▪はじめに
みなさんはユースホステルをご存知でしょうか?
ユースホステルは青少年が安全に旅を楽しめるよう、安く利用することが出来る宿泊施設です。
様々な国にあるユースホステルは、かつて日本でも若い人や外国人を中心に多くの人に利用されていました。
今回はそんなユースホステルにちなんだ記念日のお話です。
目 次
ユースホステルの日とは
ユースホステルの日は、毎年8月26日にあります。
ユースホステルの日は、創始者のリヒャルト・シルマンがユースホステルを作るきっかけになった出来事が起きた日を記念して制定された記念日です。
▪意味
ユースホステルの日は、創始者のリヒャルト・シルマンを記念する日です。
創始者の名前から、別名「シルマンデー」とも呼ばれています。
▪由来
ユースホステルの日は、リヒャルト・シルマンが遭遇した出来事に由来しています。
その出来事とは、1909年8月26日に当時ドイツの小学校教師だったシルマンが生徒たちと野外学習に行っている最中、突然の大雨に遭い生徒たちと一緒に村の小学校で一晩過ごすことになったことです。
この時にシルマンは、旅行中の青少年が不測の事態遭遇した時に、安い料金で安心して宿泊出来る施設が必要だと思い、ユースホステルを作ることを思いついたそうです。
このきっかけとなった日が、ユースホステルの日となりました。
▪イベント
ユースホステルの日にちなんだイベントは見つけることが出来ませんでした。
ユースホステルの雑学
<世界初のユースホステルはお城だった?>
1909年の8月26日に、子供たちとの野外学習中に大雨に遭遇して村の小学校に朝まで避難したドイツの小学校教師リヒャルト・シルマンは緊急時でも子供たちが安全に安い値段で宿泊することの出来る施設の必要性を強く感じました。
その後シルマンは、ザウワーラント山岳協会のウィルヘルム・ミュンカーの支援をのもと世界中にユースホステル運動を広めました。
そして賛同してくれたドイツのアルテナ市の協力のもと、1912年にアルテナ城の一部を宿泊施設としたユースホステル第一号が誕生したのです。
ユースホステル運動は第二次世界大戦により一度は中断したものの、戦後再開して現在では世界80か国4000か所にまでユースホステルは拡大しています。
世界初のユースホステルとなったアルテナ城は現在、博物館になっていて、1912年当時のユースホステルの様子を見る事が出来るようになっています。
また、アルテナ城内にあったユースホステルは別館に移され、今でも営業を続けています。
アルテナ城のようにユースホステルとなっているお城はヨーロッパに数多くあり、ユースホステルの値段で宿泊することが出来るので人気のスポットになっています。
<日本のユースホステルってどんな所?>
日本でユースホステルが始まったのは、1951年です。
1951年10月16日に日本ユースホテル協会が発足しました。
日本ユースホステル協会は1952年に東京や日光・伊豆などの13の施設と契約したことに始まり、1955年には直営店第1号である北海道千歳市の支笏湖ユースホステルをオープンさせたのです。
日本のユースホステルの人気は高まり、高度成長期の1972年~1973年には年間340万人もの利用者がいたそうです。
ユースホステルは、基本4人または8人の相部屋で、セルフサービスの宿です。
夕食後にミーティングやゲーム大会などが開催され、お客さん同士の交流が出来るようになっています。
しかしその後の景気悪化による旅行ブームの終わりや少子化、他人との交流を嫌がる風潮から徐々に利用客が減少していきました。
ところが、2012年から再び利用客の数が増えてきているのです。
最近の利用客はバックパッカーと呼ばれる外国人観光客や、家族連れや年配の方が多くなってきているようで、部屋も相部屋だけでなく家族向けの部屋や個室なども増えてきています。
とくに外国人観光客には、日本の難しい宿泊ルールを気にすることなく、色々な国の人たちと交流できたり、ペアレントと呼ばれる施設の管理者の温かいおもてなしが人気なのだそうです。
現在、日本での料金は会員になれば1泊2食付きで約5,000円ほどで、会員でない人も600円ほどの追加料金で利用することが出来るのも魅力の1つです。
▪まとめ
ユースホステルは若い人だけでなく多くの人が利用できます。
値段はもちろん、外国の人との交流も出来たり普通のホテルでは出来ない体験をしてみたいと思われる方はユースホステルに泊まってみてはいかがでしょうか。
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