海藻のような見た目の、緑色の植物であるモルセラ。
名前を聞いたことがある人は少ないかもしれません。
フラワーアレンジメントやドライフラワーなどで、利用されることが多いです。
さわやかな緑色のモルセラには、素敵な花言葉がつけられていました。
目 次
モルセラとは
地中海沿岸やインドが原産の一年草です。
花の見た目がとても不思議で、フラワーアレンジメントやドライフラワーなどに使われます。
丸い筒状のガクが、茎にびっしりとつき特徴的です。
葉っぱは周囲がギザギザで、ガクとガクの間からでます。
花は筒状のガクの中で咲き、ミントグリーンの小さな花です。
開花期は、7月から9月で、暑さに強いです。
一方湿気には弱く、乾燥している場所で育てることをオススメします。
モルセラの名前の由来
「Moluccella laevis(モルセラ ラエビス)」は、学名です。
「Moluccella」という名前には、諸説あると言われています。
その由来はインドネシアのモルッカ諸島です。
元々地中海沿岸やインドが原産のモルセラは、一部の種がモルッカ諸島に自生していたと言われています。
そこで、「Moluccas(モルッカ諸島)」にちなみ、「Moluccella」と名付けられた説です。
もう一つは、モルッカ諸島に、モルセラが自生していなかったという説です。
何かの勘違いで、モルセラの原産がモルッカ諸島であると間違われました。
間違われたまま、「Moluccas」から名前を付けたというものです。
西洋名は「bells of ireland(ベルズ オブ アイルランド)」です。
鐘のような形をしたガクが、茎にいくつもつく様子からつけられています。
和名もガクの見た目から、「貝殻サルビア(カイガラサルビア)」と名づけられています。
巻貝などのような貝の形に似ていることが由来です。
モルセラが誕生花となる日にち
8月6日、8月23
モルセラの花言葉
「希望」「感謝」「永遠の感謝」などがモルセラの花言葉です。
特徴的なガクは、教会にある鐘のように見えたそうです。
教会での教えには、感謝や敬意をはらうもの。
鐘の音色が心に響くように感じられるため、「希望」や「感謝」などの花言葉がつけられました。
モルセラの色別の花言葉
花色はミントグリーンだけです。
そのため、色別の花言葉はありません。
モルセラの怖い花言葉
教会の鐘のような形から、「感謝」などという花言葉はつけられているモルセラ。
怖い印象の花言葉はないようです。
モルセラの雑学
フラワーアレンジメントなどに利用される、華やかな花であるモルセラ。
フラワーアレンジメントに重宝される理由は、鐘のような姿が華やかであることやミントグリーンが他の花によく合うからです。
また、切り花にした後も日持ちするため、夏場は特によく利用されます。
花が終わった後も、ガクはきれいに残ります。
そのため、フラワーアレンジメントで楽しんだ後には、ドライフラワーとして楽しまれる花です。
モルセラのドライフラワーは、最初はミントグリーンですが、次第に白っぽい茶色へと変わります。
バラなどはドライフラワーになると崩れやすいですが、モルセラのガクは崩れにくく、いつまでもきれいな状態をたもてるそうです。
実はシソ科の花であることから、香りが豊かな花でもあります。
ミントのようなさわやかな香りがただようそうで、夏にぴったりの花です。
香りは花が咲き始めた時が最も強く、次第に薄れてしまします。
香りを楽しみたい人は、花が咲いてすぐがオススメですね。
基本的に乾燥している場所を好むモルセラですが、日本でも栽培されています。
日本での主な栽培土地は、東京や千葉、愛知などです。
ただし、出回る数が少なく、3月から5月以外の時期は、コロンビアなどで栽培されたモルセラが売られているそうです。
特徴的な形をしているモルセラ。
夏にはさわやかなミントの香りをただよわせます。
暑い夏にミントグリーンを眺めながら、香りを楽しむのも良いですね。