■はじめに
肌寒さが増してくる10月から、11月に入るといよいよ本格的な冬を意識するシーズンになります。
お住まいのエリアによっては、すでに衣替えを済ませているところも多いですよね。
そんな11月の中旬は、私達の和装文化にとって欠かせないきものの日です。
目 次
きものの日とは
きものの日は毎年11月15日にあります。
きものの日が制定されたのは、1966年(昭和41年)のこと。
全日本きもの振興会が結成されて以来、制定され提唱されてきました。
例えばきものに関係のある106の団体や法人、個人が加盟しています。
また、一般社団法人日本記念日協会に登録されている記念日としてのきものの日(11月15日)は、日本きもの連盟が制定しました。
全国各地のきものに関する企業や団体、学院など1,400の事業所を擁する和装団体です。
■意味
きものの日は、日本の伝統衣裳としてのきものが大勢の人々に親しまれること、そして普及と振興を図るという意味合いがあります。
また、業界側がきものの美しさ、文化的な要素をアピールする日でもあるんですね。
例えばきものの日を中心に、その前後には七五三詣りなどもあることから、きものに因んだ企画や行事が、毎年全国各地で盛大に展開されています。
■由来
11月15日は、古くから七五三のお宮参りの日であり、子どもたちの成長を願う日として知られていて、きもの姿が似合う日でもあります。
また、1964年(昭和39年)の東京オリンピックに、東京を訪れた世界各国の人々から「日本の民族衣裳はきものだと思っていたが、その姿をほとんど見かけないのは何故か」との声を受けたのをきっかけに、きものがシンボルとなる日を制定すべく、11月15日を"きものの日"としました。
このことから、きものの日は11月15日に制定されました。
■イベント
京都織物卸商業組合主催にて【きものの日in 京都】が行われています。
これは、きもの姿の方を対象に対象店舗内で飲食や買い物を楽しめるクーポン券が発行されるというもの。
11月15日きものの日に「京都経済センター(SUINA室町)」にて実施され、旅行券が当たる抽選も行われました。
他にも、11月15日にはあちこちできものをテーマとしたイベントが開かれています。
きもの教室やきものを題材としたSNSでのコンテストなど。
プレゼントキャンペーンが行われることもありますので、ご興味のある方はぜひチェックしてみてください。
きものの雑学
きものの日にちなんだ雑学をご紹介します。
□着物と和服と呉服の違いとは!?
着物は元々、「着るもの」という意味でしたが、江戸時代の終わりに西洋文化が入ってきて洋服と区別されて和服と同意語になっていきました。
日本従来の衣服でもあり、日本の民族衣装という捉え方もされます。
洋服と大きく違う点は、洋服は体に沿わせた曲線を組み合わせた立体裁断の組み合わせが中心(洋裁)であり、使用生地は織物と編み物の両方が使われています。
和服は直線に裁断した部品を組み合わせた(和裁)長着(着物の本体)を帯で締めるスタイルが
基本になっていて、使用生地は織物が中心です。
和服は、「日本(和)の服」という意味で、そのまま日本の衣服という意味です。
着物のところに記載している通りですが、洋服と区別するためにできた言葉です。
呉服とは、現在の中国が三国志の魏・呉・蜀の覇権争いをしていた頃の呉の国から織物が伝来した事から、織物を指します。
当時はくれはとり=(呉(くれ)+機織り(はとり))と言われたのが音読みになり、ゴフクとなりました。
和服用の織物の総称と、太物(太い木綿を主として、麻や楮・ウールのこと)を別にしての絹織物を指す2つの捉え方が有ります。
■まとめ
きものの日についてご紹介させて頂きました。
特別な日など、きもののお世話になっているという方もたくさんいらっしゃるかと思います。
筆者も何度かきものを着た経験がありますが、背筋が伸びるような特別な感覚で日本人で良かったと感じる瞬間でした。
毎年11月15日きものの日には、愛用しているきもののメンテナンスをしたり、イベントなどをチェックしてきものにチャレンジしてみるのがおすすめです。
11月15日は何の日?誕生日の有名人や星座、花言葉・運勢・性格は
他にもおもしろい記念日がたくさんあります!