▪はじめに
今から65年前、会社などで行われる健康診断だけでは見つかりにくい病気を、早期発見するためにより精密な検査が自由に受けることが出来る人間ドックが開始されました。
人間ドックが広まったことで、がんや成人病などの命のかかわる病気がまだ治せる段階で見つけることができ、有効な治療を受けることができるようになったのは皆さんもご存知のことだと思います。
今回は、その人間ドックにちなんだ記念日のお話です。
目 次
人間ドックの日とは
人間ドックの日は毎年7月12日にあります。
1954年(昭和29年)7月12日に国立東京第一病院(現在の国立国際医療センター)で日本で初めて人間ドックが開始されたことを記念して制定されました。
▪意味
人間ドックの日は、より多くの人に人間ドックの必要性を知ってもらい、受診をしてもらうことを目的とした記念日です。
▪由来
人間ドックの日は、1954年(昭和29年)に日本初の人間ドックが開始された日にちなんで制定されました。
人間ドックの雑学
<人間ドックの名前は新聞記者が名付け親って本当?>
人間ドックは初め違う名前で呼ばれていました。
国立東京第一病院でこの取り組みが始まった当初は「短期入院総合精密身体検査」というなんともお堅く難しい名前でした。
しかし、1954年(昭和29年)9月19日の読売新聞で国立東京第一病院で始まったこの取り組みを「人間ドック」と名付けて特集ページで大々的に紹介したのです。
そしてこの時の呼び方が一気に広まり「人間ドック」という名前が定着していき、その後医療学会の論文でも使われるようになりました。
でも、なぜ「人間ドック」という呼び方をしたのでしょうか。
「人間ドック」の「ドック」は、船の修理や点検、建造をする施設である「dock(ドック)」が由来になっています。
これは、船が次の航海でも事故を起こすことがないようドックでメンテナンスを受けることと、病院に入院して精密検査を受け体のメンテナンスを受けることを重ねたことから名づけられました。
「人間ドック」という名前はお堅い「短期入院精密身体検査」という名前よりも覚えやすく親しみやすかったため、こちらの名前の方で広まったのではないでしょうか。
たしかに、「短期入院~」なんて仰々しい名前だと、「精密検査って何するの?痛いかもしれない?」といった感じで足が遠のきそうですよね。
でも、「人間ドック」という名前だと、その恐怖心がやわらいで気軽に受けてみようかなと思えます。
名前ってとても重要な広告でもあるんですね。
<最近の中国人は日本観光のついでに人間ドックを受けることがトレンド!>
最近、ワイドショーなどの情報番組でも時々取り上げられるのですが、中国の富裕層の人たちが日本観光のついでに人間ドックを受けることが流行っているみたいなのです。
実際、旅行会社でツアーが組まれたり中国の人の人間ドックを受け入れる態勢が整ったクリニックなども増えているそうです。
この「人間ドックツアー」は決して安くはなく、1泊2日の人間ドックを受ける場合でも通訳や病院からホテルまでの送迎サービスなどを含めると約100万円もかかるのだとか。
そんなにも料金がかかるのに、なぜ中国の人はわざわざ日本で人間ドックを受けるのでしょうか?
その理由は、日本の人間ドックは精度が高いからなのだそうです。
たとえばがん検査で使用している体内を撮影する医療機器は中国の病院にも同レベルのものがあるそうなのですが、その画像からがんを見つけ出す医師が日本の方が優れていると言われているようです。
また、がんの最先端医療の一部に関しては中国で治療を受けるよりも日本で受けた方が安く済むものもあるのだそうです。
これらの高度な医療と、日本のきめ細かなサービスが中国の富裕層の人たちの間で日本での人間ドックツアーが流行っている大きな理由なのですね。
▪まとめ
日頃生活していると、色々と忙しくて自分の体のことは後回しになってしまいがちですよね。
でも健康な体があってこそ充実した生活が送れるのですから、人間ドックの日という記念日には自分の体のメンテナンスの必要性を考えてみてはいかがでしょうか。
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