梅は日本を代表する花ともいえる、古くから親しまれてきた花です。
春になると、桜とともに全国の公園などで見ることが出来ます。
様々なことわざや文学作品にも登場し、庶民の花として人気があった梅は、現在でも多くの場所で栽培されています。
そんな梅の花言葉は、日本人らしい気品にあふれたものです。
目 次
梅の花言葉
梅全般の花言葉は「不屈の精神」「高潔」「忠実」「忍耐」「高貴」です。
梅といえば、凛とした咲き姿を連想しますが、「高潔」「高貴」の花言葉はそこに由来していると思われます。
また、「忍耐」という花言葉も持っていますので、長い受験生活の果てに合格を掴む、というイメージで、受験生には縁起のいい花とされます。
また、梅には「飛梅伝説」という話があるのをご存知でしょうか?
平安貴族の菅原道真が大宰府へ左遷された際、大切に育てていた梅・桜・松と離れてしまうことを大層悲しみました。
桜は道真を別れる悲しみで枯れてしまいますが、梅と松は道真を追って空へ飛び立ちます。
松が途中で力尽きた一方、梅は一晩で大宰府まで飛び、降り立ったそうです。
この伝説から、「不屈の精神」や「忠実」という花言葉がつけられました。
梅が誕生花となる日にち
1月3日、1月11日、2月1日、2月7日、10月24日
色別の花言葉
紅梅
「優美」
紅梅は、「紅梅色(こうばいいろ)」という色の名前のもとになるほど鮮やかな色合いが特徴的な花です。
花自体は大きくはありませんが、若干紫がかったように見える淡い紅色は、着物などのデザインとしても人気です。
優美という言葉の通り、上品な美しさが感じられます。
白梅
「気品」「澄んだ心」
紅梅に対して、白梅はひかえめな美しさを持ちます。
ピンクのつぼみが開花すると真っ白の花を見せる様子はとても美しく、紅梅に並んで人気があります。
まさに気品にあふれ、純粋で済んだ心を表現しているかのようです。
ピンクの梅
「清らかさ」
ピンクの梅は紅梅よりも淡い桃色の可愛らしい花です。
一見すると桜にも見えますが、桜よりも丸みを帯びた花びらで見分けることが出来ます。
春の訪れを感じさせるような明るいピンクの梅ですが、「清らかさ」という花言葉を持ちます。
女の子らしいその形と色は、清らかな美しさで見る人を楽しませてくれます。
西洋の花言葉
西洋では「約束を守る」「美と長寿」という花言葉を持つ花として知られています。
日本と同じように、縁起の良い花とされているようです。
受験と結びついているわけではありませんが、「約束を守る」ということで、梅は一つのことをやり遂げる強さや誠実さの象徴とされることが多いのかもしれません。
そして、梅の美しさは世界共通で、「美と長寿」という花言葉も与えられています。
梅とは
梅の特徴
梅はバラ科サクラ属の落葉高木で、原産地は中国です。
2~3月に開花しますが、地域によっては12月から咲くものもあります。
花が咲いた後になる梅の実は食用にもなります。
桜や桃と並び、春の花として知られ、観賞用とされるほか、枝が染色にも使われます。
名前の由来
梅はもともと中国で「ムエイ」というような発音でした。
日本に来た時に、それを「ムメ」と聞き取り、ムメが訛って「ウメ」になったそうです。
漢字については、「大地を覆う木」という意味を持つ木編と、草木が盛んに茂るという意味を持つ「毎」から、美しく茂る木、「梅」となりました。
梅の品種
「南高」 南高梅という食用の実がなることで知られています。花色は白で、観賞用としても人気のある種類です。
「紅筆性」 つぼみの先が筆のようにとがっていることからこの名前が付けられました。原種に近く、小さめで、香りが強いです。
「唐梅性」 咲き始めは桃色、咲き終わりには白っぽくなります。庭木や盆栽として使われることが多いです。
梅と結びつきの強い菅原道真は、学問において非常に優秀な人物だったことから、「受験の神様」として知られています。
梅の花自体も苦難を乗り越える力を持つというイメージから、花言葉が付けられています。
梅は木の印象が強いですが、切り花として贈り物にされることもあるようです。
受験を控えている方に、験担ぎとして贈るのはいかがですか?