彼岸には「春の彼岸」と「秋の彼岸」があり、春の彼岸は春分の頃、秋の彼岸は秋分の頃になります。
目 次
春の彼岸2023年はいつ
2023年の春の彼岸は3月18日から3月24日になります。
春の彼岸は、秋の彼岸と同じように春分の日を中日とした前後3日の計7日間を指します。
彼岸入り 3月18日(土)
彼岸日(春分の日) 3月21日(火・祝)
彼岸明け 3月24日(金)
春の彼岸は、ぼた餅を食べます。
こちらは単に「彼岸」または「春彼岸」と呼ばれています。
祝日法には「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」となっています。
春は植物が芽吹く季節であるため、秋の彼岸とはこのように区別されているのでしょう。
秋の彼岸2023年はいつ
2023年の秋の彼岸は9月20日から9月26日になります。
秋の彼岸は、秋分の日を中日とした前後3日の計7日間を指します。
彼岸入り 9月20日(水)
彼岸日(秋分の日) 9月23日(土・祝)
彼岸明け 9月26日(火)
「秋彼岸」「のちの彼岸」などとも呼ばれており、祝日法としては「先祖を敬い、亡くなった人を偲ぶ日」とされています。
秋の彼岸はお萩を食べます。
彼岸とはどんな意味が
お墓参りは命日やお盆などいろんな機会に行くことになりますが、春と秋には「お彼岸」で墓参りをすることになります。
では、このお彼岸とはどういったものなのでしょうか。
調べたところ、お彼岸というのは仏教の普及した国は数あれど日本にしか見られない風習だそうです。
そもそも「彼岸」という言葉は仏教でいう「波羅密多(はらみた)」の訳だということです。
正確には、「波羅密多」の漢訳「到彼岸(彼岸に到る)」の略で「彼岸」というわけです。
彼岸とは向こう岸という意味で、いわゆる極楽浄土をさします。
彼岸の対義語として「此岸(しがん)」という言葉もあり、これはこちらの岸という意味、つまり娑婆(世間)のこととなります。
仏教では極楽浄土は西方十万億土の彼方にあると考えられており、太陽が真東から昇って真西に沈む春分・秋分の日は、極楽浄土の方向がはっきりと分かることから彼岸と此岸が通じやすくなるとして先祖供養をするようになったそうです。
そのため、中日に夕陽を拝むと功徳があるとさえ言われています。
お彼岸にすることといえばお墓参り
この彼岸の頃は、太陽が真東から昇り、真西に沈みますが、極楽浄土が真西あるということから故人をしのぶ日とされています。
彼岸とは先祖がいる極楽浄土を、反対の此岸とは私たちが生きているこちら側の世界のことを指し、此岸は東に、彼岸は西に位置するとされ、彼岸と此岸がつながる日となっていきます。
そのような彼岸は、先祖を供養するため墓参りに行くようになったのです。
彼岸にある行事
お彼岸は7日間あり、春分の日・秋分の日が中日にあたります。
お寺ではこの時期に「彼岸会(ひがんえ)」の法要が行われます。
この彼岸会はお寺で先祖を供養するだけでなく、「波羅密多」の教えを会得する大事な行事です。
墓参りをする中日以外の日に、彼岸に渡る6つの方法を1日に1つずつおさめていく修行だそうです。
彼岸のお供え物といえばこの食べ物
彼岸につきもののお萩とぼた餅。
これらは共にアンコと餅米で作られた食べ物です。
しかし、彼岸は春と秋で季節が異なる為、それぞれの季節の花を意識したネーミングになっているそうです。
春のお彼岸に供えるのは「ぼた餅(牡丹餅)」といい、秋のお彼岸では「お萩」といいます。
一般的にはぼた餅にはこしあんを使いますが、一方お萩には粒あんを使います。
<粒あん rakuten.co.jp>
アンコを使うのは、昔から小豆(・・・に限らず穀物全般)に邪気を払う効果があるとされているため、それが先祖の供養にも結びついたと言われています。
ということで春と秋、それぞれのお彼岸についてでした。
私自身正直、いい歳してぼた餅とお萩の区別もついてなかったので、とても勉強になりました。
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