「環境の日」というのを聞いたことがあるでしょうか?
環境と言っても幅広くいろいろなことをイメージできますが、いったいどのような主旨の記念日なのでしょうか。
紹介していきます。
目 次
環境の日とはいつ?意味や由来は?
「環境の日」とは、毎年6月5日にあります。
1972年6月5日からスウェーデンのストックホルムで開催された「国連人間環境会議」を記念して定められました。
国連総会では、同年12月15日に日本とセネガルの共同提案を受けて、この日を「世界環境デー」と定めていて、日本では「環境基本法」(1993年)が「環境の日」を定めています。
環境基本法
事業者及び国民の間に広く環境の保全についての関心と理解を深めるとともに、積極的に環境の保全に関する活動を行う意欲を高めるという趣旨を明らかにし、国や地方公共団体等において、この趣旨にふさわしい活動等を「環境の日」に実施することとしています。(環境基本法第10条)
また、環境省(当時の環境庁)の主唱により、平成3年度から6月の一ヶ月間を「環境月間」(昭和48年度~平成2年度までは、6月5日を初日とする「環境週間」)として、全国で環境セミナーや展示会などが行われています。
環境の日のイベント
エコライフ・フェア
2016年6月4日~5日(環境の日)に、環境省主催のエコライフ・フェア2016が東京の渋谷区・代々木公園で開催されました。
詳細はこちら。
http://www.ecolifefair.go.jp/2016/outline.html
1990年以来、毎年6月の環境月間に全国各地で様々な行事が催される中、主たる行事の一つとしてエコライフ・フェアも実施されてきました。
ここ数年は、環境の日(6月5日)前後の土曜~日曜日にかけての2日間、代々木公園ケヤキ並木・イベント広場を会場に開催しているそうです。
2017年も面白いイベントに参加したり、役立つワークショップの体験が出来るかもしれません。
日本の環境問題と対策
【日本の公害と環境法等の始まり】
日本の環境に対する政策は、国よりも大規模工業地域の地方自治体が公害規制のため率先して対策を行い、条例を制定してきたことに始まります。
1949年(昭和24年)の東京都工場公害防止条例をはじめ、翌年に大阪府、翌々年に神奈川県が独自の公害防止条例の制定を行いました。
国では、1950年代の水俣病等の公害の発生からその対策として、公害対策本部や、公害対策基本法、初期の環境法等が発足され、生活の質よりもまず健康目標の施策を行ってきました。
【環境基本法に至るまで】
その後、1971年(昭和46年)に環境庁(当時)が発足し、翌年に自然環境保全法等の法令により、幅広い環境対策へと拡大してきました。
そして現在は、1993年(平成5年)に制定された環境基本法が日本の環境政策の基本的方向を示しています。
これにより、公害対策基本法は廃止、自然環境保全法も環境基本法に取り込まれる形で改正されました。
【環境の法律】
環境基本法が制定された後も現在に至るまでに様々な法律が制定されました。
・環境影響評価法
1997年(平成9年)に制定され、大規模開発事業等における環境アセスメントが制度化されました。
・省エネ法
エネルギーの使用の合理化等に関する法律の通称で、1979年(昭和54年)に施行されました。
・京都議定書
1997年(平成9年)12月に京都会議が開催された際に採択されました。
先進国において、地球温暖化の原因である温室効果ガスの削減率を各国別に定め、約束期間内に目標値を達成することが定められたものです。
これを契機に地球温暖化対策やリサイクル関連の法令が制定されました。
・地球温暖化対策推進法
1998年(平成10年)に地球温暖化対策の推進に関する法律として制定されました。
・循環型社会形成推進基本法
2000年(平成12年)に制定され、廃棄物やリサイクルの政策基盤が確立されました。
さらに自然再生推進法等の自然保護活動を目的とした法律が制定されたり、野生生物保全の為の生物多様性基本法が成立する等、たくさんの法律があります。
時代の流れによってまだまだ課題がありますが、この日に少し考えてみたり意識することでも、環境をより良くすることができるのだと思います。
以上、環境の日についてでした。
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