春まだ浅い時期に、すっと伸びた茎に小さな花が咲くヒヤシンスです、見た目が愛らしく甘く強い香りが魅力名な花です。
ヒヤシンスには数々の伝説がありますが、命名の基となったギリシャ神話が最も有名です、花言葉の由来もこの神話によります。
目 次
ヒヤシンスの花言葉
ヒヤシンス全般の花言葉には「スポーツ」「ゲーム」「悲哀」「悲しみを超えた愛」などがあります。
ギリシャ神話によると、太陽の神アポロンと西風の神ゼフュロスの二人から愛されていた美少年ヒュアキントスが、アポロンと円盤投げで遊んでいました。
これに嫉妬したゼフュロスは円盤に強い風をあててしまい、そのため円盤がヒュアキントスの頭にあたり彼は死んでしまったのです。
アポロンはたいそう悲しんで泣いていると、そこに愛らしい花のヒヤシンスが咲いたという神話です。
この神話からヒヤシンスの花言葉は生まれました。
ヒヤシンスが誕生花となる日にち
1月7日、2月7日、4月11日、12月11日
色で変わる花言葉
ヒヤシンスにも花色による花言葉の違いがあります。
赤いヒヤシンス
「嫉妬」
白いヒヤシンス
「控えめな愛らしさ」「心静かな愛」
紫のヒヤシンス
「悲しみ」「悲哀」
青いヒヤシンス
「変わらぬ愛」
黄色のヒヤシンス
「あなたとなら幸せ」
ピンクのヒヤシンス
「淑やかな可愛らしさ」
など、すべてギリシャ神話に基づく花言葉です。
ヒヤシンスは春の訪れの喜びに似合う花ですから、ポジティブな花言葉を選んで使いたいものです。
ヒヤシンスとはどんな花
ヒヤシンスの特徴
ヒヤシンスは北アフリカ並びに地中海沿岸を原産地とする、ユリ科・ヒヤシンス属の球根性・多年草の花です。
雪が溶け始める頃になると花が開きはじめ開花すると爽やかな香りを強く漂わせ、この香りには疲労回復やリラックス効果があるとわれており、香水にも利用されています。
日本には幕末から明治の初めに伝わったといわれ、大正時代には栽培が盛んになったようです。
ヒヤシンスの名前の由来
ヒヤシンスの名前の由来は先の花言葉に記した、ギリシャ神話の美少年ヒュアキントスによります、ここから学名の「Hyacinthus orientalis」と名づけられました。
日本に伝わった際に、このヒヤシンスの名を漢字に当てはめ「飛伸子」「風伸子」と表記されました、現代でも「風伸子」と記されることが多いです。
ヒヤシンスの種類
ヒヤシンスの原種では紫青色だけだった花色も、現在の園芸品種では多様になり青・白・赤・黄などの色が定番で人気があります。
そのほかにピンク・紫・オレンジ・紅色などあり、色の濃さが異なるものなどもあります。
ヒヤシンスの品種
ヒヤシンスは16世紀にヨーロッパに伝わり、その後の改良により「ダッチヒヤシンス」と「ローマンヒヤシンス」の2つの系統ができました。
「ダッチヒヤシンス」
オランダを中心に改良された園芸品種で、一つの細い茎にブーケのように青・赤・ピンク・白・黄色などの花を多数つけます。
一般的に「ヒヤシンス」といわれるのものは、このダッチ系のヒヤシンスをさします。
「ローマンヒヤシンス」
フランスで改良された園芸品種で、一本の花茎につく花数は少ないですが、一つの球根から複数の花茎が出て青や白の花を咲かせ、香りも自然な甘さをもっています。
丈夫で育てやすく、球根も自然に分球して増えていき、ずっと植えっぱなしで育てられるのが人気の品種です。
現在栽培されている品種は19世紀に作られたものが多く、ホームセンターなどに並ぶのもこれらの品種が多いです
代表的な品種は色別に「カーネギー(白花)」「シティ・オブ・ハーレム(黄花)」「デルフト・ブルー(青花)」「ジャンボボス(赤花)」などがあります。
ヒヤシンスは球根植物なので水栽培などにも向き、最近はこれをインテリアとして楽しむ人も増えています。
この花を眺め、遠くギリシャの神話に思いを馳せるのも良いかもしれません。