「2月3日 神社本庁設立記念日」
■はじめに
神社の参道には一種独特の霊気が漂っているそうで、特に出雲大社、奈良・大甕(おおみか)神社の参道からは強い霊気を感じると、神社仏閣にうるさい我が家のおばあさんが力説しています。
しかし、どこの神社でも感じるというわけではなく、その理由は不明だそうです。
ちなみに出雲大社に同行した筆者は何も感じませんでした。
目 次
神社本庁設立記念日とは
1946(昭和21)年2月3日、全国8万社の神社を包括する組織として「神社本庁」が設立されたのを記念し、2月3日は「神社本庁設立記念日」とされています。
■神社本庁設立記念日の意味と由来
神道を国家の宗教的支柱とした大日本帝国が設置した神祇院(じんぎいん)は敗戦によって解体されました。
しかし当時、全国に8万もある神社をまとめる事務機関が必要とされたため、皇典講究所、大日本神祇会、神宮奉斎会という3つの民間団体を中心に設立されたのが「宗教法人神社本庁」です。
「本庁」とありますが官公庁ではありません。
また現在、7万9千もの神社が加盟していて巨大組織には違いありませんが、すべての神社が加盟しているわけでもありません。
有名なところでは靖国神社、日光東照宮、伏見稲荷大社、富岡八幡宮などが非加盟で、小さな神社まで含めると20万近くの神社が非加盟と言われています。
■神社本庁設立記念日のイベント
神社本庁は事務機関のため崇敬対象ではないことから、神社での祭礼は実施されません。
神社本庁設立記念日の雑学
▽神宮、大社、八幡宮など神社の呼称が違うわけ
【神宮】
祀られている神様を「ご祭神」と言いますが、そのご祭神が皇族、皇族の祖先の場合、祀られている神社を「神宮」と呼びます。
伊勢神宮は天皇の祖先とされる天照大御神、平安神宮は平安京遷都の桓武天皇や孝明天皇、明治神宮は明治天皇と昭憲皇太后を祀っています。
【宮】
身分の高い人や歴史上の重要人物を祀っているのが「宮」で、後醍醐天皇の三男・護良(もりなが)親王を祀る鎌倉宮(神奈川)、徳川家康を祀る日光東照宮、菅原道真の太宰府天満宮や北野天満宮、安徳天皇を祀る水天宮などがあります。
【大社】
戦前、格式の高かった神社、あるいは全国に分社がある神社の総本社の位置づけで、お寺でいう総本山に当たります。
本来、大社とは出雲大社だけの呼称でしたが、全国の稲荷神社の総本社として伏見稲荷大社(京都)、春日神社の総本社・春日大社(奈良)、諏訪神社の諏訪大社(長野)、住吉神社の住吉大社(大阪)、熊野神社の熊野本宮大社(和歌山)などがあります。
【八幡宮】
八幡神社とも言い、全国に日本最多の4万4千社があります。
八幡神は弓術の名人だった第15代の応神天皇と言われることから、武術や出世開運の神として崇められ、多くの武士からの信仰を集めていました。
その後、天皇家や清和源氏の崇敬を得たことに加え、神仏習合の促進によって八幡信仰は八幡大菩薩として全国に広がって行きました。
八幡宮の総本社は宇佐神宮(大分)で、他に石清水八幡宮、筥崎宮、鶴岡八幡宮が有名ですね。
応神天皇の他に比売神(ひめがみ)や玉依姫命(たまよりひめ)などを祀る神社も多く、ご利益も必勝祈願、交通安全、家内安全、厄災削除などいろいろですね。
【神社】
日本には古くから多くの神様が存在しており、日本に渡来した仏教の仏も神様のひとりとして迎えられていました。
このため奈良時代には神社内で神宮寺建設や神前読経が行われ、江戸時代までは「権現」とか「明神」などと呼ばれていました。
これが神仏習合ですね。
明治になると政府の神仏分離政策によって、神社とお寺を明確に区別するために「神社」という呼称を使うようになりました。
最もポピュラーな呼称ですが、靖国神社や八坂神社(京都)などのように、決して格式が低いわけではありません。
■最後に
「くじ」は本来、神意を占う手段で、日本書紀にも天智天皇のくじ占いの記述がありますね。
また、明智光秀が本能寺の変前日の運勢を占いや、「明治」という元号が決まったのもいくつかの候補の中から明治天皇が引いたくじだったそうです。
参拝に行くとついついおみくじを引いてしまいますが、遊び半分では「吉」の効果はなさそうです。
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