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読書の日とはいつ?意味や由来、イベントは。図書館週間や読書週間も

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「10月27日  読書の日」

■はじめに

日本は世界有数の「読書の国」と言われていますが、それもだんだん怪しくなっている気がしています。

 

読書の日とは

10月27日は「読書の日」ですが、この日から2週間の「読書週間」が始まるので、名の通った読書週間に隠れて、この「読書の日」は埋没しています。

本稿は「週間」のほうに焦点を当てて筆を進めたいと思います。

 

■読書の日の意味と由来

1024(大正13)年、当時は利用があまり一般的ではなかった図書館の利用をPRするため、日本図書館協会が11月17~23日を「図書館週間」と制定しました。

その後の1933(昭和8)年に東京書籍商組合の主催となって「図書祭」と名称変更されていますが、戦争のため1939年に廃止されてしまいます。

 

終戦後の1947(昭和22)年、読書週間実行委員会が「読書の力で平和な文化国家を作ろう」とのスローガンを掲げ、以前と同じ日程で第1回「読書週間」が開催されました。

この委員会は出版協会をはじめ図書館協会、取次、書店、マスコミ、文化団体など30余団体が参加しています。

 

翌年から日程を文化の日をまたぐ2週間に伸ばし、10月27日から11月9日とした上で、この年から読書週間の起点である10月27日を「読書の日」と制定し、今日に至っていますが、主催は読書推進運動協議会に代わっています。

 

■読書の日のイベント

毎年の読書週間中、各地の図書館では講演会や読み聞かせ会などのイベントが開催され、書店では500円ごとに1枚の書店くじを配布、図書カードや書籍割引券が当たります。

東京では神田の「古本まつり」が恒例となっていて、多くの人でにぎわっていますね。

 

読書の日の雑学

▽焚書(ふんしょ)

「焚書」とは、政治権力が思想や言論統制を目的に、公開の場で権力者が異端と決めた書籍を焼き捨てる儀式めいた行為で、秦の始皇帝が始めたと言われています。

ナチス・ドイツもドイツ学生協会を利用し、1933年にベルリンで大規模な焚書を行い、2万5千冊もの本を焼いています。

映画「インディー・ジョーンズ/最後の聖戦」にもこの焚書のシーンが登場していますね。

 

また、オーストラリアの作家マークース・ズーサックのベストセラー「本泥棒」を映画化した「やさしい本泥棒」でもナチスの焚書が描かれており、やっと読み書きを覚えた少女が、焚書の儀式から1冊の本を盗むところから話が始まります。

そして地下室にかくまっている病気のユダヤ人青年に毎晩本を読み聞かせるために、町長の家から本を盗むようになります。

以降、焚書とは関係なく進行しますが、本をめぐる「読書の日」にふさわしい映画です。

地味な話のせいか日本では劇場公開されず、DVDでのみ発売されています。

もっとも、原作を読むほうがもっと「読書の日」にふさわしいですが…。

 

メインテーマを焚書とした傑作の映画には、ちょっと古いですが1966年、イギリス製作の「華氏451」があり、書物を読むことが禁じられた未来を描いたSF寄りの作品です。

華氏451度は摂氏233度で、紙が自然発火する温度だそうです。

 

▽電子書籍

出版不況が長引いており、中堅の取次や中小出版社の倒産が相次ぎ、その影響で大手書店の倒産も連鎖しています。

その一方で、電子コミックが17.2%増の1711億円、電子書籍が12.4%増の290億円、電子雑誌12%増の214億円と、電子出版全体では前年比16%増の2215億円を売り上げて大きな成長ぶりを示しています。

2020年には3000億円の売り上げに到達する見通しもあり、印刷や運搬のコストもかからないため、利益率は紙をはるかに上回ります。

 

しかし、業界筋では数字の伸びほど明るい見通しを持っているようではなく、紙の書籍の落ち込みは予想以上に深刻で、違法な海賊サイト問題も解決し切れていません。

また、一部の作家や編集者は電子書籍に対する抵抗が根強く、本は紙で読むものであり、書店文化を守るべきといった声を上げています。

さらに、電子書籍の隆盛は、長年にわたる日本の出版流通の形態を破壊するもので、取次業界の出方も注視されています。

 

■最後に

「本を焼く者はやがて人間を焼くようになる」

これはドイツの詩人・作家ハインリヒ・ハイネ(1797~1856)の言葉で、ベルリンの焚書広場に、この警句の刻まれた碑があります。

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