「9月1日 民間ラジオ放送開始記念日」
■はじめに
ラジオを聴かなくなって数十年は経っているでしょうか。
引き出しの奧に手のひらサイズの中波・短波ラジオがあるはずですが、電池を入れたとしてもちゃんと音が出るかどうか。
いざとなればPCのラジコもあって、電気が来なければ、しばらくはノートPCやスマホでとも思いますが、やはり非常時には小さなラジオのほうが使い勝手がよさそうです。
目 次
民間ラジオ放送開始記念日とは
1951(昭和26)年9月1日、名古屋の中部日本放送(現CBCラジオ)と大阪の新日本放送(現毎日放送)が日本初の民間放送ラジオとして放送を開始しました。
これを記念して同日は「民間ラジオ放送開始記念日」とされています。
■民間ラジオ放送開始記念日の意味と由来
太平洋戦争終結までラジオ放送はNHKに独占されていましたが、戦後は民間にも開放されたことで、1951年4月21日に民間ラジオ放送16社に予備免許が下りました。
このため4月21日は「民放の日」という記念日になっています。
本放送の準備が整った中部日本放送と新日本放送が同じ9月1日に放送開始となりましたが、中部日本放送は朝6時半、新日本放送は正午からだったので、堅いことを言えば、日本初の民間ラジオ放送は中部日本放送ということになりますね。
■民間ラジオ放送開始記念日のイベント
9月1日の「民間ラジオ放送開始記念日」のほかにも、2月1日のテレビ放送記念日、3月22日の放送記念日、4月21日の民放の日、8月28日の民放テレビスタートの日、9月10日のカラーテレビ放送記念日など、放送開始に関する記念日はたくさんありますが、どれも大々的なイベントはもうお役御免となったようです。
民間ラジオ放送開始記念日の雑学
▽深夜ラジオ放送御三家とは
筆者が若かりし頃のラジオ深夜放送はTBSの「パックインミュージック」、ニッポン放送の「オールナイトニッポン」、文化放送の「セイ!ヤング」が深夜放送の御三家と言われていました。
これは受験戦争の激化によって多くの学生が夜中まで勉強するようになったことや、自分だけの勉強部屋が持てる時代になったこと、トランジスタラジオの普及などを背景に、パーソナリティの友だちに話すような砕けた語り掛けが好感を持たれたことが大ブームを起こした要因でした。
当時のアンケート調査では80%近くの高校生が御三家のいずれかを聴いたことがあると回答しています。
聴取率1位はTBS「パックイン…」の金曜に野沢那智と白石冬美コンビが担当した「ナチチャコパック」で、筆者も毎週欠かさずに聴いていましたね。
ちなみに野沢那智はもう亡くなっていますが、アラン・ドロンをはじめアル・パチーノ、ダスティン・ホフマンブルース・ウィリス、ロバート・レッドフォードなど多くの俳優の吹き替えを担当しました。
相棒の白石冬美は「巨人の星」や「オバQ」など、多くのアニメで活躍し、2019年に亡くなっています。
聴取率1位とは言っても深夜のことで1%がせいぜいでしたが、1981年にビートたけしが担当した「オールナイトニッポン」は最高4.8%を記録しています。
御三家とも放送時間は3時までで、そのあとは長距離トラックのドライバーを対象にした演歌・歌謡曲を中心に、パーソナリティも女性アナを器用し、東海道沿線の各ラジオ局が連携した番組を制作していました。
しかし、人気になるようなトークを聴きながら受験勉強になったんでしょうか。
筆者の場合は間違いなく勉強にはなりませんでした。
■最後に
テレビに押されて、長らくラジオの低迷が続いていましたが、最近は世界中の放送が聴けるインターネットラジオの登場で、ラジオ放送復権の兆しが見られます。
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