▪はじめに
東京の合羽橋は海外からの観光客も多く訪れる調理道具の専門店街です。
その合羽橋から生まれた、調理器具に関する記念日が道具の日です。
目 次
道具の日とは
道具の日は、毎年10月9日にあります。
これは、1985年(昭和60年)に東京浅草の調理器具の専門店街・合羽橋にある東京合羽橋商店街振興組合が「かっぱ橋道具まつり」の一環として制定しました。
▪意味
道具の日には、日頃使用している調理道具に感謝する日としての意味があります。
合羽橋商店街振興組合では、毎年この日に商店街の近くにある矢先稲荷神社で「道具供養祭」を行っています。
▪由来
道具の日が10月9日となったのは、「10(どう)9(ぐ)」という語呂合わせが由来となっています。
▪イベント
毎年道具の日のある10月に、東京・浅草の合羽橋で「かっぱ橋道具まつり」が開催されています。
2018年には、10月2日(火)~10月8日(火・祝)に開催され、約30万人の観光客が訪れました。
イベント内容は、かっぱ橋道具街加盟店各店舗での掘り出し市やスタンプラリー、抽選会、物産展、地元小学校や関東学院・消防庁などのマーチングパレード、包丁研ぎ教室やおろし金講座、箸使いコンテストなどがあります。
また、商店街近くの矢先稲荷神社にて道具供養祭も行われました。
ゆっくりと掘り出し物を探したい人は平日に、パレードなどのイベントを楽しみたい人は週末に行くのがおすすめです!
道具の雑学
<日本では畑を耕す鍬や鋤が調理道具として使われることがあった>
現在では、フライパンは必要不可欠な調理道具ですが、日本に伝わって一般的に使われるようになったのは明治時代末期から大正時代にかけてで、日本中の家庭に常備されるようになったのは戦後になってからです。
昔の日本食の調理方法のほとんどは煮たり炊いたりしたもので、調理道具も鉄鍋や鉄釜しか作られてきませんでした。
肉や魚を焼く時には、それらを木の枝に挿して囲炉裏で焼いていたのでフライパンのような焼いたり炒めたりするための調理道具が必要なかったのです。
ですから、農民や猟師がたまに鍬や鋤の刃を鉄板代わりにして肉を焼いて食べたりすることもあったようですが、一般的な調理方法ではありませんでした。
ちなみに、鋤の刃で肉を焼く調理方法が「すき焼き」の語源になっているといわれています。
<実現化したドラえもんのひみつ道具って?>
1969年(昭和44年)に連載が開始したドラえもんは、連載当時ではとても考えられない便利な道具が沢山出てきます。
勿論今でも魔法のような道具は沢山あるのですが、そんな中、ドラえもんが生れた22世紀を待たずして平成の時代に実現した道具がいくつかあったのです!
ドラえもんに出てくる道具そのままではありませんが、使い方がほとんど同じものとして次のような物が挙げられます。
・糸なし糸電話
お互いに持っていれば糸が無くても話せる電話で、現在の携帯電話といえます。
・宇宙大百科と端末機
宇宙のありとあらゆる情報が詰まっている道具で、現在のGoogle検索といえます。
・あっちこっちテレビ
カメラロケットを飛ばして色々な場所をモニターで見る事が出来る道具で、現在のドローンで実現可能になりました。
・コノ道トーリャンセチャート
障害物を避けて目的地までの安全なルートを教えてくれる道具で、現在のカーナビやグーグルマップなどのナビゲーションシステムだといえます。
・居場所探知機
探している人が近くにいると矢印でその方角を教えてくれる道具で、現在のGPS機能といえます。
その他にも、多くのひみつ道具が実現化しているといわれています。
また、多くの研究者たちが今も研究や開発を続けているので遠くない未来にもっと多くのひみつ道具が実現化するかもしれませんね。
▪まとめ
私たちの生活の中で、道具を使わない日はありません。
特に日本人は、大切に使った道具には神様が宿るという考え方があります。
道具の日には、調理道具だけでなく普段使っている身近な道具にも感謝してお手入れなどをしてみるのもいいかもしれませんね。
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