「10月24日 ツーバイフォー住宅の日」
■はじめに
札幌の観光名所として名高い「時計台」は、ツーバイフォー工法で明治初期に建てられたそうで、何かイメージが合いません。
目 次
ツーバイフォー住宅の日とは
日本ツーバイフォー建築協会が、ツーバイフォー住宅の普及を目的に、10月24日を「ツーバイフォー住宅の日」と制定しました。
「2x4」なので24日はすんなり理解できますが、10月に関しては確たる理由が見当たりません。
同協会では「毎月24日はツーバイフォーの日」とHPに記載しているので、どうやら10月に限ってはいないようで、一体、どこから10月が出て来たものやら。
■ツーバイフォー住宅の日の意味と由来
ツーバイフォー(2x4)とは、木造建築工法にある「木造枠組壁工法」のひとつで、使用される角材のサイズの多くが2インチx4インチであることから「2x4」と言われ、他にも2x6、2x8があります。
ちなみに1インチは約2.54cmなので、2x4は縦横5.08cm、10.16cmの角材になりますね。
この規格されたサイズの角材と合板を接合し、柱や梁の代わりに壁、床、天井、屋根を構成、それらを組み立てて家の中の空間を作ります。
この「木造枠組壁工法」に対し、従来の日本家屋の工法は「木造軸組工法」と呼ばれ、現在の住宅の約8割は従来工法の「木造軸組工法」です。
2つの工法は、「壁」と「軸」の違いが際立っており、2x4は面の配置を細かく決めることで耐震性を確保するのに対し、従来工法は柱や梁といった「軸」を基本に、木材の結合に金物を使用して補強し、基礎や壁の量で耐震性を確保しています。
■ツーバイフォー住宅の日のイベント
日本ツーバイフォー建築協会では毎年の「ツーバイフォー住宅の日」前後に、各地で住宅相談や講演会、クイズなどの企画でキャンペーンを展開しています。
ツーバイフォー住宅の日の雑学
▽2x4のメリットとデメリット
「面」で構成されることから、従来工法に比べて耐震性、耐風性に優れ、気密性や耐火性が高いと言われます。
このため火災保険の費用は従来工法の家よりも安く設定されているそうです。
また、パーツが出来上がっていることで工期が短いため、建築費用が抑えられ、職人の「腕」の差による問題発生の恐れもありません。
次にデメリットですが、「面」で組み立てているため、壁を壊してリビングを広くするなどのリノベーション工事がしにくく、家の設計デザインも従来工法ほど多彩には出来ません。
また、高気密、高断熱であるがために、内外の温度差が大きくなり、結露が生じやすく、カビやダニの発生環境にもなってしまいます。
▽藤吉郎の「墨俣一夜城」は日本初の2x4工法?
まだ木下藤吉郎と名乗っていたころの秀吉が、長良川の中洲に一夜にして城を築いたという「墨俣一夜城」の逸話はよく知られていますが、これも歴史に多い「盛られた話」のようです。
長良川西岸にある洲股(墨俣)は、信長が美濃へ侵攻する重要拠点であるにもかかわらず、斎藤氏に抑えられていたため、戦略拠点の砦が必要でしたが、砦の建築中に襲撃されてはひとたまりもなく、重臣の佐久間信盛や柴田勝家でも失敗続きでした。
そこで藤吉郎が「7日で完成させる」と手を挙げ、6月の雨で戦闘もないある夜、一夜にして墨俣城を建造、これ以降、藤吉郎はトントン拍子に出世することになります。
前置きばかりが長くなりましたが、これは日本初の2x4工法の発想で、上流であらかじめ木材をそれぞれの寸法に切り、ある程度組み立てて、それを川に流して洲股で拾い上げ、砦の形に組み合わせるものでした。
■最後に
日本ツーバイフォー建築協会は、国立研究開発法人建築研究所と国土交通省の協力の下、日本初の2x4による6階建て建築プロジェクトを進めており、実物大の実験棟は既に完成し、耐力壁強度、2時間耐火、床構造、施工性、水密性、部材性能などを検証中だそうです。
形も間取りも至ってシンプルな、いわゆるペンシルビルで事務所のようです。
住むにはちょっと味気ないですね。
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