矢車草と言えばどんな花を思い浮かべますか?
よく間違えられやすいのは矢車菊という紫の花ですが、矢車菊とはまた違った花なのです。
そんな名前の似た矢車草とはどんな花なのかを調べてみました。
目 次
矢車草(ヤグルマソウ)の花言葉
矢車草全般の花言葉は“清楚” “幸福感” “出発”です。
矢車草は白くて小さな花がふわっとした感じで咲いているので、清楚さや幸福感を表すのにはぴったりの言葉です。
また、出発という新たなるスタートの時に清々しいイメージも持ててとても良い花言葉ですね。
矢車草が誕生花となる日にち
3月1日、3月5日、3月22日、4月26日、5月11日、8月2日
矢車草(ヤグルマソウ)とは
矢車草(ヤグルマソウ)の特徴
矢車草はユキノシタ科ヤグルマソウ属の多年草で、開花時期は5月~8月です。
原産地は日本、朝鮮半島、中国でジメジメした湿地に咲く花です。
草丈は0.8~1.5メートルで、手のひらのような形の大きな葉っぱが5枚1組になっていて、中心から茎が伸び、その先に白い花をたくさん咲かせます。
花には珍しく花びらはありません。
花が可愛らしいのはもちろんですが、葉っぱの存在感の大きさにも注目してみると面白いです。
矢車草(ヤグルマソウ)の名前の由来
矢車草は葉っぱの形がこいのぼりの矢車に似ていることから由来しています。
また、英名である“finger leaf”は葉っぱの形が手のひらに似ていることから由来しています。
どちらも花ではなく、葉っぱを象徴しているのが面白いですね。
矢車草(ヤグルマソウ)の種類
矢車草は6種類存在していますが、日本で自生しているのは1種類のみです。
代表的なものが、
ロジャーシア.ピナータ
ロジャーシア.ファイヤーワーク
ロジャーシア.チョコレートウイング
これらのすべてについているロジャーシアと言う言葉が矢車草を意味しています。
矢車草(ヤグルマソウ)の品種
ロジャーシア.ピナータ
中国原産の赤い花で、日陰でも元気に育ちます。
葉っぱが美しく、シェードガーデンに使われることが多いです。
ロジャーシア.ファイヤーワーク
ピンクの花を咲かせ、葉っぱは細長い楕円形の形をしています。
ロジャーシア・ピナータの改良品種で、とても育てやすい花です。
ロジャーシア.チョコレートウイング
芽吹いた時はチョコレート色をしている葉っぱが、徐々にブロンズ色に変わり、最後に暗緑色になるという葉っぱの変化が面白い品種です。
ロジャーシア・ファイヤーワークと同じで、ロジャーシア・ピナータの改良品種で、花はピンク色から赤みを増していき葉っぱと共に見ごたえのある花です。
今回は矢車草について調べましたが、とても間違えやすい花で矢車菊というものがあります。
こちらは名前も由来も似ているのですが、矢車菊はキク科ヤグルマソウ属に属する花でまた違った花になります。
由来が似ていると言っても、葉に対してなのが矢車草、花に対してなのが矢車菊という違いがあるので、よく考えてみると全く別物だということが分かります。
矢車菊はよくガーデニングでも見られ、花の存在感も大きく目立つので印象に残りやすいと思います。
一方、矢車草は山野草なのでガーデニングに使われることは少ない為、山車菊と間違えられてしまうことが多いようです。
ですが、あまり目にしない植物とは言え、矢車草の花もとても可憐で可愛らしい花です。
そして矢車草の花言葉もとっても素敵な言葉です。
“清楚” “幸福感” “出発”
目立たない花ではありますが、このまっさらなイメージの花言葉を聞くと傍に置いておきたくなる花になりませんか?
存在感のある矢車菊も素敵ですが、せっかく矢車草の花言葉にも素敵な意味が込められているので、この機会に矢車菊と間違えて贈ってしまわないよう気を付けて区別ができるように覚えておくといいですね。