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航空安全の日(茜雲忌)とはいつ?意味や由来、忘れられない日航123便事故

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「8月12日  航空安全の日」(茜雲忌)

■はじめに

日航123便が御巣鷹山に墜落してからオリンピックの年の2021年でもう36年が過ぎようとしています。

若い人にとっては「過去に起きた大事故」という知識でしかないでしょうが、筆者の世代にとってはとても忘れることのできない悲惨な記憶です。

 

航空安全の日とは

1985(昭和60)年8月12日18時12分に羽田を離陸し、大阪・伊丹へ向かった日本航空123便、ボーイング747型ジャンボ機は、離陸の12分後に相模湾上空で操縦不能となり、44分間暗闇の空を迷走した後、群馬県上野村の御巣鷹の尾根に墜落するという悲劇が起きました。

犠牲者520人は国内の航空機事故としては最多であり、単独機の事故としても世界最多で、生存者はわずか4人でした。

この悲劇を2度と繰り返さないという誓いを風化させないため、毎年の8月12日は「航空安全の日」で、遺族たちが編集したメッセージ集のタイトルから「茜雲忌」とも呼ばれる日です。

 

 

■航空安全の日の意味と由来

1987(昭和62)年に公表された事故調査委員会の報告は、以前同機が着陸時に機体尾部を滑走路に接触させる「しりもち事故」を起こし、その際の修理ミスが原因と結論づけました。

修理ミスのダメージはその後の7年間の運航によって蓄積し、123便の後部圧力隔壁が破損、垂直尾翼の飛散につながったことで「飛行性の低下と主操縦機能の喪失」に至ったとしています。

この教訓を生かすべく、修理手順の強化や操縦機能喪失防止策、圧力隔壁の設計変更などの対策が取られました。

 

■航空安全の日の慰霊行事

御巣鷹山の墜落現場付近には犠牲者供養のための慰霊碑「昇魂の碑」が建ち、ふもとには「慰霊塔」「納骨堂」が整備されています。

毎年、この日前後には遺族や日航関係者らが「昇魂の碑」まで登り、「安全の鐘」を鳴らす慰霊登山が続けられています。

しかし、高齢化する遺族らにとって、この慰霊行事も年々困難になっています。

 

航空安全の日の雑学

▽今なお多く残る事故原因への疑問

事故原因の調査中、根拠の怪しい「陰謀説」が飛び交いましたが、こうしたことはありがちなので、筆者は一笑に付していました。

しかし近年、あながち流言飛語と言い切れないような事実が判明したことで、あらためてこの事故報告書への疑念が生じています。

では、その疑念の数々をまとめてみましょう。

 

(1)「圧力隔壁損壊原因説」……多くの航空整備関係者や航空専門家がこの原因説に疑問を公表しており、高度7300mで損壊による急減圧が発生すると、航空性中耳炎や濃い霧が発生することは、別の航空機事故で実証されているが、その形跡がみられず、またボイスレコーダーの解析によれば気圧減少の警報音もなく(報告書では鳴ったことになっている)、操縦士も酸素マスクを着用していない

 

(2)「123便を追尾する自衛隊機と訓練用ミサイル」……自衛隊のファントム機2機が123便を追尾するように飛行しているのが、上野村の多くの小学生や女性、現役自衛隊員が目撃しているほか、123便に向かって飛行するオレンジ色の物体が機内から撮影した写真に写っていた

 

(3)「オレンジの塗料」……日航機の残骸になぜオレンジ色の塗料が付着しているのかという疑問に対する回答は明快ではなく、また相模湾の浅い海底でダイバーが発見した垂直尾翼などの重要部品の回収がなされない

 

(4)「墜落地点確定の遅れ」……事態を掌握していた在日米軍が墜落地点にヘリを派遣したが、日本政府の何らかの要請で撤退、その後墜落地点の公表が二転三転し、地元救助隊の御巣鷹山到着遅れにつながった

 

(5)「遺体の著しい炭化」……遺体周辺の樹木が幹の中まで燃えていないにもかかわらず、遺体だけが異様に炭化し、歯型で本人確認を担当した歯科医は「二度焼き」したように骨の芯まで焼かれていたと述べたことと合わせ、現場では航空燃料ではあり得ないガソリンとタールの異臭があった(この燃料は軍が何かを焼却する際に使用され、また朝9時に現場に到着した地元消防団が山から下りて来る自衛隊員を目撃しており、救助隊到着以前に一部の自衛隊が現場に入っていたと思われるフシがある)

 

(6)「生存者発見は地元消防団」……生存者4人は座席の関係から機体の残骸とは離れたところで消防団員によって発見され、ここでは異臭はなかった

 

(7)「その後のボーイング社の受注」……ボーイングは修理ミスを認めたが、これならば機体の設計や構造に欠陥があったわけではなく人為的ミスであって、機体評価に影響は及ばず、その後、日本の航空大手の航空機発注はボーイング一辺倒になった

 

(8)「防衛費GNP1%枠問題」……事故当時、国会は中曽根内閣が防衛費の1%枠撤廃方針をめぐって紛糾していたことから、自衛隊が事故に関係する「風評被害」は避けたい事情があった

 

(9)「ボイスレコーダーの一部非開示」……当時公表されたボイスレコーダーの音声は編集されたもので、当然あったであろう横田基地や近くを飛行する自衛隊機との交信音声などは未公表のままで、「事故調査資料は理由の如何にかかわらず非公表でよい」とする法律をタテに政府も日航も再三の公表要請を拒んでいる

 

この他にも細かい疑問点はありますが、これらの疑問から浮かび上がるのは、自衛隊の訓練ミサイルが誤って123便に「接触」したことが墜落の原因という映画のような展開です。

もし、こんな「陰謀」があったなら、御巣鷹山派遣要員を含め多くの政府・自衛隊関係者がいるはずで、口外させないための「アメ」と「ムチ」が必要です。

当時の隊員のその後の処遇に興味がありますが、これは一市民の調査が及ぶところではありません。

いずれにしても、すべての資料を開示すればすむことなのに、あえて法を盾に隠すからいつまでも「自衛隊ミサイル誤射説」の憶測が消えないんですね。

 

 

■最後に

一時、中曽根首相が「真相は墓場まで持って行く」と言ったなんて話がまことしやかに噂されましたが、これはどうやらガセのようです。

帝銀事件、下山事件、善福寺川スチュワーデス殺害事件等々、残念ながら真相が解明されないまま、あるいは疑念を残したまま風化する「日本の闇」と言われる事件がたくさんあります。

日航123便も真相が明らかにされないまま風化してしまうのでしょうか。

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