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八百屋お七の日とはいつ?意味や由来。歌舞伎や浄瑠璃、落語にも

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「3月29日  八百屋お七の日」

■はじめに

恋は盲目、そして悲劇で終わるほど長く語り継がれます。

そんなお話になります。

 

八百屋お七の日とは

1683(天和3)年3月29日、江戸の八百屋の娘、16歳の「お七」(おしち)が放火の罪で火あぶりの刑に処せられ、この3年後、上方の売れっ子作家の井原西鶴が出版した「好色五人女」の中に、ヒロインのひとりとして登場したことから、お七は爆発的な人気者となり、以来3月29日は「八百屋お七の日」です。

徳川綱吉が生類憐みの令を出したのが1685年ですから、天和3年はそのちょっと前ですね。

 

■八百屋お七の日の意味と由来

この人気を見過ごす手はないとばかり、西鶴以後、お七の物語は人情本や歌舞伎のほか浄瑠璃、落語にもなって江戸の庶民を楽しませ、近年になってもなお映画やコミックでお七は生き返っています。

しかし、面白くさえあればいいというのは当然の流れで、話は好き勝手に膨らませ放題、それで人気が出まくりというのは、あの忠臣蔵も同様です。

お七の場合、その年に江戸で火事があったのと、火あぶりは事実らしいと研究者の間で言われていますが、江戸幕府の処罰記録にそうした記述は見当たりません。

 

■八百屋お七の日のイベント

東京・文京区の天台宗円乗寺にお七のお墓があります。

そもそも刑死した人間のお墓があること自体、疑わしいものですが、屋根のついた3基のお墓でなかなかの好待遇です。

1基は寛政年間に歌舞伎役者が建立し、隣の墓は「妙栄禅定尼」と戒名が刻まれ、新しい1基は近所の有志がお七の270忌法要のために建てました。

今なおこの知名度なら、地元商店街がお七の日キャンペーンでもやりそうなものですが、趣旨からして東京消防庁がいい顔をしないため実施に踏み切れないそうです、というガセが飛び交いました。

 

八百屋お七の日の雑学

▽ドキュメントお七放火事件(当サイト版)

時は天和2年、師走は28日、夜更けのことでございます。

どこからか上がった火の手はみるみるうちに燃え広がり、江戸の本郷一帯はこんがり焼け野原。

 

八百屋八兵衛一家は駒込の寺で避難生活を余儀なくされてしまいますが、そんなある日、八兵衛の娘お七は、同じく避難している商売敵の八百屋のせがれ吉三郎に一目ぼれ、これがなんと相思相愛両想い、火事様様のハッピー避難ライフと相成りました。

 

しかし、そんな楽しい日々がいつまで続くはずもなく、町は復興、さらば恋人、また逢う日まで~の悲しい別れがやってきます。

それに気づいた八兵衛は、商売敵が娘のハートわしづかみなんぞ許さんと、せっせと嫁入り先を探します。

吉三郎には逢えない、嫁には行かされそう、売り上げは落ちるで、お七の毎日は気も狂わんばかり。

 

障害が多ければ多いほど燃え上がるのは洋の東西、時代を問わずと申しまして、2階のバルコニーから、ため息ばかりで人の行き交いを焦点の定まらぬ瞳で見下ろすばかりでありました。

なんと、かわいそうじゃあ、ありませんか。

ボケーッとした日々は吉三郎も同じこと、あてもなく歩く本郷の八百屋前、ふと見上げたバルコニーにあのお七の艶姿、自分への視線を感じて見下ろすお七。

女はこういうところが鋭い!

 

お七 「ああ、吉三郎様、吉三郎様! あなたはなぜ吉三郎様なの? お父様と縁を切り、屋号も捨てて…」

吉三郎 「ただ一言、恋人と呼んでください。さすれば生まれ変わったも同然、今日から吉三郎ではなくなります…」

 

てな妄想にとりつかれる毎日のお七は、もう一度火事になればお寺で吉三郎に逢えるという、なんともあさはかなプランを立案するに至りました。

善は急げの言い回しはいかがなものか、お七はその夜、自分の店に火をつけてしまいます。

しかし、恋路に邪魔の入るは世の常で、火の用心のボランティアの見回りに見つかって、本郷焼け野原計画はボヤで頓挫し、あわれお七は16歳で一般刑事被告人としてお白州へ。

 

いよいよ、放火未遂裁判の始まりで、CM明けに「南町奉行のお出ましい~」の声とともに、詮議が始まりました。

(長いので、証人・証拠調べは省略)

 

奉行 「そちはかわいい、幼い顔立ちじゃ。15歳であろう」

当時、15歳以下の放火犯は島流し、16歳以上は火あぶりの極刑でした。

 

奉行はお七の犯行動機が金銭目的ではないことから、情けをかけた発言と思われますが、お七はそんな刑法は知りません。

お七 「もう16にござりまする。見かけはかわいくても幼くても、君の名はの宮水三葉ちゃんだって17歳、お宮参りの記録もございます」

奉行の心、被告知らずと言いますか、この検察側が泣いて喜びそうな証言で、奉行の情けも雲散霧消。

 

学問は大事です、知識は時として身を助けることがあるんですね。

お七は鈴ヶ森の刑場で露と消え、それを後で知った吉三郎は「冷たい男」だと炎上状態になり、出家して終生お七の霊を供養しました。

 

■まとめ

「世の哀れ春吹く風に名を残し おくれ桜のけふ散りし身は」

とうとうお七に辞世の句まで詠ませてしまいました。

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