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双子の日とはいつ?意味や由来は。生まれた順に兄、姉とする太政官布告が

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「12月13日  双子の日」

■はじめに

推理小説のルール「ノックスの十戒」の中に、「探偵は偶然や第六感によって事件を解決してはならない」「探偵自身が犯人であってはならない」などと並んで、「双子はあらかじめ読者に知らせておかなくてはならない」という項目があります。

双子の登場するプロットの小説やドラマも数多いですが、安易に使い過ぎていて、少し食傷気味の今日この頃です。

 

双子の日とは

1874(明治7)年12月13日、それまで双子や三つ子の出産の際は、先に生まれた赤ちゃんが弟や妹とされていたのを改め、生まれた順に兄、姉とする太政官布告が出されました。

この布告を記念し、12月13日は「双子の日」とされています。

 

しかし、2月5日もまた「ふたごの日」で、これは双子や三つ子などの育児がしやすい環境を考えようと、双子グッズの販売会社が制定したものです。

さすが双子だけあって、記念日も2つそろっていますね。

関連法布告日と語呂合わせ、2つとも記念日の王道を行く日付の選定です。

 

■双子の日の意味と由来

不妊治療によって、子どもに占める双子の割合が増加しています。

しかし、行政の関心は低く、母親が双子の育児に関する知識を得る機会も少ないため、多くの課題が未解決のまま放置されています。

 

2019年9月24日、名古屋高裁は三つ子の二男虐待死事件控訴審判決で、被告である母親に懲役3年6カ月を言い渡しています。

一審の地裁判決は「うつ病で負担の大きい三つ子の育児は同情できる」と多胎育児の過酷さを認めながらも、行政の対応に対し「量刑を軽減するほどの落ち度は認められない」としています。

この事件は行政が母親のSOSに気づき、適正な対処をすれば防げた悲劇であると、市が設置した外部検証委員会も指摘しています。

 

このように、多胎育児の過酷さから家庭内で孤立して、うつ状態となって悲劇を招くことが起きないよう、多胎育児支援制度の拡充が求められています。

「双子の日」はそうした現状に目を向ける日でもありますが、その日を待つのではなく、1日も早く着手すべきですね。

 

■双子の日のイベント

ふたごフェスティバル、日本双子祭など日本双子協会や日本多胎支援協会などが主催・後援するものからローカルな催しまで、毎年たくさんのイベントが開催されています。

せっかくそろえた双子の服やグッズを無駄にしたくないとの思いを持つ人たちは多く、毎年、全国各地で双子グッズのフリーマーケットも開催されていますね。

しかし、年の瀬で忙しいためか、12月13日に合わせた催しはないようです。

 

双子の日の雑学

▽何でも対称・対照的な双子「ミラーツイン」

一卵性双生児の中には、まれに利き手やつむじが左右逆だったりする場合があって、このように左右対称の特徴を持つ双子を「ミラーツイン」と呼んでいます。

この現象は、受精して9~12日以降に受精卵が分裂することによって発生しやすいと言われていますが、確たる原因は判明していません。

 

さらに稀有な例として、心臓が右にあるなど内臓の位置が左右逆転している「全臓器反転症」の発生も見られます。

また、生活、嗜好、性格、行動のパターンも正反対に現れることもあって、首をかしげる、挙手をするなども左右に分かれ、性格も穏やかで優しい、ヤンチャで気荒いなどの例も報告されています。

 

▽特定地域に双子が高確率で生まれている!

一卵性の双子が生まれる確率は250分の1と言われていますが、中国・広東省北部の小さな村では367世帯中、39もの家族に双子がいるそうです。

中には、双子に双子の息子が生まれ、その息子の子どももまた双子という例もあり、近い親族にも双子が生まれています。

 

また、同様に双子が多く誕生する村が湖北省にも存在し、この村を調査した専門家は、村人が生活用水としていた井戸が閉鎖されて以降、双子がほとんど生まれなくなったことから、双子多産の原因は生活用水ではないかと推論しています。

中国のほかにもインドやブルガリア、ブラジルなどにも、双子が多く生まれる地域があるようで、国際機関の調査が進められています。

 

■最後に

2019年は、インドで74歳の女性が双子を出産、ベルギーとドイツでパンダの双子が相次いで生まれ、日本では双子の関取が騒ぎを起こすなど、双子のニュースが目につく年でした。

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