▪はじめに
季節の変わり目になると、鼻風邪をひいたり花粉症などのアレルギー症状でくしゃみや鼻水が止まらなくなったりする人は多いですよね。
それ以外にも鼻は、病気に罹ることが多いのですが病院に行くまでもないと思って様子を見てるうちに症状が酷くなるケースも少なくありません。
そんな鼻に関わる病気を知ってもらう為に出来た記念日や、鼻についての雑学についてご紹介します。
目 次
鼻の日とは
鼻の日は、毎年8月7日にあります。
鼻の日は、1961年(昭和36年)に日本耳鼻咽喉科学会によって制定されました。
日本耳鼻科学会では、鼻の日に全国各地で専門医による無料相談会や講演会などが行われています。
▪意味
もともと鼻の日が制定された1961年(昭和36年)ごろは、「蓄膿症」という鼻の病気に罹る人が多かったため「蓄膿症」という病気を知って貰い、早期発見と早期治療を促すことを目的として鼻の日は制定されました。
しかし、現在は蓄膿症だけに限らず「鼻の病気に対する広報活動を行う」ことを目的としています。
▪由来
鼻の日は8月7日にある記念日ですが、「8(は)7(な)」という語呂合わせが由来となっています。
▪イベント
鼻の日に因んだイベントは残念ながら見つかりませんでした。
鼻の雑学
<鼻呼吸は片方ずつで行われている!>
皆さんは、普段鼻で呼吸をする時は両方の鼻の穴で同時に行われていると思っていませんか?
実は鼻で呼吸をする時には、片方ずつ交互に呼吸しているのです!
人間の鼻の穴の奥には「鼻甲介(びこうかい)」と呼ばれる粘膜で覆われたひだがあり、鼻甲介が膨らんだり縮んだりすることで空気の通り道を開け閉めしています。
人間は、普段生活している時にはあまり多くの酸素を必要とはしないので、鼻甲介を約1~2時間周期で片方ずつ閉じています。
これは「ネーザル・サイクル(交代性鼻閉)」と呼ばれる現象で、脳の視床下部という部分でコントロールされているとされています。
「ネーザル・サイクル」の役割は、閉じた側の鼻の中のメンテナンス・嗅覚の休息・空気を通さないことによる乾燥防止・ウイルスなどの侵入防止・呼吸を行う事によるエネルギー消費の節約などがあり、また寝ている時には下になった方が閉じるので寝返りを促す役目もあるとされています。
「ネーザル・サイクル」は鼻の奥が閉じていると説明しましたが、完全に塞がっているわけではないので風邪をひいた時のような息苦しさを感じることはありません。
ですから慢性的に鼻が詰まった感じがする人は、アレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎・鼻中隔湾曲症・肥厚性鼻炎・鼻腔腫瘍などが疑われるので、医療機関で診察を受けることをお勧めします。
<日本人の鼻が低いのは食生活のせいだった?>
日本人の鼻は欧米人の鼻に比べると低く、この鼻の低さを気にしている人も少なくないと思います。
なぜ日本人の鼻は低いのでしょうか?
これは、日本人の食生活に原因があったのです。
日本人は昔から魚や野菜中心で、大半の庶民の食生活は貧しく充分に栄養は摂れていませんでした。
鼻の骨は柔らかい軟骨で出来ているのですが、この軟骨は甲状腺ホルモンが活発に働くと大きく育ちます。
この甲状腺ホルモンの働きを活発にするためには、タンパク質やビタミン・カルシウムなどの充分な栄養が必要なのですが、昔の日本人はそれらが慢性的に不足していて鼻の軟骨が大きく育たず、それが遺伝として残り現在でも日本人の鼻は低いのだとされています。
しかし、最近では日本人の食生活も欧米化されてきて、鼻の高い日本人も増えてきているそうです。
急に鼻を高くすることは難しいと思いますが、成長期に無理なダイエットなどをせずにしっかりと栄養を摂ると鼻が高くなるかもしれませんね。
▪まとめ
鼻の日には、私たちも鼻の病気のことを知るという大切な目的があるのだと言えますよね。
鼻づまりや鼻水くらい放っておいても自然に治ると思っていましたが、実は怖い病気が潜んでいるかもしれないので、鼻の日には鼻の病気について調べてみてはいかがでしょうか。
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