「4月18日 三重県民の日」
■はじめに
20年ほど前のこと、三重県が観光キャンペーンのイメージキャラクターにタレントの中尾ミエを起用、「超☆巨大テーマパーク中尾三重県」のキャッチコピーとともに、彼女が人魚や中尾三重の海なる力士、伊勢海老などのコスプレを披露するTVCMが流されました。
ただの「ミエ」つながりでの起用で、思わず笑ってしまうくだらなさでしたが、筆者はこういうナンセンスな笑いが好きでしたから、観光キャンペーンにしては出色、異色と捉えて楽しんでいました。
しかし、何が気に入らないのか、あちこちから非難も殺到し、彼女の胸を突くシーンがある「うでずもう編」は問題になりかねないとして、このシリーズのCMはすべて中止となりました。
目 次
三重県民の日とは
1871(明治4)年の廃藩置県によって、それまでの紀州藩や津藩などが消滅し、新たに安濃津、度会の2つの県が誕生し、その後、安濃津県は三重県と改称しました。
1876(明治9)年4月18日、三重県と度会県が合併することになり、現在の三重県が誕生しました。
三重県ではこの日を記念し、4月18日を「県民の日」と定めています。
■三重県民の日の意味と由来
「三重」という県名ですが、これは一時、県庁所在地だった四日市の郡名「三重郡」に由来しています。
では今度はその「三重郡」の由来が気になりますね。
有力な説として、「み」=水、「え」=辺(へ)が鈴鹿川の水辺を意味することから、「みえ」と名付けられたというものです。
また、日本武尊(やまとたけるのみこと)がこの地に着いた際、疲れ果てて脚が三重に曲がるほどだったことが由来という説もありますが、こちらの信憑性は甚だ疑問です。
■三重県民の日のイベント
三重県は毎年、「県民の日」記念事業を実施、年ごとに決めたテーマに沿ったイベントを企画しています。
過去には「スポーツの力で三重を元気に!」をテーマに、三重県出身の女子レスリング吉田沙保里さんへ「三重県民栄誉特別功労賞」を贈り、ミニトークやサイン会、ダンスコンテスト、体操や卓球、ボッチャなどいくつものスポーツ教室、体験会で参加者を楽しませました。
三重県民の日の雑学
▽三重のほかにもある県の合併「記念日」
県同士が合併して新たな県の誕生を記念した「県民の日」は三重県以外にも5つあります(日付は県民の日ですが、呼び方は県により異なります)。
福島県8月21日(若松県、福島県、磐前県が合併)
栃木県6月15日(栃木県、宇都宮県が合併)
千葉県6月15日(木更津県、印旛県が合併)
静岡県8月21日(静岡県、浜松県が合併)
愛媛県2月20日(石鐵県、神山県が合併)
分離独立や名称変更を記念して「県民の日」としている都道県はほかに12ありますが、記念日を制定していない府県の方が多く、記念日好きの日本、どうしちゃったんでしょうか。
▽三重の「南北問題」
伊勢志摩サミットの脚光も単発花火に終わった感のある紀伊半島の南部「東紀州」は人口流出、過疎化、高齢化が加速、三重県の「南北問題」をより深刻化させているようです。
「南北問題」とは、名古屋経済圏に近い四日市などの県北と、南部の伊勢志摩、東紀州との経済格差を言います。
南部には伊勢神宮をはじめ鳥羽水族館やおかげ横丁、真珠島、英虞湾等々、多くの観光資源があるにもかかわらず地域振興には直結していません。
その一番の原因はアクセスの問題で、新幹線網の整備に伴い、かつては首都圏から観光客を運んだ直通ブルートレインも廃止され、JR路線はまさにローカルで、近鉄特急だけが頼りのありさまです。
その近鉄も大阪や京都、名古屋での乗り換えが必要で、観光客のアクセスの利便性改善が急務と言えます。
特にインバウンドを考えたとき、関西や中部の国際空港に降り立つ外国人観光客のスケジュールにどうすれば組み込んでもらえるかの工夫も急がれます。
■最後に
近隣に大阪、京都、奈良、愛知と、名だたる府県が控えているためか、三重県の影の薄さは否めませんね。
伊勢神宮は三重県最大の観光資源ですが、経済振興のための連携はちょっとムリですね。
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