「8月13日 函館夜景の日」
■はじめに
函館、神戸、長崎の夜景は「日本三大夜景」と言われています。
また、これに対し、「新日本三大夜景」というのもあるそうで、こちらは山梨県笛吹川フルーツ公園、奈良の若草山、北九州市の皿倉山が選ばれています。
そのうち「新時代日本三大夜景」とか「超絶日本三大夜景」なんていうのも登場するかもしれません。
→日本三大夜景とは。神戸・長崎・函館のおすすめ夜景スポットは
目 次
函館夜景の日とは
函館市南部にある標高334mの函館山の山頂から観る夜景を観光資源とし、全国にアピールすべく、1991年に函館夜景の日実行委員会が8月13日を「函館夜景の日」と定めました。
なぜこの日かと言えば、
「や」→「8」、「けい」→「K」→「キング」→「13」と相成り、これは記念日の語呂合わせとしては新型です。
なかなかの努力を感じさせますが、13の説明が必要なところは少し減点。
■函館夜景の日の意味と由来
三大夜景のキャッチフレーズは「100万ドルの夜景」が定番になっていますが、今日ではいささかカビの生えた感があります。
六甲山から観た神戸の美しい夜景の電気代が、ドル換算で100万ドルになると電力会社幹部が言ったとかで、この数字になったそうですが、そう聞かされると味気ない気もします。
山頂から見下ろす函館市街の両側は海なので、光とのコントラストが映え、これなら記念日制定も納得です。
住宅は南側に大きな窓をつけるので、函館山が市街地の南に位置していることが、夜景で売り出すためのアドバンテージになっています。
それにプラス、函館市夜景グレードアップ構想・基本計画で街路灯の整備をはじめ、官民そろった協力態勢も見逃せません。
■函館夜景の日のイベント
8月13日は盛大に花火がドンドン、クラッカーがパンパンと、さぞ大騒ぎなんだろうと思いましたがそうでもないようです。
イベントの中止や延期なら告知されますが、最初からないものの理由は調べようがありません。
しかし、関係者の立場で考えてみれば、イベントなしの理由は容易に見当がつきますね。
まず、8月13日は夏休みで涼しい北海道は、放っておいても観光客が集まり、ただでさえ人気の函館夜景は、車の乗り入れ規制や、ロープウェイのフル回転でやっとさばいている状況なので、これ以上のキャパもなく、安全面でも不安が残りますね。
そんなふうに邪推してみました。
函館夜景の日の雑学
▽函館裏夜景
地元の人いわく、「裏夜景」なる場所があるそうで、函館市の北側に位置する七飯町の城岱牧場から観る夜景は、函館市街の光の向こうに、さらに函館山の光がきらめいて「七つ星夜景」と呼ばれ、絶好のデートスポットになっています。
▽夜景考
筆者はその昔、長崎・稲佐山の夜景を堪能(?)したことがあります。
展望台は夏の江の島のような人込みで、家族連れが少し、女性のグループも少し、男性だけのグループはほんの少しで、男ひとりは完全に怪しい人。
やはり夜景はデートスポットなんですね。
もちろん、筆者も若かったのでフフフでした。
こう言っては身も蓋もありませんが、宝石をちりばめたという謳い文句ほどの美しさは感じませんでした。
しかし、感激はありました。
つまり、夜景の感動は交通や設備を含めた地理的要件よりも、どういうシチュエーションで夜景を眺めるのかが大きな条件になるとも言えますね。
もちろん、多少はきれいだとは感じましたが、それは横にいる彼女の感激に対する共鳴現象だったと思いますね。
結論! 夜景に行くなら絶対デートで!
▽神戸の夜景
解体された旧六甲山ホテルから神戸の夜景を眺めたときに感じましたが、稲佐山の光は温かく感じ、神戸は白く冷たい印象が記憶にあります。
これは住宅の光と、都会の光の違いでしょうか。
ひところブームになった「夜の工場めぐり」の光も、グレーがかったヒンヤリした色合いでした。
■まとめ
東日本大震災直後、国際宇宙ステーションから中継された夜の日本列島の映像は、本来あるべきところに光の輝きが全く見られなかったことを、今でも鮮明に思い出すことができます。
そう思うと、夜景を楽しめることは幸せで、ちょっとぜいたくなことでもあるのだと思います。
8月13日は何の日?誕生日の有名人や星座、花言葉・運勢・性格は
他にもおもしろい記念日がたくさんあります!