「3月21日 ランドセルの日」
■はじめに
以前、「ピカピカの1年生!」なるキャッチコピーのCMがありましたが、真新しいランドセルを背負う1年生は輝いているようで、微笑ましい限りです。
目 次
ランドセルの日とは
3月21日は「ランドセルの日」です。
3+2+1=6となって、この6を小学校の修業年数に重ねようと、この日が選ばれましたが、卒業式の時期でもあるので、ランドセルへお別れを告げる意味合いもありそうです。
しかし、やはりランドセルは低学年の児童が似合うようで、ランドセルを背負う5、6年生は見かけませんね。
であれば、4月2日にしたほうが、新1年生の入学式シーズンにピッタリだと思うのですが…。
■ランドセルの日の意味と由来
その昔、筆者が小学校に入るころのランドセルは、男子が黒、女子が赤と相場が決まっていましたが、今は驚くほどカラフルになりました。
ランドセルの発祥は幕末に導入された洋式軍隊制度と言われ、オランダからもたらされたバックパックで、オランダ語の「ランセル」がいつの間にか「ランドセル」に変わったようです。
明治時代の陸軍も革製のランセルを採用しており、そう言えば、歩兵がランセルを背負って突撃するシーンを映画で観た記憶があります。
今日のようにランドセルが普及したのは、1887(明治20)年、伊藤博文が当時の皇太子の学習院初等科入学の際、お祝いとしてランドセルを献上したことがきっかけで、そのせいかどうか知りませんが、今もランドセルは「学習院型」が丈夫だと言われています。
ちなみに、これに対抗するのが「キューブ型」で、こちらは扱いやすいとも言われますが、筆者の周りには小学生がいないので実地調査ができません。
■ランドセルの日のイベント
「ランドセル」を冠したイベントは、ほとんどがメーカーの製品展示会です。
お役御免となったランドセルを捨ててしまうには忍びなく、そうかと言って一生の思い出の秘蔵品にするのではちょっと情けない。
イベントではありませんが、そんなランドセルの始末に困る人に朗報です!
ランドセルを財布や定期入れ、ブックカバー、キーホルダーなどの小物にリメイクしてくれる工房があるそうです。
ランドセルの日の雑学
▽「ラン活」を知っていますか?
婚活、終活、就活はみなさん、よくご存じでしょうが、「ラン活」を知っていますか?
これは「ランドセル活動」の略で、ランドセル商戦のことなんです。
ランドセルの一番売れない月は4月で、これは当然のことですが、では一番売れる月と言えば7月がダントツで、この理由は2つあります。
まずひとつは、有名ランドセルメーカーの戦略は多品種少量生産で、このため人気のランドセルの売り切れを心配する顧客心理にあります。
2つ目の理由は、孫可愛さから祖父母がランドセルを購入するケースが多く、夏休みの帰省時、親子3世代がそろったところでランドセルを買う話がまとまるという次第で、ランドセル代金支払いの6割が祖父母という統計も出ています。
ちなみに少子化の影響からか、約7割が4万円以上のランドセルを購入、平均価格は5万円を超えています。
ランドセル商戦が夏から過熱するのも当然です。
▽タイガーマスク運動
2010年、漫画「タイガーマスク」の主人公「伊達直人」を名乗る男性から、群馬県の児童相談所へランドセル10個が贈られたことをきっかけに、全国の児童養護施設へランドセルや文具、おもちゃ、プラモデル、現金などを匿名で寄付する運動が広がり、「タイガーマスク運動」と呼ばれました。
しかし、中には食料品が届くこともあり、安全性の担保がないことで善意がムダになるケースや、同じものが必要以上に重なることもあって、全国児童養護施設協議会がWebに「お礼とお願い」を掲載し、本当のニーズを訴えたことから、事前に寄付の形を施設側と相談するようにもなっています。
タイガーマスク運動は日本の寄付文化にひとつの風穴を開けたと言えるでしょう。
■最後に
2017年ころから、「昭和の街並みとランドセルの児童」という構図が外国人観光客の間で人気となって、毎日パシャパシャと写真を撮られて不安を訴える児童や母親が「観光公害」を訴えたことが話題になりました。
ランドセルを背にした集団登下校は、外国ではお目にかからない光景なんでしょうか。
3月21日は何の日?誕生日の有名人や星座、花言葉・運勢・性格は
他にもおもしろい記念日がたくさんあります!