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足袋の日とはいつ?意味や由来、イベント、足袋の語源とは。

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「10月8日  足袋の日」

■はじめに

ハッピ姿に白い足袋の写真がどこかにしまってあるはずですが見つかりません。

遠い昔、町内のお祭りの際に写したモノクロ写真です。

足袋を履いた記憶はその1度だけですね。

 

足袋の日とは

日本足袋工業会が10月8日を「足袋の日」に制定したのは1988(昭和63)年のことです。

日付の選定ですが、10月は七五三のお祝いや正月、成人式など、和装の季節を控えているからで、8日は「八」が末広がりで縁起が良いとしたためです。

最近は末広がりなんて言葉はあまり聞かれないどころか、漢数字の使用頻度も激減していますね。

 

■足袋の日の意味と由来

歌舞伎役者や噺家、能楽師、また茶道や華道、日本舞踊などに携わる人は日常的に足袋を履きますが、それ以外の人は足袋とは無縁の毎日で、そもそも足袋を持っている人はどのくらいいるんでしょうか。

和装以外で足袋を愛用するのは、とび職や大工さんですが、これは足袋と言っても地下足袋で、ちょっと印象が異なりますね。

 

足袋らしきものは平安時代からあったようですが、見た目は大きめのソックスで、足首のところを紐で結ぶようになっており、貴族や神官が沓(靴、儀式用でショートブーツのよう)を履く際に、今の靴下代わりに履いたとされています。

素材は綿や麻、絹などで、身分や儀式によって使い分けられていましたが、当時の貴族は草履を履かなかったので、親指を分ける股割れにはなっていませんでした。

 

室町時代になると、武士の間で革足袋が普及し始め、一般化するのは戦国の世になってからです。

当時は入手が容易な鹿皮が主流でしたが、鎖国によって鹿皮の輸入が激減し、おまけに明暦の大火(振袖火事)以降、防火用に革の羽織が流行したため、現在のような木綿足袋が作られるようになりました。

 

■足袋の日のイベント

「足袋蔵のまち」として日本遺産に認定された埼玉県行田市は、かつて足袋の全国生産の8割を占めていたこともあって、スマートフォンのアプリや秩父鉄道と連携して「足袋✕たびきっぷ」を発売するなど、全国に行田と足袋をアピールしています。

約140年前に足袋から始まった「福助」は、この日に合わせて毎年、全従業員が和装、洋装に関わらず、思い思いに足袋をコーディネートする社内イベントを開催しています。

 

足袋の日の雑学

▽武家の礼装は素足

江戸時代の武士が足袋を使用するには厳しい規定があって、足袋を履くことができる武士は50歳以上に限られ、しかも10月1日から2月20日までの間とされていました。

病気で足袋を履く必要のある場合でも「足袋御免」という主君の許可を受けなければなりませんでした。

これは「武家の礼装は素足」とされていたためです。

ただし、茶人や神官、能楽師などは常に白足袋を履いていたそうで、これは職業柄、「清浄」を表す白が必要とされたためのようです。

 

▽足袋の語源

もともと足袋は鹿の1枚革で作られたため「単皮」の字を当てていました。

これは漢語を意義分類した平安中期の「和名抄」に記されており、「たび」と呼ばれていたものが後に「足袋」という当て字が用いられたという説で、これが有力です。

また、旅をする際の履物だったので「旅沓」(たびぐつ)と呼ばれたこともあり、それが略されたとも言われます。

 

■最後に

足袋はいくらくらいで買えるものかネットを参照したところ、ふつうの白足袋なら500~1000円程度が多いようでしたが、サイズはS~LLといった今風になっています。

これを見たわが家のおばあさんは「足袋はきっちり履くもの、サイズは○○文が正道」と息巻いておりました。

しかし、自分の足が何文か、即座に換算できる若い人はもういないと思いますね。

ちなみに、足のサイズを測る「文」という単位は、1文銭が何枚並ぶかという意味で、江戸時代以降の風習だそうです。

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