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富士山はなぜ「世界自然遺産」ではなく、「世界文化遺産」なのか?

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富士山といえば日本が誇る美しい山ですよね。

富士山はなかなか世界遺産に選ばれなかったのですが、2013年度に晴れて富士山が世界文化遺産に選ばれました。

しかし、ここで多くの方が疑問に感じるのが、世界遺産にも世界自然遺産と世界文化遺産が存在するのにもかかわらず、富士山は自然ではなく世界文化遺産の方に選ばれたことです。

この点について疑問に感じる方も多く、なぜ世界文化遺産なのかご存じない方も多いです。

この富士山が自然遺産ではなく、文化遺産である理由についてご紹介していきたいと思います。

 

世界自然遺産とは?

まず最初は世界遺産についてご紹介していきたいと思います。

世界遺産の中でも分類が存在し、大変貴重な「世界自然遺産」と「世界文化遺産」、「世界複合遺産」に分けられます。

この中でも世界自然遺産は特に貴重価値が高いとされているのですが、日本では世界自然遺産は屋久島や白神山地・小笠原諸島などが該当します。

世界で有名なのがグランドキャニオン国立公園やガラパゴス諸島などがこの世界自然遺産になります。

このような有名な場所が多い世界自然遺産ですが、数々の審査・条件が通って初めて世界自然遺産に認定されます。

 

世界自然遺産では自然美が極めて美しい場所や自然現象がすごい場所が選ばれやすいです。

さらに、地球の歴史を感じるような場所・自然なども世界自然遺産の基準に必要となります。

人の手が加えられることなく貴重な自然美を作っていることで多くの方が感動する場合が多いです。

世界中で多くの方に美しいと感じられる世界自然遺産はやはり貴重と言えます。

 

世界文化遺産とは?

次は世界文化遺産についてご紹介したいと思います。

世界文化遺産は最初に挙げたように日本では富士山が認定されました。

この他にも日本では世界文化遺産に認められたものが非常に多く、有名なものであげると姫路城や厳島神社・原爆ドームなどが該当します。

他にも石見銀山などや富岡製糸場などもこの世界文化遺産に入っています。

 

世界文化遺産の場合は建物のイメージが強いですが、建物ももちろんですが、技術やその世界的動きがわかる交流履歴なども世界文化遺産として選ばれることが多いです。

そのため、世界文化遺産のほうが幅広い観点から選ばれるのですが、幅広いがゆえに基準もかなり厳しいです。

人類の英知などがわかる傑作的な建物や技術などが選ばれやすいです。

建物の技術やその建物や周りの雰囲気の美しさがこの世界文化遺産として認められることも多いです。

 

富士山が世界遺産に認定された理由は?

富士山が世界文化遺産に選ばれたことによって多くの日本人はテンションが上った人が多いと思いますが、2013年に富士山は世界文化遺産に選ばれました。

この日本の富士山が世界文化遺産に選ばれた理由は「山岳信仰」や有名な美術家「葛飾北斎」などが題材として選んだためにその美しさは素晴らしいと認められました。

しかし、富士山は本来は世界自然遺産に選ばれてもおかしくない景色だったのですが、この世界文化遺産になったのにはやはり大きな理由が存在します。

 

富士山は自然遺産ではなく世界文化遺産なのか?

世界自然遺産と世界文化遺産についてご紹介しましたが、次は世界自然遺産ではなく世界文化遺産に選ばれた理由についてご紹介したいと思います。

富士山はその自然美から世界自然遺産に選ばれそうなイメージですが、何度も挙げているように富士山は世界文化遺産となっています。

 

なぜ世界文化遺産なのかと言うと、富士山の景色もたしかに美しいのですが、途中でもご紹介したように世界自然遺産に選ばれるためには人の手が加えられていないことが重要になります。

富士山は実際に多くの人が登山してその美しさ、素晴らしさを実感しているのですが、多くの人が訪れると共にゴミ問題が発生しています。

もちろんゴミを捨てない人もいて美しい状態にしようとする人も多いのですが、その反面やはりマナーが悪い人も多く、ゴミを生み出すところかごみをそのまま捨てて変える人もいるほどです。

そのため、本来富士山は美しい大自然ではあるのですが、ゴミの影響によってやや残念に感じられるところが多いです。

このゴミ問題は長らくから懸念されており、一向に治る気配がないとされています。

 

さらに、ゴミ問題だけでなく、富士山の環境を維持するためにも人の手を加える必要があり、登山する際には安全な状況にしないといけないので、富士山は人の手が加えられながらも美しい姿を維持して表現してくれるという意味で世界自然遺産ではなく世界文化遺産になりました。

そのため、富士山は「人の手を加えながらも自然美を維持していく」という形で世界自然遺産ではなく、世界文化遺産になりました。

 

富士山の自然遺産登録を断念した理由は?

富士山は長い間世界自然遺産にならないか申請を出していたのですが、世界文化遺産に認められるまではなかなか認められず、世界遺産に認められていませんでした。

なぜ富士山の世界自然遺産を断念したのかと言うと、やはり富士山の美しさを維持するために断念したと言ったほうがいいです。

というのも、自然美は先程もご紹介したように人の手が加えられていない状態が基準になります。

しかし、このような人の手が加えられていない状態だと、富士山を仮に登る際に危険が及ぶ可能性が0ではないです。

 

今でこそ安全面がしっかりとした山になっていますが、富士山の火山噴火の可能性や台風や震災による災害の影響による危険な状態になる可能性も十分存在し、世界自然遺産になってしまうと手を加えてはいけないという状態になります。

このような危ない状態になってしまうと登山に訪れるのもかなり難しい状態になるため、富士山の景色や自然美を維持するためにも手を加える可能性は充分あるとして世界自然遺産を断念したとされています。

 

富士山のゴミ問題は深刻

富士山のゴミ問題の影響もあって世界文化遺産になっているとご紹介しましたが、この富士山のゴミ問題はかなり深刻です。

その深刻さから世界文化遺産も取り消されるのではないかとも言われているほどなのですが、この富士山のゴミ問題と考えられているのが富士山に登る道中のゴミのポイ捨てや不法投棄が特に目立つと言われています。

ゴミのポイ捨ても大きな問題ではあるのですが、悪質な業者によって富士山の麓では不法投棄している人もいるのです。

この富士山の不法投棄残存量は1,701.7万トンにも及ぶと言われているほどで、数字からもわかるようにとんでもない量であることがわかると思います。

 

このようなマナーを全くわかっていない人の行動によってゴミ問題は深刻とされ、ポイ捨てを拾っても中々治らないと言われています。

そのため、富士山の世界文化遺産を守っていくためにもマナーのある行動が重要と言えます。

これから富士山に訪れる機会がある方はゴミのポイ捨てなどをしないようにくれぐれもご注意いただけたらと思います。

 

「まとめ」富士山の世界文化遺産を守っていこう!

今回は富士山の世界文化遺産である理由についてご紹介しましたがいかがだったでしょうか。

多くの方が世界遺産と聞くと富士山は世界自然遺産のようなイメージを持つのですが、富士山は人の手を加えても守っていこうということで世界文化遺産となっています。

しかし、ご紹介したことからもゴミ問題なども深刻で、美しい自然美が損なわれているのも現状なので、ぜひ富士山に訪れる際には来たときよりも美しい姿を維持できるように心がけていきましょう。

→日本の世界遺産登録一覧

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