青い花をちょこんと付けた可愛らしいローズマリーですが、その効能は強く、古くから薬草や食用として用いられてきました。
そんなローズマリーには様々な花言葉や伝説が残されています。
目 次
ローズマリーとは
ローズマリーは、シソ科マンネンロウ属の草丈30~200cmの低木で、地中海沿岸を原産とします。
開花時期は11月から5月と長く、青色や白色、ピンクや紫色の花を咲かせます。
古くから外傷などの薬草として用いられ、抗酸化成分が含まれていることから若返りのハーブとして親しまれてきました。
ローズマリーの名前の由来
学名は「Rosmarinus officinalis」で、「Rosmarinus」にはmarinus=海、ros=しずくから「海のしずく」の意味が、「officinalis(オフィシナリス)」はラテン語で「薬用の」意味があります。
英名「Rosemary(ローズマリー)」の名前の由来には2つの説があります。
ローズマリーの青い小さな花の姿が「海のしずく」に見えることからこの名がついたとされます。
学名の「Rosmarinus」からもこの説が有力かもしれません。
もう一つは聖母マリア説です。
ローズオブマリア(マリアのバラ)からローズマリア→ローズマリーとなったとされています。
和名「マンネンロウ」は常に香りがすることからの「万年香」や、青々としている姿から永遠の若き人の意味の「万年朗(マンネンロウ)」に由来するとされています。
ローズマリーが誕生花となる日にち
1月13日、1月21日、4月23日、5月9日、9月20日、9月29日、11月15日
ローズマリーの花言葉
ローズマリーの花言葉は多種で、「記憶」「思い出」「私を思って」「あなたは私を蘇らせる」「変わらぬ愛」「再生」「追悼」「誠実」「貞節」「静かな力強さ」などがあります。
ローズマリーは古代ギリシャから記憶や思い出の象徴とされており、ローズマリーの花冠をかぶって学んだと言われています。
また神秘的な力を持っているとされ、棺の上に小枝をのせるなど葬儀で使われたり、結婚式で花嫁の冠に編まれたりとしました。
そして、若返りのハーブと言われる成分や香りを持つことから、「蘇り」や「変わらぬ」という言葉になったのでしょう。
ローズマリーの色別の花言葉
ローズマリーの花はバリエーションに富みますが、花言葉には色別の意味はないようです。
ローズマリーの怖い花言葉
ローズマリーには「悪徳」という花言葉もあります。
ローズマリーの下に蛇の姿をした妖精たちが集まって悪さを考えていたという逸話があり、このような花言葉もあるとされています。
また「再生」の花言葉ですが、葬儀の際に棺の上にローズマリーの小枝をのせる風習があり、これは「死者の再生」を願ったものとされています。
ローズマリーの言い伝え
一つは名前の由来の二つ目となった聖母マリアの伝説です。
イエスキリストを捕まえようとする追手から逃げる際、聖母マリアがイエスを夜露から守ろうと、白い花の咲く木に青い衣をかけて覆いにしました。
するとその白い花は衣と同じ青色となり、追手の目をくらませたのです。
その青くなった花の木が「ローズマリー」となったそうです。
もう一つはエリザベートの伝説です。
ハンガリー王妃のエリザベートが体調を崩した時に、ローズマリーを漬け込んだワインをイタリアの神父が献上します。
そのワインを飲んだエリザベートは体調が良くなるだけでなく、なんと若返ったそうです。
若返りのハーブとしての名声をここでも得たようです。