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大仏の日とはいつ?意味や由来、イベント。開眼供養会の日

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■はじめに

年度が切り替わり地域によってはまだ肌寒さの残る4月から、5月に入ると旅行やお出かけを計画し始める方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな4月の始まりは、私達の文化や歴史に影響があり、観光名所としても知られる大仏の日です。

 

大仏の日とは

大仏の日は毎年4月9日にあります。

修学旅行などで一度は見たことがあるという方も多いと思います、「奈良の大仏」が完成した日になります。

 

■意味

奈良の大仏は、聖武天皇の詔(みことのり)によって建立されました。

当時は奈良時代の中期にあたりますが、自然災害、天然痘(大陸から伝わった伝染病)、皇族内や家来たちの反乱、朝鮮半島の新羅との関係悪化によって日本は不安定な状況にありました。

聖武天皇は仏教によって国を守り、繁栄させることを目的に日本の各国に国分寺(こくぶんじ)の建立を命じ、その総国分寺として建てられたのが奈良の東大寺であり、シンボルとして知られる奈良の大仏になります。

 

■由来

天平勝宝4年のこの日に、奈良の大仏の開眼供養会が行われました。

新暦にすると752年5月26日になります。

開眼供養会(かいがんくようえ)とは大仏に魂を入れる儀式のことで、発願者の聖武太上天皇(孝謙天皇に譲位しました)や光明皇太后(聖武天皇の皇后)などの要人を始め、1万数千人もの参列者がありました。

 

聖武天皇の発願により天平17年(745年)から制作が開始されてから開眼供養会までに7年、その後の仕上げ作業に3~5年もの期間を要したとされています。

また、延べ260万人が工事に関わり、建設費は大仏殿と合わせて現在の価格にすると約4700億円近くにもなるそうです。

 

■イベント

東大寺では毎年10月15日に【大仏さま秋の祭り】が開催されています。

これは聖武天皇が大仏建立の詔を発した天平15年(743年)の10月15日を記念した行事になります。

 

2018年も午前中から大仏殿で法要が始まり、細川護熙(もりひろ)元首相による屏風の奉納や僧らの読経・合唱の披露、表千家による献茶などが行われました。

午後からは境内の鏡池に設けられた舞台で、観世流による能「通小町(かよいこまち)」などが披露されました。

大仏殿などの入堂料は通常と変わらずかかりますが、能は自由観覧で無料だそうです。

 

他にも大仏の日に近い4月8日には「仏生会(ぶっしょうえ)」という釈尊の誕生を祝う法要が行われます。

法要後には、花御堂(大仏殿正面)の誕生釈迦仏にお参りして甘茶を注ぐことができ、その傍らで甘茶をいただくこともできます。

 

東大寺では年間を通して様々な行事が執り行われています。

観光に訪れる際には、あらかじめ行事の確認をしてみてくださいね。

 

■大仏の雑学

大仏の日にちなんだ雑学をご紹介します。

 

□大仏とは!?

大仏とは、その名の通り大きな仏像の通称ですが、一般的には「丈六仏(じょうろくぶつ)」より大きい仏像が「大仏」と呼ばれています。

丈六仏は、釈迦の背丈が1丈6尺(約4.85m)あったという伝説から、その高さで造られた仏像のことを差します。

奈良の大仏の高さは約14.7m、基壇の周囲は70mになります。

 

□日本三大大仏

日本三大大仏は、日本にある大仏の中でも代表的な3尊のことで、ご紹介した奈良の大仏と神奈川県鎌倉市・高徳院の鎌倉大仏が挙げられます。

最後の1尊は時代とともに入れ替わっていて、富山県高岡市・大佛寺の高岡大仏や岐阜県岐阜市・正法寺にある岐阜大仏などが挙げられています。

 

■まとめ

大仏の日についてご紹介させて頂きました。

奈良の大仏の正式名は「東大寺盧舎那仏像(とうだいじるしゃなぶつぞう)」と言うのをご存じでしたか?

筆者も修学旅行で見学したことはありましたが、恥ずかしながら今回調べてみて、正式名だけでなくたくさん知らないことがありました。

毎年4月9日大仏の日には、奈良の大仏を通して歴史を振り返ってみたり、東大寺の行事をチェックして旅行の計画を立てるもの良いかもしれませんね。

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