▪はじめに
ミニブタとは、家畜用の豚よりも小型化された豚の総称です。
元々は実験動物として生み出されましたが、近年はペットとして世界中で人気が高まってきています。
そこで今回は、ミニブタに関する記念日や雑学などについて紹介していきましょう。
目 次
ミニブタの日とは
ミニブタの日は、毎年3月2日にあります。
この記念日は、2002年(平成14年)に設立された日本ペットミニぶた普及協会によって制定されたものです。
▪意味
ミニブタの日には、癒し系ペットとして「1家に1頭を」とミニブタの飼育を普及させるという目的があります。
▪由来
ミニブタの日が3月2日にあるのは、「ミ(3)ニ(2)」という語呂合わせが由来となっています。
▪イベント
ミニブタの日に関するイベントは、残念ながら見つけることができませんでした。
ミニブタの雑学
<ミニブタってどんなブタ?>
ミニブタは養豚ブタよりも小さく、成長した時の体重が40~100㎏までのものを指します。
ミニブタは元々、実験動物として品種改良されたブタで、ベトナムに生息していた小型のブタをルーツとしていてポットベリー系(ベトナム)・ゲッティンゲン系(ドイツ)・オーミニ系(日本)・クラウンミニ系(日本)アイヅ系(日本)・ピットマンムーア系(アメリカ)・メキシカンヘアレスピッグ系(メキシコ)など品種のミニブタが現在ペットとして飼われています。
ポットベリーは、1950年にフランス人がベトナムからヨーロッパに持ち込み、動物園で展示されたことをきっかけに、ヨーロッパ全土やカナダ、アメリカなどに広まっていきました。
ゲッティンゲンは、ドイツのゲッティンゲン大学で実験用動物として作られた品種とされていて、現在ではペットとして飼われています。
日本でペットとして飼われ始めたのは1990年代の終わりごろとされていて、徳島県のタウン情報誌で取り上げられたことから日本中に広まっていきました。
その後日本でも繫殖されるようになり、オーミニ・クラウンミニ・アイヅなどの品種が誕生しました。
また、近年はミニブタよりも小さく、成長した時の体重が17~40㎏までのマイクロブタも、ペットとして人気が高まってきています。
ミニブタの寿命は10年~15年で、犬や猫と同じくらいです。
ミニブタの性格は、温厚で人懐っこく、賢くて綺麗好きです。
本来のブタは気性が荒いといわれていますが、ミニブタは温厚なのが特徴です。
感情表現が豊かで人懐っこく、甘えてくる仕草がとても可愛いく飼いやすい動物です。
しかし、群れで行動する習性があるので寂しがり屋な一面もあり、1頭だけで過ごすのを苦手としています。
また、ミニブタは知能が高く「おすわり」などのしつけができ、個体によっては芸も覚えます。
自分と人間とは対等と思っていて、いうことを聞くのは自分にも都合がいいと判断したときのみのようで、嫌なことには反抗することもあります。
群れで行動する習性があるので上下関係を築きますが、食事や寝る場所の優先順位が決まる程度でリーダーが誕生することはありません。
さらにミニブタは綺麗好きで、食事の場所と寝る場所とトイレの場所を必ず分ける習性があります。
排泄は必ず決まった場所でするのでトイレの場所をすぐに覚えますが、トイレが汚いままだとストレスになることもあります。
<ミニブタを飼うときの注意点>
ミニブタはペットとしての歴史が浅く、飼いたいと思ってもお世話の仕方や環境の整え方など一般的には知られていないことが多いのが現状です。
ここでは、ミニブタを飼う際の注意点などの基本情報を紹介していきます。
- ミニブタは100㎏近くになる子もいる
ミニブタという名前とテレビや雑誌などでされているビジュアルから、あまり大きくならないと思っている人も多いようですが、ミニブタは個体よっては100㎏近く育つ子もいます。
温厚で賢いのですが中には素直に指示を聞かない子もいたり、体が大きくなりすぎて飼う場所が無くなってしまったりして扱いにくくなってしまい、過去には飼育放棄してしまう飼い主も少なくありませんでした。
飼う前には、大人になったら大きくなることを想定して飼えるかどうかを判断しましょう。
- 土遊びや泥遊びが大好き
ミニブタは土遊びや泥遊びが大好きです。
これは、単に遊ぶだけでなく、泥遊びをすることによって虫や紫外線から肌を守るという意味もあります。
また、鼻で土を掘ることでストレス解消にもなっているので、土遊びや泥遊びができる環境スペースを必ず作ってあげましょう。
- 伝染病に注意する
ブタが罹る伝染病には、豚熱や豚水泡病など死亡率が高く感染力の強いものがあります。
これらの伝染病は、家畜伝染病予防法で監視伝染病として定められています。
発見した場合は届出の義務があり、殺処分や消毒、発生した地域の移動制限などの措置が取られます。
また、ここまでの措置は無いものの届出をしなければならない伝染病もあるので、ブタの伝染病について知っておく必要があります。
さらには、日本脳炎など人間に移る伝染病もあります。
日本脳炎は人間が罹ると、高熱や頭痛、嘔吐などの症状から始まり、意識障害や麻痺などの神経系の障害を起こす病気で、最悪の場合死に至ることもあります。
子供の定期予防接種に入っていて3歳から受けられるので、ミニブタを飼う前に予防接種を済ませておくようにすることをおすすめします。
- 飼養状況を報告しなければならない
ブタを飼う場合は、都道府県知事の許可を受ける必要があります。
許可なく飼育すると、1万円以下の罰金または拘留となる可能性があるので必ず許可を得てください。
また、飼育環境によっては許可が下りない場合もあります。
また、国の制度として家畜衛生保健所に年1回の報告をしなければなりません。
≪飼育方法≫
・食事管理
ミニブタは食欲旺盛で雑食なのでなんでも食べます。
しかし、食べた分だけ体重が増えていき肥満になりやすいので、適切な量だけ与えるようにしましょう。
食事内容は、ミニブタ用のペレット、牧草、野草、野菜、果物などです。
食パンやサツマイモなども食べますが、おやつ程度にしましょう。
また、人間用の加工食品はカロリーや塩分が高く肥満や病気になるリスクが高くなるので、絶対に与えないでください。
・運動
犬のように必ず散歩をする必要はありませんが、ミニブタの健康のために1日20分程度の屋外での運動をさせてあげるとよいでしょう。
・こまめなトイレ掃除
ミニブタは綺麗好きで体臭もありませんが、食欲旺盛なので排泄物の量も多いです。
排泄後は時間が経つにつれ匂いが強くなり、綺麗好きなミニブタにはストレスになる可能性があるので、こまめに片づけるようにしましょう。
・日常のお手入れ
ミニブタは、定期的な体のお手入れが必要です。
ミニブタは皮膚が弱いのでこまめなスキンケアが必要です。
冬には保湿をし、夏には日焼け止め(ペット用か赤ちゃん用)を塗ってあげましょう。
爪は月1回の頻度で切りましょう。
子供の時は人間用の爪切りで大丈夫ですが、大きくなったら馬の蹄用のニッパーを使って爪を切ってください。
ミニブタの爪は血管が通っているので、爪を切る際は十分注意しましょう。
体についた汚れを落とすため、毎日5分程度のブラッシングをしてあげてください。
ブラシは犬用のものやたわしなどを使うとよいでしょう。
耳掃除は週に1度ほど行いましょう。
ミニブタは耳掃除が大好きなので、暴れることはありません。
綿棒やコットンに犬用の耳掃除用クリーニング液をつけて耳の中を拭いてあげてください。
オスのミニブタは牙が伸び続けるので、そのままにしておくと怪我をしてしまいます。
素人では危険なので、定期的にかかりつけの獣医さんに牙の処理をしてもらってください。
ミニブタを飼う場合は以上のようなことに注意して家族の一員として育てましょう。
▪まとめ
最近ミニブタやマイクロブタをペットとして飼う人が増えてきています。
その火付け役はアメリカの有名女優といわれていますが、ブタ本来の可愛さや賢さ、きれい好きな面がペットとして人気が高まってきている理由の1つでもあります。
しかし、ミニブタは繊細な生き物でもあるので、飼う場合はきちんと環境を整えてストレスがかからないようにし、大切に育ててあげてください。
3月2日は何の日?誕生日の有名人や星座、花言葉・運勢・性格は
他にもおもしろい記念日がたくさんあります!