はじめに
昭和から平成にかけて全49作から成る映画「男はつらいよ」シリーズは、山田洋二監督の人気作品です。
渥美清さん演じる「男はつらいよ」シリーズの主役「寅さん」は、その人情溢れる人柄から現在でも多くのファンがいる魅力的なキャラクターです。
今回は、いまだ多くの人に愛される寅さんにちなんだ記念日や雑学についてご紹介します。
目 次
寅さんの日(「男はつらいよ」の日)とは
寅さんの日は、毎年8月27日にあります。
1969年(昭和44年)8月27日に「男はつらいよ」シリーズの第1作が公開された日を記念して制定されました。
映画の名前から「男はつらいよの日」とも呼ばれています。
▪意味
寅さんの日は、映画「男はつらいよ」が初めて公開されたことを記念しています。
「男はつらいよ」は初めテレビドラマでしたが、最終回の時に寅さんが死んでしまったことによる反響が大きくて映画で復活することになったのです。
寅さんが再びファンの前に姿を現した記念すべき日でもあるんですね。
▪由来
寅さんの日は、1969年(昭和44年)の8月27日に映画「男はつらいよ」が公開された日が由来となっています。
映画版「男はつらいよ」シリーズは、1969年(昭和44年)~1995年(平成7年)までに作られた全48作品と、寅さん役の渥美清さんが亡くなった次の年の1997年(平成9年)に作られた特別編の合わせて49作品が劇場公開されています。
イベント
寅さんにちなんだイベントは、毎年11月に行われています。
「寅さんサミット」と名付けられたこのイベントは、2005年(平成17年)に「「男はつらいよ」に映る日本の美しい風景を残したい」という想いから始まりました。
寅さんサミットには、ロケ地になった地域の自治体が参加してそれぞれの魅力をPRしたり特産品を展示販売したりします。
2018年に行われた「第4回寅さんサミット2018」は、11月3日(土)・4日(日)に寅さんの故郷である東京都葛飾区柴又で行われました。
映画のロケ地になった宮城県栗原市や岡山県高梁市・オーストリア共和国ウィーン市など15地域の自治体が参加して、各地が大切にしている美しい風景の展示や伝統芸能の披露やシンポジウムが行われたり、特産品やお土産の販売や、柴又参道の各店舗が各地の特産品を使った寅さんサミット限定コラボメニューを開発したりするなど盛りだくさんのイベントでした。
また、開会式やシンポジウムには公式応援サポーターの黒谷友香さんと「男はつらいよ」で源ちゃん役だった佐藤蛾次郎さんも参加し、11月3日には佐藤蛾次郎さんのトークショーも行われ、2日間で7万1千人もの来場者が訪れました。
2019年も開催予定なので、寅さんファンの方や興味のある方はぜひ参加してみてください!
<一度死んだことでギネスブックに載った寅さん!>
「男はつらいよ」は1968年(昭和43年)~1969年(昭和44年)にフジテレビで放送されたドラマシリーズでした。
ドラマは大ヒットしたのですが、最終回で寅さんがハブ酒を作って一儲けしようと考え奄美大島にハブを取りに行ったところ、ハブに噛まれてあっけなく死んでしまうといった内容でした。
この結末に視聴者からの抗議が殺到し、映画が作られたのです。
映画も全5作で終わる予定だったのですが、大ヒットしたため寅さん役の渥美清さんが亡くなるまでの間に48作品も公開されました。
そして、「一人の俳優が演じた最も長い映画シリーズ」としてギネスブックに掲載されたのです。
もしもテレビシリーズで寅さんが死んでいなかったらギネスブックに載ることはなかったのかもしれませんね。
<さくらの子供・満男役は4人だった⁈>
映画「男はつらいよ」は、寅さん以外の登場人物もみんな個性的で人気がありました。
中でも寅さんの妹・さくらの息子の満男は天然キャラで人気も高く、渥美さんが体調を崩し始めた42作目からは中心人物として物語を引っ張っていく重要な役柄です。
満男は赤ちゃんの頃から映画に登場していて、多くの人は中村はやとさん・沖田康浩さん(第9作のみの代役)・吉田秀隆さんの3人の役者さんが演じていると思っているのではないでしょうか。
実はもう1人満男役を演じた人がいたのです。
その方は石川雅一さんで、第1作目の赤ちゃんの時にご出演されていました。
石川さんは本来は出演する予定はなかったのですが、最初に決定していた満男役の赤ちゃんが大泣きして撮影することが出来ず、急遽代役にと撮影場所の近所で生まれて間もない石川さんにお声がかかったそうです。
石川さんは役者さんではないので出演はこの1作のみでその後の出演はお断りされたそうです。
▪まとめ
寅さんは寅さん役の渥美清さんと合わせて今でも多くの人を魅了するキャラクターです。
そんな寅さんだからこそ、記念日まで作られたのでしょうね。
「男はつらいよ」は2019年に50周年を迎えます。
それに合わせて第50作品目の映画も公開予定なので、過去の作品と合わせて再び劇場に寅さんに会いに行ってみてはいかがでしょうか?
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