■はじめに
4月に入るといよいよ本格的な春を意識するシーズンになり、出会いや別れの季節ということもあって、贈り物をするという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな4月の後半は、花や本にまつわる記念日、サン・ジョルディの日です。
目 次
サン・ジョルディの日とは
サン・ジョルディの日は毎年4月23日にあります。
伝説の騎士「サン・ジョルディ」を愛の守護聖人としてたたえる、スペイン・カタルーニャ地方の伝説に基づく記念日です。
カタルーニャ地方は、スペイン北東部の地中海岸にあり、交通の要所として古代から栄えた地域です。
この風習は、20世紀後半にサン・ジョルディの日の名とともに日本へも紹介されました。
そして、日本書店商業組合連合会と日本・カタルーニャ友好親善協会などが、1986年(昭和61年)に4月23日を「サン・ジョルディの日」と定めました。
■意味
サン・ジョルディの日は、消費者に対して本や花に興味を関心を持ってもらいたいという意味合いがあります。
そして、サン・ジョルディをたたえる気持ちを表す日でもあるんですね。
この日には、主要都市などで花業界や書店業界と連携してのイベントが行われています。
■由来
スペイン・カタルーニャ地方におけるキリスト教の聖人、サン・ジョルディ(聖ゲオルギオス)が殉教したのが4月23日とされています。
また、文豪として知られるセルヴァンテス・シェークスピアの命日も4月23日です。
これらの記念日にもとづき、親しい人に本やバラを贈る記念日とされています。
このことから、サン・ジョルディの日は4月23日に制定されました。
■イベント
名古屋にて毎年、【サン・ジョルディフェスティバル名古屋】が行われています。
これは、愛知県書店商業組合他の実行委員会主催で行われるサン・ジョルディの日を記念したイベントです。
月21日に久屋大通庭園フラリエで行われ、書店が選んだ絵本の展示や販売、フラワーアレンジメント体験コーナー、絵本作家さんの絵本読み聞かせとサイン会、紙芝居など、様々なイベントが行われました。
また、サン・ジョルディフェスティバルは毎年、東京会場でも行われています。
四谷のセルバンテスセンターで講演会や「鳥の歌」コンサート、バラの交換会が行われました。
他にも、4月23日にはあちこちでサン・ジョルディをテーマとしたイベントが開かれています。
講演会や展覧会、演奏会、バラの花のプレゼントなど。
書店でもキャンペーンなどを行っているところもありますので、お近くの情報をぜひチェックしてみてください。
■サン・ジョルディの雑学
サン・ジョルディの日にちなんだ雑学をご紹介します。
□サン・ジョルディとは!?
サン・ジョルディは、聖人の名前であり、中世からカタルーニャ地方の守護聖人として地域の人々に自由を愛する象徴として親しまれてきた騎士の名前です。
サン・ジョルディは架空の人物とも実在の人物とも言われ議論の分かれるところですが、トルコのカッパドキアで4月23日に殉教したと言われています。
□サン・ジョルディの伝説
サン・ジョルディの伝説のひとつに、ドラゴン退治の話があります。
昔々、スペイン ・カタルーニャ地方の村に、1匹のどう猛なドラゴンが住んでいました。
そのドラゴンの怒りを鎮めるために村人たちは生け贄を捧げていました。
ある日、王家のお姫様が生け贄になる順番が回ってきました。
ドラゴンが今にも姫に襲いかかろうかとしたその時、白馬に乗り黄金の剣を持った若き騎士、サン・ジョルディが現れました。
驚く姫に「あなたを救いにきました。ドラゴンを退治して平和な村にするために」と、サン・ジョルディは告げ、龍をひと突きで仕留めました。
そのとき流れ出したドラゴンの血から、赤いバラの花が咲きました。
■まとめ
サン・ジョルディの日についてご紹介させて頂きました。
スペイン発祥で、日本でも行われている記念日があったんですね。
知的でロマンチックな記念日、サン・ジョルディの日。
毎年4月23日サン・ジョルディの日には、家族や親しい人にバラや本をプレゼントしたり、関連イベントに参加してみるのはいかがでしょうか。
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