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さんま寿司の日とはいつ?意味や由来、イベントに産田神社大祭

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▪はじめに

「さんま寿司」とは骨が付いたままのさんまを1匹丸ごと使ったサンマの押しずしで、三重県南部や和歌山県、静岡県下田市、奈良県十津川村などで昔から食べられている郷土料理です。

このさんま寿司は、1500年以上食べられてきたという歴史ある料理で、熊野市にある神社での神事にも欠かせないものとなっています。

そこで今回は、さんま寿司に関する記念日や歴史、熊野市の神社で行われている神事などについて紹介していきましょう。

 

さんま寿司の日とは

さんま寿司の日は、毎年1月10日にあります。

この記念日は、さんま寿司発祥の地とされている三重県熊野市のさんま寿司の製造や販売を行っている業者によって設立された「熊野市さんま寿司保存会」によって2004年に制定されたものです。

 

▪意味

さんま寿司の日には、熊野市のさんま寿司は日本最古であることをPRする目的があります。

これは、日本書紀に産田神社(熊野市有馬町)の祭礼で、さんま寿司が振舞われていたという記述があったことが根拠となっているそうです。

 

▪由来

さんま寿司の日が1月10日なのは、毎年1月10日に熊野市の産田神社(うぶたじんじゃ)で行われる子供の健康や安産を祈願する例大祭で、子供が丈夫に育つように骨付きのさんま寿司を食べるという神事が行われることに由来しています。

 

▪イベント

三重県熊野市有馬町にある産田神社(うぶたじんじゃ)では、毎年1月10日に大祭が行われています。

産田神社は、イザナミノミコトが火の神であるカグツチノカミを産んだ場所に建てられた神社であるとされていて、安産や子授け、子育ての祈願をする神社として信仰されてきました。

さんま寿司の発祥にも由来している神社としても有名で、大昔から1月10日の大祭でさんま寿司が振舞われていたという記述が日本書紀に残っているそうです。

 

現在でも、1月10日の神事の最後に行われる「奉飯の儀」で、汁かけ米飯・骨付きさんま寿司・赤和え(生魚の切り身の唐辛子和え)・神酒のお膳が振舞われます。

奉飯の儀でさんま寿司を食べるのは、安産祈願や健やかで骨が丈夫な子供に育って欲しいという願掛けの意味があるそうです。

さんま寿司は持ち帰るように包み紙に包まれています。

 

神事は10時から行われ、「奉飯」の受付は随時行われています。

1月10日の大祭では、舞姫による舞の奉納や弓引き神事も行われていて、祭りの最後には餅まきもあります。

熊野市観光公社HP 

 

さんま寿司の雑学

<さんま寿司の歴史>

さんま寿司とは、三重県の志摩半島から和歌山に続く熊野灘沿岸部一帯や静岡県下田市、奈良県十津川村などで昔から食べられている郷土料理で、その歴史は1500年以上あるともいわれています。

さんま寿司はもともとサンマを長期保存するために塩漬けしたサンマと米を漬けこんで発酵させた「なれずし」で、発酵を促す米は捨てられ、サンマだけが食べられていました。

室町時代に入ると、発酵行期間を短くして米も一緒に食べるようになったとされています。

 

押しずしの形になったのは幕末のころとされています。

幕末のころ、幕府の命令で下田市河内に建設が進められていた反射炉にペリー艦隊の水兵が侵入するという事件があったため、伊豆の韮山に移転することになりました。

この時、移送を命令された陶蔵という人物が、大勢の人夫の食糧調達に困ってしまいます。

陶蔵は、伊豆にある白浜神社で室町時代から大祭の時に振舞われていたサンマの炊き込みご飯からヒントを得て、「さんまむすび」を考案しました。

移送中の数日経ったある日、さんまむすびは乳酸発酵して得も言われぬ風味を醸し出します。

これ以降、さんまむすびには甘酢が使われるようになり、関西風の押しずし風さんま寿司が誕生したとされています。

 

現在では、押しずしの形のさんま寿司が主流となっていますが、地域によってはなれずしの形で正月に食べるという風習が残っている所もあります。

 

<さんま寿司の作り方>

さんま寿司は地域によって作り方に違いがあります。

 

どの地域でも、さんま寿司の材料となるサンマは、秋から冬にかけて三陸沖から熊野灘まで下ってきたものが使われます。

三陸沖から下ってきたサンマは脂肪分が抜けてさっぱりとしているのが特徴で、あっさりとしたお寿司になるそうです。

 

基本的にはサンマは背開きにされますが、これはサンマは腹側が美味しいからという理由や、かつて熊野に関所があって武士にとって腹開きは切腹を意味し縁起が悪いという理由などから背開きになったとされています。

しかし、地域によっては腹開きにする所もあります。

 

押しずしタイプのさんま寿司は、サンマを背開きにして腹骨や中落の小骨、背びれなどを丁寧に取り除き、10日~1ヶ月ほど塩漬けにした後、さらにダイダイや柚子、ジャバラなどの柑橘類と酢などの調味料でしめてから、酢飯の上にサンマを置くという作り方が一般的です。

また、本来は頭を付けたままのサンマを使いますが、最近では頭を取る作り方も増えてきたそうです。

 

なれずしタイプのさんま寿司は、奈良県十津川村の郷土料理として伝わっていて、昔から正月やハレの日に欠かすことのできない料理でした。

十津川村ではさんま寿司のタイプが村の南北で違っていて、南部では他の県のような押しずしタイプですが、北部はなれずしタイプです。

北部のさんま寿司は、背開きにしたサンマを1ヶ月ほど塩漬けにしたあと、2~3時間ほど水に浸けて塩抜きをし、きれいに水洗いをしてから塩と酒で炊いたご飯と一緒にきれいに木桶に敷き詰め、さらに塩と水を加えてから重石を乗せて2~3週間置いておくという作り方で作られており、主に正月に食べるそうです。

 

どのさんま寿司も家庭料理として伝承されていますが、三重県や和歌山県、静岡県などの飲食店などでも販売されているので、旅行先のグルメやお土産としても人気の商品となっています。

 

▪まとめ

さんま寿司が日本書紀に残っているほど歴史の長い食べ物であることに驚きました。

地域によって色々な形があり、神事やハレの日に食べられてきたおめでたい食べ物でもあります。

さんま寿司は、お取り寄せやアンテナショップなどで購入出来たり、クックパッドなどに作り方が掲載されていたりしているので、家庭でも味わってみてはいかがでしょうか。

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