「10月5日 デコの日」
■はじめに
筆者は子どものころ、デコレーションケーキが一つの単語だと思っていましたが、その後、菅原文太の東映映画「トラック野郎」シリーズで、なるほどデコレーションとはそういう意味なのかと知りました。
やがて、全身デコレーションの「ガングロギャル」に目を白黒させ、年末のイルミネーションには心ときめかせた頃を経て、今は女の子のキラキラした爪先やスマホの装飾を見ても驚かなくなりました。
筆者の知人友人はデコメを送ってくる年齢層ではないので実物を拝んだことはありませんが、なんとか驚かせてやろうとばかり、デコメに挑戦しようと思い立ったものの、とうとう根気が時代について行けなくなったためか、挫折のやむなきに至っています。
目 次
デコの日とは
10月5日は日本デコレーター協会が制定した「デコの日」という記念日です。
日付は「10」と「5」で「デコ」と読ませる語呂合わせだそうですが、「10」を「デ」とするのは、さすがに苦しいかと…。
■デコの日の意味と由来
日本デコレーター協会は日本のデコレーション人材の発展や交流を目的に設立されたNPO法人で、デコレーション資格の認定や技能試験、セミナーなどを実施しています。
しかし、ひと口にデコレーションと言っても、スマホ、文具などの日用品から、室内装飾、町全体を覆うような大きなイベントの飾りつけまで多種多様の世界です。
もちろん、クリスマスツリーや誕生日のデコレーションケーキなんかも、デコレーションのセンスを問われる最たるものですね。
ということで、この多岐にわたるデコレーション技術をまとめて認定できるはずもなく、ケーキやクッキー、アクセサリー、ジュエリー、インテリアなど、それぞれの分野に特化した○○○協会や○○○アカデミーが林立しています。
変わったところでは「日本デコずし協会」という子どもが喜びそうな巻き寿司の作り方を教える教室もあって、ゆくゆくは「マイスター」の認定もしてくれるそうです。
■デコの日のイベント
「デコの日」は業界を代表する団体が制定したわけでもないので、特にイベント開催はなく、制定者にもその気がないようですね。
デコの日の雑学
▽「神戸ルミナリエ」
光を使ったデコレーションとして年末のイルミネーションが各地の風物詩になっていますが、中でも「神戸ルミナリエ」の華やかさは群を抜いているように思えます。
この華やかさは単にイルミネーションの見事さだけではなく、神戸ルミナリエ誕生のいきさつから、見る人の心に去来する想いのためでもあるようです。
この光の大イベントは東京駅周辺のイベントとして企画されていましたが、折しもその1995(平成7)年に阪神淡路大震災が起き、犠牲者への鎮魂の願いと復興募金のために急遽開催地を神戸に変更し、第1回神戸ルミナリエとして開催された経緯がありました。
神戸ルミナリエは都心部の旧外国人居留地を中心に、2014年までは無数の白熱電球を使用して温かみのある色で崇高な雰囲気を演出していましたが、翌年からは電球をLEDに変更して赤や青、緑の光が夜空に浮かび上がり、「ガレリア」と呼ぶ光の回廊や「スパッリエーラ」という巨大な光の壁、「カッサルモニカ」なる光の記念堂などが訪れた人たちを驚かせ、楽しませました。
ちなみに「ルミナリエ」とは「祝祭のためのイルミネーション」という意味を持つイタリア語です。
なお東京駅周辺で予定されていた光のイベントは4年遅れの1999年の暮れに千代田区・丸の内で第1回が開催され、点灯時間が2000年1月1日にまで及ぶことから、「千年祭」を意味するイタリア語を用いて「東京ミレナリオ」との名前がつけられました。
現在は「東京ミチテラス」と名称が変更されています。
■最後に
初めてのクリスマスケーキは当時主流だったバタークリームで、しばらくするとチョコレートコーティングにあこがれ、やがて生クリームのおいしさに目覚めました。
この齢になってみると、もう気が済んだのか、デコレーションで飾りまくったケーキは重すぎて、今はあっさりチョコでコーティングされたザッハトルテが気に入っています。
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