「6月20日 ペパーミントデー」
■はじめに
ペパーミントティーは、胃にやさしく、脳をリラックスさせ、ダイエットや安眠効果があって、花粉症にも効くという夢のようなお茶です。
そんな謳い文句につられてしばらく飲んでみましたが、筆者にとってはビールのほうがよっぽどリラックス、安眠効果のあることがわかりました。
目 次
■ペパーミントデーとは
北海道北見市まちづくり研究会が、特産品のハッカの語呂合わせで20日を、またハッカのようにさわやかな北海道の6月とを合わせ、6月20日を「ペパーミントデー」として、1987(昭和62)年に制定したものです。
たしかに6月の北海道は梅雨もなく、さわやかな気候でしょうね。
■ペパーミントデーの意味と由来
ペパーミントの学術的戸籍は、植物界被子植物門双子葉植物綱シソ目シソ科ハッカ属と続いて、ようやく種としてペパーミントにたどり着き、和名をコショウハッカ、セイヨウハッカと言います。
区別のよくわからないスペアミントも、界~属までは一緒で、どちらもミントと呼ばれるハーブの一種です。
ペパーミントはスペアミントとウォーターミントの交雑種と言われていますね。
ミント類は育てるのが簡単、というより雑草顔負けの生命力、繁殖力の強さなので、うっかり植えてしまうと、他の植物を駆逐して、あっという間に庭中ミントだらけになってしまうので注意が必要ですね。
ペパーミントは薄紫のかわいい花を咲かせるので、花束やアレンジメントなどによく映えますが、枝もろとも蒸留して精油を抽出、香料として利用されます。
また、葉だけを摘み取って乾燥させてハーブにしています。
ペパーミントはメントール系の香りが強いため、ガムや歯磨き剤に多く使用されています。
鼻づまり解消には、ペパーミントオイルをお湯にたらして湯気を吸引すると効果があって、風邪の予防にもなり、ペパーミントの刺激臭は眠気をさます集中効果もあるので、やる気まんまん受験生の味方にもなりますね。
しかし、メントールには「薄荷脳」というなんだか心配になりそうな和名がつけられています。
■ペパーミントデーのイベント
毎年、この日前後に「ハッカの大地北見ツーデーマーチ」と「せっかくウォーク」という催しが、ペパーミントデーお家元の北見市主催で開催されています。
両コースとも「美しい日本の歩きたくなるみち500選認定コース」を歩き、前者は「ハッカの風香る屯田のみち」、後者は「サロマ湖ワッカ原生花園をたずねるみち」をたどりながら、初夏の北海道を満喫することができるそうです。
■ペパーミントデーの雑学
▽冥王ハデスとミンテ
ある日、冥府の神ハデス、つまりあの世の神様ハデスが森で、ミンテという美しい妖精に出会うところから話が始まりますが、これは神話によくあるシチュエーションですね。
おおかたの予想通り、ハデスはミンテに一目ぼれし、誘拐しようとします。
ハデスには冥界の女神ペルセポネという奥さんがいますが、ペルセポネもどこかから誘拐してきた女性ですから、とんでもない男です。
しかし、ミンテ誘拐に気づいたペルセポネが烈火のごとく怒って、ミンテを植物の姿に変えてしまいました。
おいおい、怒る相手が違うだろう!
自分がタネをまいたとは言え、悲しみにくれたハデスは、どこにいてもミンテに気づくよう、その植物に甘い香りを授け、これがミントになったというギリシャ神話の一席であります。
▽メントール
メントールはアロマテラピーでリフレッシュ効果があると言われますが、科学的な証明はされていませんから、イワシのアタマ同様、信じることが大切です。
いろんな湿布剤に含有される鎮痛作用は間違いないところで、これは筆者も経験済みです。
しかし、皮膚に対する刺激性が問題となるケースもあって、紅斑性皮疹や頭痛などの過敏性反応や心房細動、チアノーゼの発症が報告されています。
■まとめ
ギャバン、フリスク、モンダミン、リプトン、ポンパドール、かおりムシューダ…ペパーミントと名前が添えられた商品はたくさんあって、ミントの名はガムやチョコ、アイスにあふれ返っています。
独特の清涼感ですが、冬にこそふさわしいといったペパーミント商品は見当たりませんね。
6月20日は何の日?誕生日の有名人や星座、花言葉・運勢・性格は
他にもおもしろい記念日がたくさんあります!