■はじめに
春分を迎える3月から、4月に入るといよいよ本格的な春を意識するシーズンになります。
お住まいのエリアによっては、すでに桜が見頃を迎えているところも多いですよね。
そんな4月の始まりは、環境問題にとって欠かせない愛林日です。
目 次
愛林日とは
愛林日は日本でかつて行われていた国土緑化の記念日で、毎年4月3日にあります。
愛林日が制定されたのは、1933年(昭和8年)のこと。
公益社団法人大日本山林会会長・和田国次郎、農林次官・石黒忠篤らにより制定されました。
大日本山林会は、国内外の森林・林業の発展を図ることを目的とする公益社団法人で、旧主務官庁は農林水産省になります。
■意味
愛林日は、愛林行事に対して興味を認識を持ってもらいたいという意味合いがあります。
そして、全国一斉に愛林行事を催す日でもあるんですね。
1950年(昭和25年)から「全国植樹祭」に引き継がれ、現在も実施されています。
■由来
1898年(明治31年)、林学博士・本多静六の提唱により、神武天皇祭の4月3日が「植栽日」となりました。
そして、1933年に神武天皇祭を中心とする4月2日~4月4日までの3日間を「愛林日」として、全国一斉に愛林行事を催すことが提唱されました。
その翌年、1934年(昭和9年)から、全国的な植樹運動の日として「愛林日」を実施することとなりました。
このことから、愛林日は4月3日に制定されました。
■イベント
1950年(昭和25年)から、毎年【全国植樹祭】が行われています。
これは、日本で行われる植樹祭で、国土緑化運動の中核的な行事として、山梨県で第1回目が開催されて以来、毎年春に開催されている行事です。
植樹祭や式典の他、国土緑化運動・育樹運動原画コンクールの優秀作品及び、全国植樹祭大会ポスター原画作品の展示、天皇皇后両陛下もご臨席されたレセプションなどが行われました。
他にも、マスコットキャラクターや大会ポスター原画、愛知県出身(岡崎市)でシンガーソングライターの岡村孝子さんによる大会イメージソングなどが準備されました。
全国で行われるイベントですので、ぜひチェックしてお近くで開催される際は、参加してみてくださいね。
愛林日の雑学
愛林日にちなんだ雑学をご紹介します。
□愛林日のきっかけ
1895年(明治28年)に来日したアメリカの教育家・ノースロップが、アメリカでの植樹運動「愛林日(Arbor Day)」を紹介したことがきっかけとなり、1898年に林学博士・本多静六が神武天皇祭の4月3日を「植栽日」として提唱しました。
そして、後の「愛林日」として実施される運びとなりました。
□愛林日から全国植樹祭へ
1934年から、実際に全国的な植樹運動の日として「愛林日」を実施することとなり、日本初の中央植樹行事が茨城県・筑波山麓の「鬼が作国有林」で行われました。
この中央植樹行事は、1950年から「全国植樹祭」に引き継がれ、現在も実施され続けています。
■まとめ
愛林日についてご紹介させて頂きました。
実際に、愛林日の行事に参加されたことがあるという方もいらっしゃるかと思います。
植樹だけでなく、様々な催し物もあるんですね。
毎年4月3日愛林日には、関連行事をチェックしてみるのがおすすめです。
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