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屋外広告の日とはいつ?意味や由来、イベントにコンテストも

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▪はじめに

屋外広告とは、ビルの屋上などにある看板や建物の壁に貼られたポスターなどの屋外に不特定多数の人に向けて表示される広告のことです。

私たちも普段からよく屋外広告を目にしますが、屋外広告には法律で決められたルールがあり、このルールを守るために官民両方で色々な努力が行われています。

今回は、そんな屋外広告の法律が由来となった記念日や屋外広告に関する雑学について紹介します。

 

屋外広告の日とは

屋外広告の日は、毎年9月10日にあります。

この記念日は、1973年(昭和48年)のこの日に「屋外広告物法の一部改正案」が第71回国会で成立したことを記念して、全日本屋外広告業団体連合会が制定したものです。

また1982年(昭和57年)には9月1日から9月10日までを「屋外広告美化旬間」と国土交通省により定められています。

 

1973年(昭和48年)に改正された内容は、「目的は、良好な景観の形成・風致の維持、公衆に対する危害の防止のため、「屋外広告物の表示」、「屋外広告物を提出する物件の設置と維持」、「屋外広告業」について、必要な規制の基準を定めることにある」というものでした。

 

▪意味

屋外広告の日は、屋外広告に関するPRキャンペーンを行うことを目的として制定された記念日です。

 

▪由来

屋外広告の日は、1973年(昭和48年)の9月10日に開かれた国会で「屋外広告物法の一部改定案」が成立したことに由来して制定されました。

 

▪イベント

毎年屋外広告の日には、日本屋外広告業団体連合によるポスターデザインやキャンペーン標語のコンテストが行われています。

毎年多数の応募作品の中から選ばれたポスターデザインとキャンペーン標語がその年のポスターとして採用されており、入選作品(1点)と佳作作品(数点)には賞金が出される大きなコンテストです。

また「屋外広告美化旬間」には全国各地で啓蒙リーフレットの配布などのキャンペーン、広告業界や各自治体によるミーティング、違法に貼られているポスターなどの撤去作業などが行われています。

「屋外広告の日」ポスター募集HP 

 

屋外広告の雑学

<日本の屋外広告はいつから行われていたの?>

日本の屋外広告は、奈良時代から始まったといわれています。

710年に都が平城京に移った時、商売をする店の標(しるし)として牒(ちょう)と呼ばれる木の札をぶら下げたものが看板の始まりとされ、その後833年に出された大宝律令の改訂版の中で、市場で扱っている商品の看板を立てることが義務付けられました。

 

当時は字が読める庶民が少なかったので、看板には商品の絵を描いたものが多かったとされています。

平安時代にはのれんが使われるようになり、鎌倉末期には「簡板(かんばん)」と呼ばれる木や竹の板が使われるようになっていき、絵だけでなく文字や文章も使われるようになりました。

 

その後も商業の発達に伴って看板やのれんが増えていき、明治時代に入るとガス灯や電灯を使った広告や汽車や馬車などを利用したもの、大正時代にはネオンサインなども現れ、屋外広告はどんどん近代化していったのです。

現在では、屋上広告・壁面広告・広告幕・立看板・野立看板・野立広告・突出広告・はり紙・はり札・ポスター・ネオン・アドバルーン・チンドン屋などの屋外広告物が使用されています。

 

<派手な衣装と音楽でアピール!チンドン屋も屋外広告!>

最近ではほとんど見かけることがなくなったチンドン屋ですが、日本の法律ではこのチンドン屋も屋外広告物に含まれています。

派手な着物と奇抜なメイク、賑やかな音楽で人々の視線を集めるチンドン屋ですが、その原点は江戸時代に竹を叩いたり笛を吹いたりしながら向上を述べて飴を売っていた「飴売」のあるといわれています。

江戸時代後期の大阪にいた口上の上手い「飴勝」という飴売が寄席の宣伝を請け負うようになったことがチンドン屋の原点だといわれています。

 

「チンドン屋」と呼ばれるようになったのは明治時代からで、演奏に使われる当たり鉦の「チン」と太鼓の「ドン」という音が語源になっています。

明治時代に入るとチンドン屋は広告塔として大活躍し、あの木村屋のアンパンもチンドン屋によって大ブームを起こしたといわれるほどの宣伝効果でした。

しかし明治末期から大正時代には、新聞や雑誌などの広告やネオンサインの方が宣伝の主流になってしまい、チンドン屋は1度衰退してします。

 

太平洋戦争が終わると、戦後の物資不足で新聞などによる広告掲載があまりできなかったことと、チンドン屋の賑やかさが復興の時代に合っていたことから再びチンドン屋は最盛期を迎えました。

が、これもまたテレビの普及により徐々に衰退していきます。

このままチンドン屋は消えてしまうのかと思われましたが、不思議なことに2000年代から若者を中心にチンドン屋が増えていきました。

何度となく消えかかったチンドン屋は、宣伝の仕事だけでなく街のイベントや結婚式などで活動したり全日本チンドン屋コンクールが毎年開催されたりしていて、現在もその歴史をつないでいるのです。

 

▪まとめ

屋外広告と聞くと看板やポスターや電光掲示板などだけかと思っていましたが、チンドン屋さんまで含まれることを知って驚きました。

ひと昔前は電柱やビルの壁などにポスターなどがたくさん貼られていましたが、最近少なくなっていたのは屋外広告の法律によるものだったり、自治体や民間のボランティアの人たちによる努力の賜物といっても過言ではないと思います。

屋外広告の日には正しい屋外広告について知り、それを維持するために活動している人たちに感謝するというのもいいですよね。

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