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大阪港開港記念日とはいつ?意味や由来、イベントに大阪港みなとまつり

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「7月15日  大阪港開港記念日」

■はじめに

大阪市のシンボルマークは逆三角形の道路標識のようですが、これは港内の安全な航路を示す「澪標」(みおつくし)をデザインしたものです。

大化の改新後、大阪湾には難波津(なにわづ)という港が作られましたが、その近辺には浅瀬が多く、座礁の危険があるために船の運行指標が必要でした。

その安全標識が澪標で、「水の都」大阪にふさわしいシンボルマークですね。

難波津は大阪港のルーツです。

 

大阪港開港記念日とは

1868(慶応4)年7月15日、大阪湾の安治川河口に大阪港が開港しました。

この開港を記念してこの日は「大阪港開港記念日」とされていますが、記念日制定の経緯は不明です。

 

■大阪港開港記念日の意味と由来

日本書紀の記述や万葉集の和歌にもあるように、6世紀ごろまでは大阪湾の港の役割は難波津、住吉津(すみのえのつ)の両海港が担って来ましたが、淀川の土砂堆積によって機能しなくなり、渡辺津という淀川左岸の河港を建設したことで、秀吉の時代には水運が発達することになります。

その後、江戸時代には治水対策も兼ねて数度の改修が行われ、慶応4年の大阪港開港となりましたが、しかし、当時の大阪市街は6kmほどの内陸部にあったことから、大型船が市街まで入れず貨物をいちいち小型船に積み替えるため、明治維新の開港の際は神戸に国際港の地位を明け渡すことになりました。

そのため、大阪市は膨大な費用をかけて再び海港の建設に着手し、数度の改修を経て今日では日本最大のフェリーターミナルを備えた国際、国内航路の拠点、国際海上コンテナの拠点になっています。

 

■大阪港開港日のイベント

毎年、大阪市は「大阪港開港記念日」前後の週末に「大阪港みなとまつり」を開催し、市民参加のヨットレースやヨットの試乗会、大阪湾クルーズなどで、市民に海や港への関心を高めてもらおうとしています。

 

大阪港開港記念日の雑学

▽「みなと」を意味する漢字

港、湊、泊、浦……船の停泊地を意味する漢字はいくつかあって、「津」も同じ意味を持ちますが、それに加えて港があることで人が集まるところ、さらに転じて「人が多く集まる地域」になりました。

「浦」は入江や湾、海岸、浜辺を指し、漁村も意味します。

「日本中の至るところ」を言う場合「津々浦々」と表現するのはこのためで、山間部が無視された言葉ですが、これは日本が島国で、海辺の集落から発達して来たことによるものですね。

日本中に「津」のつく地名は約750あるそうですが、どういうわけか秋田県には見られず、その代わり秋田県では「湊」が多いようです。

ところで、この「みなと」という発音ですが、

  「み」は「水」のことで、

  「な」は古語の文法で「の」の意味、

  「と」は「戸」

ですから「水の戸」「水の門」→「海が陸に入り込んだところを、船の停泊に利用する場所」→「港」になります。

「湊」の地名は約250ありますが、さすがに海のない栃木や群馬、長野、埼玉、山梨、奈良などにはないそうです。

次に、まず「泊原発」が思い浮かぶ「泊」は約100あって、北海道内が最多ですが、青森や鹿児島、沖縄など南北の両端に多く見られます。

4つの中では「浦」が最も多く約1300で、長崎県を筆頭に福井、大分、愛媛が目立ち、東日本ではあまり見られず西に向かうほど多くなる傾向です。

 

▽難波津、住吉津は文化・外交の窓口だった

万葉集にある山上憶良が733年に詠んだ「難波津に御船泊てぬと聞こえ来ば紐解き放けて立ち走りせむ」という歌は、遣唐使の船出に際して「無事に難波津へ戻れるように」と願ったもので、難波津は大陸との外交や文化交流の窓口でもあったようです。

また、住吉津からも遣唐使の船が出航していたようで、同じような歌も万葉集に掲載されているほか、日本書紀には新羅王から派遣された楽人の歌舞披露の記述もありますね。

そう言えば、住吉大社は海上交通の守護神信仰で有名でした。

 

■最後に

筆者がその昔住んでいた鎌倉市には「津」という町名があって、海岸から100mほどしか離れていなかったので、大昔は海辺だったんだろうと思いますが、しかし、海岸との間には小高い丘がありました。

これは運ばれ続けた土砂が堆積し、その結果として海岸線が後退したと考えていますが、さて、これで正解なんでしょうか。

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