「4月18日 世界アマチュア無線の日」
■はじめに
電波を使う無線通信を略して「無線」と言い、アマチュア無線のほかテレビ、ラジオ、携帯電話、無線LAN、Wi-Hi、Bluetoothや警察無線、消防無線、航空無線などの業務無線に使用されています。
目 次
世界アマチュア無線の日とは
4月18日は国際アマチュア無線連合(IARU)が2005年に制定した「世界アマチュア無線の日」(World Amateur Radio Day)です。
■世界アマチュア無線の日の意味と由来
1900年代初頭、アマチュア無線家のハイラム・パーシー・マキシムは、当時せいぜい50km程度しか届かなかったアマチュア無線が、中継局を経由させることで世界中と交信できることを証明し、1014年、アメリカ無線中継連盟(ARRL)を設立しました。
その後、1920年代に入ると無線機器が改善されたことでアマチュア無線の周波数帯は商業用に圧迫され始め、これに危機感を抱いたアマチュア無線家たちが1925(大正14)年4月18日、パリ大学へ集結、アマチュア無線を守ろうとIARUを設立しました。
日付の由来はこの日にちなんだものです。
■世界アマチュア無線の日のイベント
IARUは「世界アマチュア無線の日」に特別なイベントを開催していませんが、一般の人にもアマチュア無線をよく知ってもらおうと、年ごとにテーマを定め、ポスターやSNSを通じた活動を展開しています。
2021年は「アマチュアラジオ:家にいても決してひとりではない」(一部意訳)をテーマに、アマチュア無線を通じて物理的な孤独を強いられている人を応援しました。
世界アマチュア無線の日の雑学
▽日本のアマチュア無線の歴史
・1925年(大正14)パリでIARU設立、日本から四天王延孝帝国陸軍少将が出席
・1926年(大正15)日本アマチュア無線連盟(JARL)設立
・1927年(昭和2)日本初の個人短波私設無線電信無線電話実験局が許可される
・1934年(昭和9)函館大火でアマ無線初の非常通信、JARLがIARUに加盟
・1941年(昭和16)太平洋戦争開戦で私設実験局使用停止
・1945年(昭和20)終戦により短波受信の禁止解除
・1951年(昭和26)第1回アマチュア無線技士国家試験実施(合格1級47人)
・1952年(昭和27)7月19日に全国の局免許申請30人に予備免許交付
※この日は戦後のアマ無線再開の日であるため後に「アマチュア無線の日」に制定
(当サイト7月29日「アマチュア無線の日」参照)
・1953年(昭和53)北九州・熊本水害で電波法施行後初の非常通信
・1955年(昭和55)JARLがIARUに復帰
・1957年(昭和32)人類初のソ連人工衛星が発射した電波を日本のハムが受信
・1958年(昭和33)南極越冬隊が「8J1AA」開設
※それ以前に観測隊員の個人局が銚子無線電報局と交信した記録がある
・1961年(昭和36)沖縄の日本人局に初免許交付
(当サイト6月22日「沖縄アマチュア無線の日」参照)
・1965年(昭和40)日本南極観測隊アマチュア無線クラブ(JAREARC)結成
・1966年(昭和41)南極昭和基地に「8J1RL」開設
・1978年(昭和53)法改正で目の不自由な人でも上級資格取得可能に
・1979年(昭和55)JARL会員が10万人を超える
・1981年(昭和56)電波法改正で外国人にも免許交付が可能に(相互主義)
・1982年(昭和57)初の聴覚障害者ハム誕生
・1992年(平成4)スペースシャトル「エンデバー」から毛利飛行士がアマ無線
・1995年(平成7)阪神・淡路大震災でアマ無線が活躍
・2003年(平成15)南極昭和基地が「こどもの日記念運用」実施
・2004年(平成16)資格のない小中学生も宇宙ステーションとの交信が可能に
・2005年(平成17)アマチュア無線局数が58万5000局を超える
■最後に
筆者は数年前まで、家の中では無線LANを使用していなかったので、PCの台数が増え、おまけにプリンターや固定電話、CATV、ビデオ、PCとTVの接続等々のケーブルでデスクの裏側がごちゃごちゃになり、どれがどのコンセントに差してあるのか、トラブルの際はそこから調べなくてはなりませんでした。
今はWi-Hi利用でいくらかスッキリして、プリンターも無線利用でコードが減らせそうですが、なんとか電源も無線にならないものかと願っています。
でも、それはムリな相談のようです。
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