「10月26日 サーカスの日」
■はじめに
サーカスの伝統を守りつつ、動物による曲芸は排除し、衣装やセット、音楽による独自の芸術性と世界観で有名なカナダの「シルク・ドゥ・ソレイユ」が、2020年のコロナ禍によって960億円の負債が発生したため、倒産のやむなきに至ってしまいました。
劇団員3480人の今後が心配です。
目 次
サーカスの日とは
1871(明治4)年10月26日、東京・九段下でフランスの「スリエサーカス」が公演したことを記念して、この日は「サーカスの日」と呼ばれています。
が、幕末の1864年に横浜で「アメリカ・リズリー・サーカス」の興行があったという記録が残っていて、「サーカスの日」の由来も頼りないところですが、まあ、目くじら立てるほどのことでもないでしょう。
いずれにしても、サーカスは大評判を呼び、これを機に日本でもサーカス団が次々に誕生しました。
■サーカスの日の意味と由来
筆者が幼いころ、遊行寺(神奈川県・藤沢)の春・秋の開山忌には、綿アメや金魚すくい、バナナのたたき売りなど多くの屋台が参道にそろい、境内にはサーカスのテントやお化け屋敷が立ち並んだものです。
中でも、生まれて初めて見た「木下大サーカス」(あるいはキグレだったか?)のハラハラドキドキは今でも強く記憶に残っています。
当時は娯楽も少なくて、年2回訪れるサーカスは連日、超満員の大盛況でした。
時は流れ、フラれてフってまたフラれの遍歴後、乾坤一擲のデートに、ちょうど来日していた「ボリショイサーカス」に目をつけ、前売りの列に並ぶ労苦もいとわず、前から3列目の好位置をゲット。
席の真上で綱渡り、クマのドタドタ走る息遣いも聞こえ、空中ブランコの風切る音も響くような迫力も、また鮮烈な記憶です。
数年後、東京・代々木体育館の「ボリショイサーカス」(?)に、別の相手と続・乾坤一擲デートで出かけましたが、大がかりで派手なショーにもかかわらず、2つのステージで別の演技が同時進行するので、もうひとつ集中できませんでした。
さらに翌年、またまた違う相手と東京・昭和記念公園に行く途中、サーカスの興行を見かけ、つい入場してしまいましたが、ボリショイの記憶がまだ新しかったこともあって、スケール感の見劣りは否めませんでしたね。
今でもサーカスと聞けば、遠い開山忌の思い出が甦って郷愁を覚えます。
■サーカスの日のイベント
出処もあいまいな「サーカスの日」、そのせいかこの日を記念したイベントは見つかりませんね。
サーカスの日の雑学
▽サーカスの華は?
何と言っても、サーカスの華は「空中ブランコ」で、5~6人が入り乱れての演技は圧巻で、芸術的な「美」をも感じさせ、同じく空中を回る車輪の上を縦横無尽に駈ける「大車輪」もドキドキ感満載。
また、鍛えぬいた肉体がオリンピック選手顔負けの「アクロバット」を見せる緊張の連続をほぐすように、象やライオンが楽しい芸を披露してくれます。
サーカスには綱渡りやはしご芸など、日本古来の芸を引き継ぐ演目も多い半面、最近では大がかりなイリュージョンが人気を集めているそうです。
▽ピエロはサーカスの達人
笑いを誘いながら進行役も務める道化師「ピエロ」もサーカスには欠かせない存在です。
しかし、よく見るとピエロは多くの演目に絡んでおり、空中ブランコで(わざと)落ちてみせたり、走る馬から落ちてみたりと、演目オールマイティではないかと思えるほどです。
聞けば、やはりナンバーワンクラスのメンバーが数人で担当するそうで、普遍的で子どもに愛されるキャラとして、表現豊かなビジュアルで観客とのコミュニケーションを図り、大人には忘れかけていた「何か」を思い出させるという能力が必要なんだそうです。
■最後に
東京の井の頭公園でカップルがボートに乗ると別れてしまうという都市伝説がありますが、筆者の場合はサーカスが鬼門になっているようです。
今回の「意味と由来」は筆者の思い出話で代替させてもらいました。
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