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マリモの日とはいつ?意味や由来。阿寒湖畔で「まりも祭り」を開催

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「3月29日  マリモの日」

■はじめに

北海道・阿寒湖の「マリモ」を実際に見たことのある人は、案外少ないのではないでしょうか。

写真で見る限り緑の球状ですが、マリモの個体は本来、糸状の細い藻で、球状の集合体になることはありません。

しかし、阿寒湖のマリモだけは球状となるため、マリモと言えば阿寒湖として有名になっています。

マリモを漢字で書くと、見たままの「毬藻」です。

 

■マリモの日とは

1952(昭和27)年3月29日、阿寒湖のマリモが国の特別天然記念物に指定されたことを記念して、この日は「マリモの日」とされています。

しかし、マリモは特別天然記念物であると同時に、環境省から絶滅危惧種の指定も受けています。

 

■マリモの日の意味と由来

細長い繊維状のマリモは北半球の高緯度地域に分布し、球状マリモが群生するのは阿寒湖とアイスランド・ミーヴァントン湖だけでしたが、工場排水が原因でミーヴァントンのマリモはほぼ壊滅し、阿寒湖が世界中で唯一、球状マリモの群生を確認できる湖となりました。

 

糸状マリモなら釧路湿原をはじめ富士五湖、琵琶湖や青森、秋田、富山の各県でも確認されていて、海外でも30数か所で見ることができます。

阿寒湖のマリモは全てが丸いわけではなく、阿寒湖北側のチュウルイ湾、キネタンペ湾と呼ばれるあたりのマリモが球状となり、中には直径30cm超の大きなものもあるそうです。

 

では、なぜ阿寒湖のマリモだけが球状になるのでしょうか。

これについては、きちんと研究、調査がなされて、明確な原因が判明しています。

それによると、北側の湾にいつも吹く強い風によって、糸状マリモが縦に回転し続け、まんべんなく日光を浴びることで光合成ができ成長も速く、それがからまり合って球状になります。

 

■マリモの日のイベント

マリモが天然記念物に指定されたのが1921(大正10)年ですが、それがかえって観光客や業者の乱獲を招いたため、1950(昭和25)年から毎年秋に阿寒湖畔で「まりも祭り」を開催して、マリモの保護を強く訴えています。

この祭りの趣旨に賛同した国が、開始2年後の1952年に1ランク上の特別天然記念物に指定しました。

この祭りは阿寒湖に丸木舟を浮かべ、湖の妖精を迎える儀式、天界に帰す儀式など、古式ゆかしい神事のほか、マリモに関する講演や観察会、たいまつ行進、まりも神輿などが実施されています。

 

マリモの日の雑学

▽直接マリモを見るには

阿寒湖の球状マリモの群生地は、環境省により特別保護区に指定されているため、立ち入ることはできませんが、阿寒湖に浮かぶチュウルイ島にあるマリモ展示観察センターの大水槽で見ることができます。

また、阿寒湖温泉街のエコミュージアムでも展示されていますが、実際に湖底のマリモが見たければ、毎年10月に開催の「まりも祭りセミナー」に参加するしかありません。

 

▽世界自然遺産へ

阿寒湖一帯が世界自然遺産として登録されるよう、釧路市をはじめ地域が一丸となって取り組んでいます。

現在、日本にある世界自然遺産は北海道の知床、青森・秋田県の白神山地、鹿児島県・屋久島、東京都・小笠原諸島の4カ所で、世界中では209件もありますが、それらと比べるとスケールという点で、阿寒湖一帯は正直、見劣りが否めない印象ですね。

もちろん、球状マリモは資格十分ですが、運動パンフレットを見る限り、阿寒湖周辺の森の動植物、火山群は世界規模としては、もうひとつインパクトに欠けるようです。

 

■まとめ

球状のマリモはあちこちで販売されていますが、もちろん阿寒湖産の本物ではなくて、他の湖やロシアから輸入した糸状マリモを丸めたものです。

今や、湘南の江の島でも、土産物屋に球状マリモが並んでいるそうで、いったい江の島のマリモを、だれがどういうつもりで買うのか聞いてみたい気がします。

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