「風邪の日」というのを聞いたことがあるでしょうか?
誰でも一度はかかったことがあると思います風邪ですが、いったいいつどういった理由でその日が決まったのでしょう。
予防や対処法と共に紹介していきます。
目 次
風邪の日とはいつ?意味や由来は?
毎年1月9日が風邪の日の記念日です。
寛政7年(1795年)のこの日に、第四代横綱の2代目谷風梶之助が流感(流行性感冒=インフルエンザ)で亡くなったからです。
当時まだ45才の現役だったそうです。
谷風は63連勝の記録を持つ強豪で生前「自分は土俵の上では倒されない。
俺を倒せるのは風邪くらい」と豪語していたという伝説があります。
そして寛政6年の年末に流感で倒れ高熱との奮戦もむなしくこの日帰らぬ人となりました。
そこでインフルエンザのことを「風」にかけて「谷風」と呼ぶようになったともいわれており、「無敵の風邪」という意味も持つようになりました。
風邪とは
風邪とは呼吸器系が炎症症状の起こした時の総称のことで「かぜ症候群」ともいわれます。
いろんな症状のもの、そういったもの全てをひっくるめて風邪といい、特定のウィルスや菌が原因というわけではありません。
そのウィルス等の種類は200以上あると言われていて、感染が原因で引き起こされる風邪は80~90%にもなります。
風邪の原因
呼吸器(鼻、のど、気管、気管支、肺など)は常に外気と触れていて、空気中のウイルスや細菌に侵入されないよう、口・鼻・のどの内壁では、粘液で異物を付着し、繊毛運動によって外に出そうとする感染防御システムが備わっています。
しかし免疫力が下がり、その防御機能が低下してしまうとウイルスや細菌が入り込んで風邪をひいてしまうのです。
風邪の症状
風邪をひくと起こる症状はすべて防御反応で、体を治そうとする免疫の働きが活発になります。
体がウイルスや細菌と戦っていると、粘膜内部の組織に炎症が起こり、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりなどの症状を引き起こすのです。
くしゃみ・鼻水・咳・たんは粘膜で炎症が起こり、異物を外へ出そうとしています。
鼻づまり・のどの痛みもウィルス等と戦うために炎症を起こして腫れているということです。
発熱も自分で自分の体を治そうとする免疫の働きが活発になっているサインで、ウイルス等の侵入によりからだに異変が起こったことを知らせています。
風邪の予防
衛生面に注意して、こまめにうがい手洗いを行いウイルスや細菌に感染しにくくすることが最善の予防策です。
適度な運動やバランスのよい食事、極端な厚着を避けるなど、抵抗力を養う体づくりを心がけることも大事なことです。
また、風邪は人から人へうつるものなので、流行期には人ごみを避け衛生面に気を配って感染ルートを遮断するのが一番です。
風邪の対処法
下記の症状等に当てはまる場合は病院を受診しましょう。
・39度を超える発熱が出たとき(急激に38度を超える場合もある)
・黄色や緑色の鼻汁やたんがひどいとき
(細菌による二次感染が疑われるため)
・咳、たんが長引いているとき(他の呼吸器疾患などが疑われるため)
・慢性呼吸器疾患(ぜんそく等)、糖尿病、心疾患などの基礎疾患を持っている人
(重症化しやすいため)
セルフケアできる場合
高熱ではなく症状が上記のように重くない場合は、セルフケアをしましょう。
実は、風邪の原因となるウイルス等に直接効くくすりは、現在市販されている一般用医薬品の中にはありません。
風邪薬の役割は、熱・頭痛・くしゃみ・鼻水・咳などに効果があり、その症状を和らげ、その間に体がウイルス等と戦うのを助けるために使います。
よって、症状に合わせて薬を購入すること、安静・保温・栄養がとても大切になってきます。
熱が出たときは発汗による脱水症状の心配も出てきますので、経口補水液やスポーツドリンクでこまめな水分補給を心がけましょう。
水よりも、体から失われたミネラル類を補給するのに効果的です。
体に負担がかからないよう、冷たいものは避け常温以上のものを飲むようにしましょう。
風邪にまつわるエピソード
前述した通り、誰でも一度はかかったことがある風邪。
どうしてこのタイミングで?といったところで風邪を引いてしまう方もけっこういらっしゃるみたいです。
特に小さなお子さんが、楽しみにしていた運動会や遠足、発表会等の行事に参加出来なかったとか。
体質や環境によって、引きやすい引きにくいはあるかと思いますが、「風邪は万病のもと」ということわざがある通り、あらゆる病気を引き起こす原因になりますので、たかが風邪と甘く考えず自分にあったケアをしていきたいですね。
以上、風邪の日についてでした。
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