が行われているほか、ワールドカップや世界選手権も開催されています。
ここではそんな知られざるオリエンテーリングの魅力を解説していきます。
目 次
■オリエンテーリングの日とは
「オリエンテーリングの日」は6月26日に制定されています。
1966年に東京の高尾山で、日本で初めてオリエンテーリングが行われたことがきっかけです。
■意味と由来
日本ではオリエンテーリングが導入されて50年ほどですが、起源は19世紀後半にさかのぼります。
“遠足”のようなのんびりとしたイメージがありますが、実は当時の北欧の軍隊が行う訓練から生まれたと言われています。
ちょっと意外ですね。
地図とコンパスだけを片手に、道なき道をどんどん進んで目的地を目指すオリエンテーリングは、軍人としての能力を伸ばすための訓練だったのかもしれません。
その後オリエンテーリングは軍隊の訓練ではなく、競技スポーツとして栄えていくことになります。
日本に入ってきたのは1966年。最初の全日本大会は1975年に開催されました。
あまりなじみのないスポーツのため、大学に入ってからサークル活動で始めたという人も少なくないそう。
そんなオリエンテーリングですが、ただ目的地をゴールすればよい!・・という単純なものではないんです。
持ち物は地図とコンパス。舞台は森、山、草原など。
この道なき道の中で、地図を読んでコンパスで方角を調べて進み、地図で指定されたポイントをまわってゴールに早く着いた人が勝ちとなります。
地図をしっかり読んでから走らないと、やみくもに野山を走ることになって体力だけが消耗されたり、反対に地図を見すぎて迷いながら歩くのもゴールが遅くなる原因に。
指定されたポイントを順番に回ることさえ守れば、あとはスタートからゴールまでの道は自由なので、自分の勘で「ここを抜けたら一番速いルートだ!」と進むこともできます。
地図を読んで自分の頭で考えて、ゴールまでの最短ルートを導き出し、そこに向かって走っていく。
なかなかハードなスポーツですね!
こう書くと難しそうな印象ですが、参加クラスによってコースのレベルが異なり、初心者から上級者まで安心して楽しむことができます。
そしてオリエンテーリングは子供にもぜひおススメしたいスポーツなのです。
理由は“地図を見ながら進む”、というやり方にあります。
地図を見れば指定されたポイントが書いてあるので、そこを目指して行けばよいのですが、「それを見てその場に行く」、というのは実は頭で考えているよりも難しいこと。
あーでもない、こーでもない、と自分の頭を使いながらいかにゴールできるかを考える体験は、子供たちの自主性や自己判断、まさしく“生きる力”を育てることになります。
オリエンテーリングで、子供たちがこれから生きていくために重要な力をつけることができるかもしれませんね。
■イベント
【オリエンテーリングあだたら高原大会】(福島県)が、2018年6月10日(日)に第17回目として開催されました。
スコアオリエンテーリング、ポイントオリエンテーリング(経験者)など幼児から大人までみんなで楽しめます。
また全国各地でオリエンテーリングの大会も開催されているので、お住まい近くの大会に参加してみるのもいいですね。
どの大会でも初心者用の説明があることがほとんどなので、初めてでも安心して参加できます。
■コンパスの雑学
オリエンテーリングに必要不可欠なコンパスですが、自分ではわからない北や南の方角を知ることができて、とても便利ですよね。
じゃあそんな有能なコンパスはどこでも狂うことなく使えるのでしょうか?
例えば富士の樹海。
イメージとしては木が入り組んでいてどこを見渡しても同じ景色、一度入ってしまえば戻ってはこれない、なんて聞きますね。
ここならコンパスは狂ってしまのうでしょうか?
答えはノー!です。
大丈夫、富士の樹海に入ってもコンパスは正常に機能します。
実際に陸上自衛隊の訓練として、コンパスと地図だけで樹海を歩く訓練も実施されています。
また樹海内には遊歩道があり、案内板もあるのでそれに沿って歩けば迷うこともありません。
ただ、道を外れて森の中に入り込んでしまうと本当に道に迷うことはあるらしいので、そこは気をつけてください。
■まとめ
オリエンテーリングはハードなスポーツという面もありますが、一方子供も一緒になってできるスポーツでもあります。
子供の体力作りとして家族で始めてみるのもいいし、友達と頭脳プレーで競いあってゴールを目指してみるのも楽しそうですね。
6月26日は何の日?誕生日の有名人や星座、花言葉・運勢・性格は
他にもおもしろい記念日がたくさんあります!