バーベナは色も品種もバリエーションに富んでいることから、ガーデニングでも人気の高い花です。
見ているとなぜかホッとするような可愛らしい花姿をしています。
目 次
バーベナとは
バーベナはクマツヅラ科クマツヅラ属の一年草もしくは多年草です。
色は白、赤、ピンク、紫などがあり、品種も約250種類ほどあります。
花期は春から秋まで長く咲き、小花が集まって一つの形を作る総状花序です。
草丈は低いもので15㎝ほどで、高いものだと1m位のものもあります。
低いものは「宿根バーベナ」という品種のように地面を這うようにして広がっていくものがあります。
和名はそのおしとやかな美しさから「ビジョザクラ(美女桜)」とも呼ばれています。
バーベナの名前の由来
「バーベナ」とはヘブライ語で「良い植物(herbabpna)」という意味があります。
ヘブライ語とは旧約聖書の時代にユダヤ人が使っていた言葉です。
西洋では古くからバーベナが神聖な植物とされていたことからつきました。
バーベナが誕生花となる日にち
3月25日、4月7日、5月24日、6月24日、7月18日
バーベナの花言葉
バーベナの全般的な花言葉は「忍耐」「勤勉」「魔力」「魅力」です。
「忍耐」「勤勉」の花言葉はバーベナが暑い夏に負けず、秋まで長く咲き続けることからついたようです。
「魔力」「魅力」の花言葉はバーベナが神聖な植物とされていたことと関係があります。
ではなぜバーベナが神聖な植物とされるようになったのでしょうか。
それはキリストが十字架にはりつけにされたゴルゴダの丘にバーベナの花が咲いたという伝説が由来のようです。
このことから人々はバーベナを神聖な植物として扱い、バーベナが魔除けや病気を治す力があると信じるようになったのです。
そして、この時咲いた色はキリストの血を表した赤色のバーベナだったという説もあります。
バーベナの色別の花言葉
バーベナはカラーバリエーションが豊富ですが、色別の花言葉もあるようです。
白の花言葉は「私のために祈って」です。
バーベナが病気を治したりする力があると言われていた事と、白が持つ神聖なイメージからついたのではないでしょうか。
赤の花言葉は「団結」です。
小さな花が集まってひとつの大きな花姿になる事と、赤が情熱的なイメージを持つ色であることからついたのではないでしょうか。
ピンクの花言葉は「家族の和合」「家族愛」です。
こちらも赤の花言葉と同じように小花が仲良く集まって咲く様子とピンク色は心を和ませてくれる色であることからついたのではないでしょうか。
紫の花言葉は「あなたに同情します」「後悔」です。
なぜこのような花言葉がついたかははっきりしたことはわかっていませんが、人にプレゼントするときは紫色のバーベナは避けた方が無難かもしれませんね。
バーベナの怖い花言葉
先程の紫色の花言葉は少しネガティブな印象ですが、怖い花言葉は特に無いようです。
バーベナの言い伝え
ヨーロッパでは昔、魔女が恋の媚薬にバーベナを入れて、好きな人の気を引こうとしたことから「恋を呼ぶハーブ」とも呼ばれていました。
このハーブとして使われていたのは主に「レモンバーベナ」という品種で、レモンのような爽やかな香りがします。
鎮静効果もあり、緊張を解いて気持ちをリラックスさせてくれます。
フランスでは「ヴェルヴェーヌ」和名では「香水木(コウスイボク)」とも呼ばれています。
香り成分は葉の部分から抽出され、現在でもアロマオイルやハーブティー、料理の香草などにも使われています。
また、レモンバーベナは虫除けにも効果があるとされ、天然の虫除け剤としても利用されています。
天然の原料なので安心ということで小さい子供やペットがいる家庭では人気があるようです。
このように昔も今も変わらず、植物は人々に安心感や信頼感を与える力があるということがバーベナを通してよくわかりますね。