「2月3日 絵手紙の日」
■はじめに
英の絵本作家ビクトリアス・ポター(1866~1943)が病床の少年に宛てた絵手紙に描かれたうさぎが、やがてピーター・ラビットとして世界中に知られることになりました。
目 次
絵手紙の日とは
2月3日は日本絵手紙協会が提唱する「絵手紙の日」になります。
SNSで簡単に速くメッセージが送れる時代になって、手紙を書く習慣がすたれる一方の今だからこそ、手間をかけることで気持ちを伝える手紙が見直されてもいいのではないでしょうか。
言葉ではうまく表せない気持ちを簡単な絵に託して伝えられるのが「絵手紙」なんです。
日付は「2→ふ、3→み」という語呂合わせですね。
■絵手紙の日の意味と由来
筆者は短くても年賀状に必ず近況を書き添えることにしています。
気持ちを文字にすることで、かつての親交への感謝を表せると思うからです。
とは言え、リタイアした日々では、年賀状も毎年同じような言葉が並ぶばかりになってしまい、2、3年前から簡単なイラストを添えた年賀状を出そうと試みましたが、1枚1枚の手書きも大変で、それ以上に情けない出来栄えで断念してしまいました。
日本絵手紙協会によれば、絵手紙は下手でも心をこめて描くことが大切で、「ヘタでもいい、ヘタがいい」を絵手紙のモットーと力説しています。
年末になると、あちこちのサイトから年賀状のイラストのテンプレートが舞い込みます。
ついつい誘惑に負けてコピペで済ませてしまいそうですが、時間はたっぷりあります。
絵手紙の精神で今年こそ例年以上に心のこもった年賀状をと意気込んでいます。
■絵手紙の日のイベント
「絵手紙の日」とは関係ありませんが、日本郵便が毎年秋に実施している「手紙作文コンクール」に、幼児から高校生を対象とした絵手紙部門があります。
また、兵庫県立丹波年輪の里や、読売新聞大阪本社の企画、デイサービス団体、近江日野商人ふるさと館、会津若松市青少年育成市民会議、福井市教育委員会等々、その他にも多くの主催による絵手紙コンクールが実施されています。
表彰作品を見ると、人をいたわる気持ちや感謝の心がよく伝わってくる気がしますね。
絵手紙の日の雑学
▽絵手紙を描くのは脳トレになる
さて、いざ絵手紙を描こうと白紙に向かいます。
まず、何を描こうかと考え、計画を立てるのは前頭葉で、次に後頭葉が絵の全体像を把握し、いろんな感覚情報をとりまとめて出来上がりを想像するのが頭頂葉です。
そして今までの人生で得た知識や経験を思い起こして、絵にふさわしい色や形を側頭葉が判断し、前頭葉が手を動かして描き始め完成に至ります。
こうして絵を描く作業は脳の広範囲を使うため、自律神経が働いてリラックス効果があると言われています。
また、脳からの指令通りに手や指がきちんと動かすためには、筋肉がしっかりしていなくてはならず、絵手紙は脳トレと同時に手先の器用さを維持する効果もありますね。
▽昔からあった絵手紙
絵手紙を考案したのは書家の小池邦夫氏(1941~)ですが、手紙に絵を添える風習は江戸時代以前からあったようです。
有名なのは坂本龍馬が日本初のハネムーン先から姉に宛てた手紙で、山登りや魚釣り、鉄砲で鳥を撃つ絵などが文面の間に描かれていました。
また、太平洋戦争中に硫黄島司令官の栗林忠道中将が家族に宛てた手紙や、特攻隊員が祖母に送った手紙にはユーモラスな漫画が挿入されていました。
これは日本人に限らず、英国人のヘンリー・ソーンヒル卿(1854~1942)は孫たちに毎週24年間、1200通の絵手紙を送り続けたそうです。
■最後に
気持を伝えるという絵手紙の精神はわかりましたが、さて、どんな図柄をと思案するに、平々凡々な隠居生活の日々、どう考えても年賀状にふさわしいさわやかな絵が思い浮かびません。
なまじこんな気持ちが伝わってしまうのは、新年早々いかがなものかと迷うことしきりとなりました。
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