旧暦の10月に全国の神様が集まる場所が、伊勢神宮とならぶ日本の神道を代表する出雲大社です。
出雲大社の神在月は旧暦の10月に実施するため、年毎に日程が変わります。
今年はいつになるのでしょうか。
目 次
神在月とは
現代では10月を「神無月(かんなづき・かみなづき)」といいますが、出雲では旧暦の10月を「神在月」といいます。
それは、出雲大社の大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)の元に全国から神々が集まるとされているからです。
全国の他の地域には神さまが不在になるため「神無月」といいますが、
出雲には神々が集まるので「神が在る月」で「神在月(かみありづき)」といいます。
唯一、伊勢神宮の内宮の神さま「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」だけは、神在月の期間中も神宮におられます。
神在月では、出雲大社に集まった神様が「神議(かむばかり)」という会議します。
出雲大社の大国主大神は広く縁結びの神様として知られており、「すべてのもの縁を結びつける」といった会議がされます。
そこで集まった神様が男女の縁や人の縁、仕事の縁、お金との縁などをどのように結びつけるかについて決定します。
出雲大社神在祭2023年の日程
神在祭の期間は、2023年11月22日(水)~11月29日(水)です。
神迎神事(稲佐の浜)・神迎祭(神楽殿)
11月22日(水)19時~
神様をお出迎えする神事です。
古来より、神様たちは稲佐の浜から出雲にみえられるとされ、お出迎えを稲佐の浜で行います。
稲佐の浜から出雲大社の神楽殿までを龍蛇神の先導で一緒にお供するというもので、この神迎神事に参加すると「神迎御幣(かみむかえごへい)」をいただけます。
お供された方が神楽殿で実施される「神迎祭」に優先して案内されるようです。
「神迎祭」は集まられた神様に歓迎の意味を込めて実施する会で、出雲国造が祝詞を奏上、巫女が舞を奏上して神々のおもてなしします。
神在祭 (御本殿)
11月23日(木)9時~
出雲の地で、人には予めそれとは知ることのできない人生諸般の事「神事」を神、議りにかけて決められるといわれて10す。
龍蛇神講大祭(神楽殿)
11月23日(木)11時~
龍蛇神とは、各々の家庭の開運、繁栄をお導きいただく”縁結びの神””福を授ける神”、特に関西では商売繁盛の神様として信仰されています。
神在祭・縁結大祭 1日目(御本殿)
11月27日(月)10時~
人々の幸縁を祈願する神事です、縁結大祭には全国から多くの参拝者が訪れます。
幸縁むすび祈祷というものがあり、良縁・福縁をいただくためのご祈祷で、定員制になっています。
事前申込みが必要で、毎年実施日の約1月前からです。
縁結大祭の幸縁むすび祈祷には、祈祷料:5000円が必要で、申込方法は出雲大社のホームページで公開されます。
神在祭・縁結大祭 2日目(御本殿)
11月29日(水)10時~
神等去出祭(仮拝殿)
11月29日(水)16時~
神様をお送りする送別会で、神様たちが仮拝殿で神在祭と神儀りが無事に終わったことを祝うそうです。
神在祭・夜神楽祈祷(神楽殿)
期間中の間は、19時から夜神楽が実施されます。
神在祭の期間中に限らず10月~11月の出雲大社は年間でもっとも参拝者が訪れますので、混雑に気をつけてください
出雲大社神在祭の体験談
●ペンネーム:あんでぃさん
彼女がなかなか出来ないため、同じような境遇の友人と二人で縁結びを目的に行きました。
勿論目的は縁結大祭で、混雑が予想されるために早くから列に並びました。
そこから午前10時に受付をし、担当の方から「幸縁むすび祈念絵馬」と呼ばれるものを頂きました。
お祭りが行われる間にこれを持って祈ると、素晴らしい良縁を結ぶことが出来るそうです。
時間になると神職の方がこられて、神在祭と縁結大祭の祝詞が奏上されました。
そこから普段は一般人の立ち入りが禁止されている、おにわという場所で良縁を願いながらお祭りを見物しました。
私と友人を含め、殆どの方がスーツ姿でおられ、私語も全く無いどころかスマホさえ誰も触らないような感じでした。
少し物々しい雰囲気だなとは思いましたが、緊張感があり、素晴らしい経験が出来たなと思いました。
お祭りは2時間ほどで終了し、そこから先程頂いた絵馬を奉納して帰路に着きました。
幸いにもその後良縁に恵まれ、行ってよかったと感謝する次第です。
●ペンネーム:ラバさん
神在祭の行事の中には一般人が入れないものもありましたが、神迎祭は一般人も自由に参加出来ました。
夜の7時から始まって9時前後に終わったのですが、正直参加した当初は友人に誘われただけだったので興味を持てなかったです。
しかし、お祭りの最中に巫女が神を迎える意味合いがあると聞いて理解したため、以降は巫女の方の行動に注目しながら見ていました。
暗闇の中に白装束の集団が沢山いて、ちょっと体験したことのないような光景でした。
近所の神社で行われる定例行事では全く見たことのない光景で、鮮明に印象に残っています。
火を扱う機会も多かったのもとても記憶に残っています。
縁結大祭昼間に行われ参加したのですが、女の人の数が凄く多く、これだけの人が集まっていることにびっくりしました。
さすが縁結びの神社だけあるのでしょう。
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