明るい黄色の花が、南国の雰囲気を感じさせるパキスタキス・ルテア。
花穂の隙間から咲く、白い花はとてもさわやかです。
目 次
パキスタキス・ルテアとは
花の原産はペルーで、熱帯アメリカに広く分布します。
パキスタキスというキツネノマゴ科ベニサンゴバナ属の園芸種が、パキスタキス・ルテアです。
木の高さは、低いもので1m、高いものでは3m程度に成長します。
高く伸びた茎の先に1つの花穂つけるのが特徴です。
花穂は黄色で、1枚1枚が葉っぱのような形をしている苞から形成されます。
苞が何枚も重なり合うことで、きれいな形の穂ができます。
苞の隙間から、白色の花が咲きますが、1つの花が咲く期間は短いそうです。
開花期は5月から10月で、黄色の花穂の部分は、長い間観察することができます。
熱帯の植物であるため寒さに弱く、日本で育てる場合は、日当たりの良い場所で成育しましょう。
パキスタキス・ルテアの名前の由来
学名でもあり、和名でもある「Pachystachys lutea(パキスタキス・ルテア)」の名は、ギリシャ語が由来です。
太という意味がある「Pachys(パキス)」と、穂という意味の「Stachys(スタキス)」からきています。
花穂が太いことからつけられたのでしょう。
また「lutea(ルテア)」は黄色のという意味があります。
パキスタキス・ルテア以外にも和名がつけられており、「鬱金珊瑚(ウコンサンゴ)」です。
黄色の花穂がターメリックでよく知られている、「ウコン」の花の形に似ていることでつけられました。
西洋名は「lollypop plant(ロリポップ プラント)」です。
長い茎の先に、大きな黄色の花穂がつく見た目が、棒付きのあめに見えることから由来します。
パキスタキス・ルテアが誕生花となる日にち
8月11日
パキスタキス・ルテアの花言葉
「美しい娘」「楽しい語らい」「慈愛」「素朴」「飾らない心」などです。
葉っぱのような形の苞が、重なり合い形成される花穂は、とても美しい形をしています。
花色の黄色もとても鮮やかであることから、「美しい娘」や「慈愛」とつけられたそうです。
また、穂の隙間からいくつもの真っ白な花が咲く姿が、楽しくお話しているように見えたため、「楽しい語らい」とつけられたとも言われています。
パキスタキス・ルテアの色別の花言葉
花は特徴でもある黄色の花穂に、間から咲く白の花だけです。
そのために、色別の花言葉はつけられていません。
パキスタキス・ルテアの怖い花言葉
花穂がきれいに整っている姿や、間からそっと顔を見せる白い花になぞらえた、花言葉がつけられているパキスタキス・ルテア。
怖い印象の花言葉はないようです。
パキスタキス・ルテアと似ている花
パキスタキス・ルテアは明るい黄色の花穂と、間からひょっこりと咲く花が特徴的です。
同じパキスタキスの仲間で、パキスタキス・コッキネアという園芸種も良く知られています。
真っ赤な花が、緑色の苞の隙間から咲きます。
緑色の苞が見えなくなるほど花が開き、赤く燃え上がるようです。
コッキネアという名前には、「深い紅色の」という意味があります。
メキシコ原産のコエビソウも、パキスタキス・ルテアと同じキツネノマゴ科の花です。
コエビソウは、花穂が下に垂れ下がっており、エビのしっぽのようです。
パキスタキス・ルテアのように、花穂が1枚1枚の苞で形成され、隙間から花が咲きます。
コエビソウには「ひょうきん」や「思いがけない出会い」などの花言葉がつけられています。
また、日本が原産のキツネノマゴも、同科の花です。
キツネノマゴは、1つ1つの苞が細く、間から淡い紫色の花が咲きます。
花の大きさは小さく、背丈は10~40㎝程度です。
花言葉には、「この上なくあなたは可愛らしい」や「可憐美の極致」などがあります。
まっすぐと伸びた茎に、黄色の整った穂をつけるパキスタキス・ルテア。
間から咲く白色の花とのコントラストがすてきです。
寒さには弱いですが、温度管理をすれば日本でも育てられるので、1度育ててみるのもいいかもしれませんね。