カリフォルニアポピーという別名がついているハナビシソウは日が昇ると花が開き、日が沈むと花びらを閉じます。
それはまるで、お日様の持つ力を知っているかのようです。
目 次
ハナビシソウとは
ケシ科のハナビシソウ属の一年草で4月~5月に4枚の大きな花びらをつけた花を咲かせます。
花の色は黄色、オレンジが主流ですが赤、白、ピンク色のものもあります。
草丈は60㎝ほどになり、葉は細い葉が集まって手のひらのような繊細な形をしています。
耐寒性はありますが、乾燥した気候と日当たりのいい場所の方が生育しやすいです。
日が沈んだ後は花びらを三角状にして閉じる習性があります。
ハナビシソウの名前の由来
ハナビシソウは漢字で「花菱草」と書きます。
これは花びらの形が「花菱紋」に似ていることが由来となっています。
花菱紋とは4枚の花弁をひし形にした紋章の一種です。
英名で「カリフォルニアポピー」とも呼ばれています。
これはハナビシソウの原産国がアメリカで、カリフォルニアの州花にもなったことが由来とされています。
ハナビシソウの育ちやすい環境がカラッとして暖かいカリフォルニアの気候とピッタリですね。
また、花びらの薄さなどが同じケシ科のポピーに似ていることも由来となっているようです。
ハナビシソウが誕生花となる日にち
3月11日、3月24日、4月17日、5月13日、5月15日
カリフォルニアポピーの花言葉
カリフォルニアポピーの花言葉は「富」「成功」「希望」「私を拒絶しないで」です。
「富」「成功」「希望」はアメリカ西部の大地を訪れたスペインの探検家が、オレンジや黄色のハナビシソウが太陽の光に当たってキラキラと輝く姿を「黄金の西部」と表現したことが由来とされています。
黄金は豊かな財産を連想させることからついたのではないでしょうか。
ちなみに英名ではカリフォルニアポピーの他に「ゴールデンポピー」とも呼ばれています。
「私を拒絶しないで」は次の色別の花言葉にて詳しくご紹介します。
ハナビシソウの色別の花言葉
ハナビシソウの色別の花言葉は黄色に限り、あるようです。
黄色のハナビシソウは「私を拒絶しないで」という花言葉がついています。
ハナビシソウの色は黄色が主流ですが、黄色というのは西洋ではあまりいいイメージがついていませんでした。
西洋では古くから黄色は犯罪者やキリストを裏切ったユダを象徴する色であったり、ネガティブな色として扱われてきたことからこの花言葉がついたようです。
日本では黄色はビタミンカラーのポジティブなイメージの色なので意外ですね。
しかし、現在ではヨーロッパでも黄色はおしゃれな色として人気があり、過去の話となっているようです。
ハナビシソウの怖い花言葉
ハナビシソウの怖い花言葉は特に無いようです。
カリフォルニアで愛されるハナビシソウ
カリフォルニアではハナビシソウが州花となっていますが、どのような流れでそうなったのか、カリフォルニアとハナビシソウの歴史をたどってみたいと思います。
1890年代にアメリカの植物学者サラ・レモンがハナビシソウをカリフォルニアの州花に推薦していて、1903年に正式に「カリフォルニアポピー」として制定されたのですが、実は他にも候補があったようです。
なぜハナビシソウ(カリフォルニアポピー)が選ばれたかというと、カリフォルニア州のキャッチコピーは「ゴールデン・ステイト(黄金の州)」とされていて、太陽に当たってキラキラと輝くハナビシソウの花畑がいたるところにあったことから一番ふさわしいとされました。
カリフォルニアの道路標識にも「Welcome to California(カリフォルニアへようこそ)」と書かれている横にハナビシソウの絵が描かれています。
また、アンテロープ・バレー・カリフォルニア・ポピー保護区ではオレンジ色のハナビシソウが壮大な土地一面に広がっています。
風に揺れるハナビシソウの花畑の素晴らしい光景が目に浮かびますね。