大輪の花が、異国情緒な雰囲気を感じさせるプロテア。
品種が多いですが、日本で流通しているのはほんの一部にすぎません。
そんなプロテアの花は、ギリシャ神話の神が名前の由来となっていました。
目 次
プロテアとは
ヤマモガシ科プロテア属の花で、南アフリカが原産の低木です。
世界に115種類ほど分布しています。
樹高は10㎝くらいの低いものから、2m以上にまで成長するものまでさまざまです。
花は伸びた枝の先に1つだけつきます。
キク科の花のように中央に小さな花がいくつもあつまり、周囲には花びらのようなガクで包まれます。
1つ1つの花が非常に大きく、1輪で存在感がたっぷり。
花色は赤やピンク、黄色、オレンジなど豊富です。
熱帯に咲いている花とあって、異国情緒な明るい雰囲気があります。
花が見られるのは5月から6月です。
種から成育した場合、5年以上たたないと花が咲かないそうです。
プロテアの名前の由来
「Protea(プロテア)」という名前は、学名ですが、和名や西洋名としても呼ばれている名前です。
この名前の由来は、ギリシャ神話に出てくるプロテウスという神です。
プロテウスは、自分で自由に姿を変えることができます。
花は品種が多く、形や色がさまざまです。
たくさんの種類を持っていることから、変幻自在なプロテウスの名前から名づけました。
プロテアが誕生花となる日にち
10月7日、10月24日、12月21日
プロテアの花言葉
「自由自在」「甘い恋」「華やかな期待」などがプロテアの花言葉です。
プロテアの名前に由来する神プロテウスが、自分の意思で姿を変えられるため、「自由自在」とつけられています。
プロテアの花はミツドリという鳥によって受粉されます。
ミツドリと花の姿から、「甘い恋」とつけられたそうです。
大きな花を咲かせるプロテアは、つぼみを見ると大きな綺麗な花がさくのを 今か今かと期待していしまいます。
みんなが大きな花を待ち遠しく思うことから、「華やかな期待」とつけたのでしょう。
プロテアの色別の花言葉
暖色の赤やピンク、オレンジ、黄色、寒色の紫など、花色がたくさんあります。
しかし色別の花言葉はつけられていません。
たくさんの品種の中でも良く知られているのが、「キング・プロテア」です。
プロテアの中でも、大きな花を咲かせることが特徴。
その姿から「王者の風格」という花言葉がつけられています。
プロテアの怖い花言葉
熱帯に生息する花らしく、華やかで1輪咲くと周囲がパッと明るくなります。
花言葉にも華やかな印象を感じさせるものが多く、怖い印象の花言葉はありません。
プロテアの品種
原産地である南アフリカには115種類以上の品種があるとされるプロテア。
日本でもフラワーアレンジメントやドライフラワーなどで楽しまれます。
115種類以上ありますが、日本で見られる品種はほんの1部です。
特に日本で流通している品種について紹介します。
【キング・プロテア】
プロテアの中でも非常に大きな花を咲かせる品種。
まさに「王者の風格」という花言葉が似合います。
正式には「プロテア・キナロイデス」と言います。
樹高は40㎝ほどで、そこまで大きくありません。
花が開くと40㎝ほどの大きさがあり、樹高よりも大きいことも。
花色はピンク色で、まさに王者の風格がただよいます。
【クイーン・プロテア】
こちらも名前からして大きな花をイメージさせますが、キング・プロテアよりは小さいです。
別名に「プロテア・マグニフィカ」や「プロテア・ネリフォリア」などがあります。
花が完全に開ききらず、つぼみのような花姿が特徴的。
花色が豊富でピンクや紫だけでなく、茶色といった変わった色もあります。
【プリンセス・プロテア】
プリンセスをイメージさせる赤に近いピンク色で、花はつぼみのような形をしています。
クイーン・プロテアよりもさらにつぼみのような形をしており、花は開きません。
「プロテア・グランディケプス」という原種の1つで、西洋名には花色から「ピーチ・プロテア」と名づけられています。
濃い花色の主張が強く、フラワーアレンジメントなどに利用すると、豪華な印象になりますよ。
1輪咲くだけで、きらびやかな印象を与えるプロテア。
品種を変えるだけで、花色や花の咲き方がことなり、印象も大きく変わります。
ドライフラワーとしても楽しめるので、贈り物にもピッタリですね。