「8月14日 廃車リサイクルの日」
■はじめに
可愛がっていたペットのお葬式をする時世ですから、愛着ある車を廃車にするのは忍びないという想いから、廃車供養をする人が増えているようです。
洗車、車内掃除、お神酒といった手順ですが、中には神主や僧侶に依頼して、祝詞をあげる本格的な供養をする人もいますね。
目 次
廃車リサイクルの日とは
「廃車」を、「は→8」「い→1」「しゃ→4」とする語呂合わせから、8月14日は「廃車リサイクルの日」です。
これは福島県の総合自動車リサイクル業者が、日本記念日協会に申請、登録されたものです。
■廃車リサイクルの日の意味と由来
車の寿命が尽きて廃車とされるまで、どのくらい走れるのでしょうか。
まず走行距離ですが、走れば走るほど部品が摩耗し劣化するのは当然で、だいたい10万~20万kmと言われています。
これはエンジンや周辺部品の耐久性によるものですが、きちんとメンテナンスをして部品交換をすれば、30万kmも可能です。
とは言っても、肝心のエンジンに寿命がくれば、もうあきらめるしかありません。
エンジンを交換してまで乗り続けようとするのは、余程その車に思い入れのあるお金持ちくらいでしょうね。
次に年数で寿命を見ると、新車登録から廃車までの平均期間は約13年という統計があります。
40年前は約7年だったので、6年も伸びています。
これは車の品質向上で故障や事故が減っているためもありますが、都会では車を運転する機会も減って、部品の消耗が少ないためとも言われます。
年間の廃車台数は450万~500万台で推移しており、このうちの100万台は海外へ輸出されています。
■廃車リサイクルの日のイベント
「廃車リサイクルの日」を制定した福島のナプロアース社は、原発事故で在庫を失い、移転を余儀なくされましたが、同県伊達市で再起を果たしています。
この一連の出来事を忘れまいと、社名の語呂合わせ726(ナプロ)から7月26日を「ナプロアースの日」と、また9月28日を「自動車中古部品の日」とも制定しています。
事情を知る前は「記念日3つはなんと欲張りな」と思っていましたが、今は応援する気持ちになりました。
廃車リサイクルの日の雑学
▽自動車リサイクル法
自動車廃棄業者の不法投棄を防ぎ、地球環境保護を目的とした自動車リサイクル法が2005(平成17)年に制定され、廃車・リサイクルの際にかかる費用を自動車の購入者が負担する義務が生じました。
車によって料金は異なり、だいたい1~2万円で、新車を買う際に支払いますが、中古として売れば還付され、その中古を買った人が代わりに支払うことになります。
つまり、最終的な購入者が負担することになっています。
車の場合、何をリサイクルするかと言えば、エアバッグ類、フロン類、シュレッダーダストの3種です。
フロンはカーエアコンに使われ、シュレッダーダストとは解体後、金属を除いたガラスやプラスチック、ゴムなどを言います。
▽中古車輸出の盲点
中古車を輸出するには、書類上の手続きが大変だと言われ、それをどうにかクリアしても、思ってもみない問題から輸入側でストップのかかることがあります。
車を消毒し、きれいにするのは当然ですが、輸送中、タイヤに泥がついた場合、植物種子、昆虫、土壌、汚水などのバイオセキュリティ検疫にひっかかります。
また、サービスのつもりのカーステレオやナビを積んだ場合も、密輸と紛らわしいのでストップがかかるようです。
■まとめ
廃車後に解体される車も多い中、ロシアやアフリカ諸国に輸出されて頑張っている車は幸せな「余生」と言えるでしょうか。
その一方で、山や橋の下に不法投棄され、朽ち果てた車も多く見かけます。
長い間、生活の足となってくれた車に、ペット同様の愛情を持って接してほしいと思います。
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